SoundID Reference for Multichannelのスピーカー測定・利用手順
ここでは、SoundID Reference for Multichannelソフトウェアについて、マルチチャンネルシステムの測定に必要な環境やライセンスの登録方法、測定手順、キャリブレーションの適用方法について説明します。
SoundID Reference for Multichannel利用までの流れ
- システム動作環境 - 作業を始める前にご確認ください
- ライセンスの有効化 - 新しい製品ライセンスをSonarworks アカウントへ追加、有効化
- ハードウェアの設定 - 測定をスムーズに進めるためのハードウェアごとの設定の解説
- 測定プロセス - 測定プロセスの概要とヒント
- キャリブレーションの適用 - 対応デバイスへのキャリブレーションプロファイルの適用、またはSoundID Reference DAWプラグインでの使用方法
1. システムおよびハードウェア動作環境
対応OS
PC: Windows 10, 11
MAC: macOS 10.14; 10.15; 11 Big Sur; 12 Monterey
ハードウェア要件
マルチチャンネルの測定には下記のハードウェアが必要です。マイク・スタンド、マイククリップについては別途ご用意ください。
- XLR-XLRオーディオケーブル - マイクとインターフェイスを接続するためのケーブル
- 測定用マイク - SoundID Reference測定用マイクの使用を推奨
- SoundID Reference 測定マイク (パッケージ版バンドルに同梱)
- Sonarworks XREF 20測定マイク
- USBマイクはサポートされません。
- マイク・スタンド
- Ø21対応マイククリップ - パッケージ版SoundID Reference for MultichannelバンドルにはSonarworksマイク用のクリップが同梱されています。
2. ライセンスのアクティベーション=有効化
SoundD Reference for Multichannelを使用するにはユーザーアカウントにMultichannelライセンスを追加、アクティベーションする必要があります。
- Sonarworksアカウントにログインします。
- 'Register a new license'をクリックします。
- ライセンスのアクティベーション・キーを入力します。
- 'Activate on this device'をクリックします。
3. ハードウェアの設定
以下の手順で測定に必要となるハードウェアの設定を行います。
オーディオ・インターフェイスやスピーカーにEQやディレイが適用されている場合、測定を行う前にすべてのチャンネルでこれらの設定をオフにします。
セットアップにベースマネジメントが適用されている場合、測定前に有効になっていることを確認します。
測定用マイクをオーディオ・インターフェイスのマイク入力に接続し+48Vファンタム電源を入れます。
マイク入力のあるオーディオ・インターフェイスの場合
オーディオ・インターフェイスにマイク入力がある場合は、測定用マイクを接続してください。
マイク入力のないオーディオ・インターフェイスの場合
オーディオ・インターフェイスにマイク入力がない場合、外部マイクプリアンプを使用しインターフェイスのアナログ入力のいずれかに接続する必要があります。
また、Danteなどネットワークオーディオ対応インターフェイスをお持ちの場合は、外部マイクプリアンプを接続しネットワークを経由してマイクの信号をマルチチャンネルインターフェイスに接続して測定することも可能です。
4. 測定の流れ
SoundID Reference Measureアプリを起動します。測定プロセスは下記の5ステップに分かれており、マルチチャンネル・セットアップ構成の複雑さにもよりますが完了まで40~50分ほど要します。
ハードウェアセットアップ - マルチチャンネル構成と使用するオーディオ・インターフェイスの選択、テストトーンを使用して出力チャンネルを確認、マイクゲインの調整などを行います。
リスニングスポット - フロントLとRのスピーカーを測定し距離とノイズフロアを決定、リスニングスポットを設定します。リスニングエリアのサイズを確認し、微調整することも可能です。
ボリュームマッチング - リスニングスポットのレベルを合わせるために、個々のチャンネルのボリュームを調整するための手動または自動調整オプションを使用することができます。
ルームレスポンス - スピーカーとルームの周波数特性を測定するために、一連の測定(合計37回)を行います。
リザルト - 測定プロセスをすべて終了すると測定結果が表示されます - ここで初めて、セットアップの周波数特性を詳細に観察することができます。
各ステップで、手順を解説するイントロダクションとチュートリアルが表示されます。測定中に問題が発生した場合は以下のヒントをご参照ください。
- 測定用マイクスタンドとマイククリップを使用することをお勧めします。
- 画面の指示に注意しながら、'Show Tutorial'をクリックしてチュートリアルを活用してください。
- スピーカーのミッドレンジドライバーが分からない場合は、こちらの記事を参照してください。
- マイクポジションが特定しにくい場合は、BとCのロケーティングシグナルを試してください。
5. キャリブレーションプロファイルの適用
セットアップによっては、キャリブレーションをシステムに適用する方法が複数ある場合があります。オプションは上から下へ優先順位が付けられています。お使いのシステムで複数のオプションをご利用可能な場合、最適な結果と使いやすさを考慮しリストの上位にあるオプションを選択してください。
対応デバイス・ソフトウェアへの書き出し
キャリブレーションプロファイルを書き出す前にターゲットカーブを選択しておくことをお勧めします。マルチチャンネル・セットアップのためのターゲット・カーブの選択方法については、以下のガイドを参照してください。
SoundID Referenceスタンドアローンアプリケーションでマルチチャンネルのキャリブレーションはできますか?
いいえ、ローンチ時点でSoundID Referenceスタンドアロンアプリケーションはマルチチャンネルプロファイルを完全にはサポートしていません。このため、OSシステム全体のマルチチャンネルキャリブレーションは現時点では行えません。スタンドアローンアプリケーションでマルチチャンネルキャリブレーションプロファイルを読み込むことは可能ですが、これは対応デバイスへの書き出しプロセスのみに使用されます。スタンドアローンアプリケーションでマルチチャンネルのキャリブレーションが行えるわけではありません。
参照元ページ
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