Massive Xマニュアル 9 - Routing

Massive Xマニュアル 9 - Routing

セミモジュラーシンセサイザーであるMassive Xでは、Routingページで内部の信号経路を編集できます。

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この機能はMassive X Playerでは使用できません。

Massive Xは、オープンなアーキテクチャを備えたセミモジュラーシンセサイザーです。つまり、モジュールを自由に配置して接続し、さまざまな合成手法を実現できるため、制約なしにサウンドをデザインし、探求することができます。

ウェーブテーブル合成、フェーズモジュレーション(PM。FM、つまり周波数変調とも呼ばれます)、減算合成、フィジカルモデリング、さまざまな種類のウェーブシェーピング、つまりディストーションといった手法を使用し、組み合わせることができます。モジュールはRoutingページで配置して接続します。ここでは、Massive Xのすべてのサウンドジェネレーターとプロセッサーを組み合わせてサウンドを作り出すことができます。

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HeaderにあるSettingsメニューから、プリセット「Init - Massive X」をすばやくロードできます。このプリセットには、下のスクリーンショットに示すような設定済みのルーティング(ウェーブテーブルオシレーターを使った減算合成がベース)が用意されています。これにより、接続を行わなくてもすぐにサウンド作りを始められます。


Routingページの概要

次の概要図は、Routingページの2つの主要なエリアであるPolyphonicエリアとMonophonicエリアを示しています。Polyphonicエリアでは、演奏する1つ1つのボイスごとに個別に処理される信号経路を定義します。Monophonicエリアには、すべてのポリフォニックボイスの合計にグローバルに適用される3つのステレオエフェクトがあります。

  1. Routingタブ:エディターにRoutingページを開きます。

  2. Polyphonicエリア:ポリフォニックボイスの信号経路を定義するためのモジュールがあります。信号経路を完成させるには、1つ以上のモジュール出力をMonophonicエリア(2)の入力に接続する必要があります。Polyphonicエリアには次のモジュールがあります。

    • ジェネレーターとプロセッサー:Polyphonicエリアでは、オシレーター、ノイズソース、フィルター、インサートエフェクトを使用できます。黒いモジュールはジェネレーター、灰色のモジュールはプロセッサーを表します。モジュールに表示されるアイコンは、対応するモジュールパネルにも表示されています。詳しくはジェネレーターとプロセッサーを参照してください。

    • PM Auxバス:オシレーターのフェーズモジュレーション入力をルーティングで使えるようにします。これにより、信号経路内の任意のソースを使ってウェーブテーブルオシレーターにフェーズモジュレーションをかけ、この用途でノイズ、フィードバック、エフェクトを試すことができます。詳しくはPM Auxバスを参照してください。

    • FB(フィードバック)ループ:グローバルなフィードバックループをルーティングで使えるようにします。これにより、モジュールの周りにポリフォニックなフィードバックループを作って、カオス的で非線形な挙動を加えることができます。この機能は、特にCombフィルターと組み合わせると、フィジカルモデリングのサウンドにも役立ちます。詳しくはフィードバックループを参照してください。

    • Mod(Modulation)モジュール:任意のモジュレーションソースを、ドラッグ&ドロップでModulationモジュールにアサインできます。これにより、モジュレーションソースを信号経路内のジェネレーターとして使うことができます。たとえば、OSCモードのSwitcher LFOを追加のオシレーターとして、あるいはExciter EnvelopeをCombフィルターのエキサイターとして使うことができます。詳しくはModulationモジュールを参照してください。

  3. Monophonicエリア:ポリフォニックボイスを合計し、3つのステレオエフェクトX、Y、Zを適用してから、出力信号をホストに送ります。Monophonicエリアには4つの入力があり、ステレオエフェクトごとに1つずつと、ホストに直接送られる入力が1つあります。ステレオエフェクトについて詳しくは、ステレオエフェクトを参照してください。

  4. ルーティングオプション:3種類のルーティングオプションで、信号経路内のエフェクトの順序を決めます。X > Y > Zは3つのエフェクトを直列につなぎ、X + Y > ZはXとYのエフェクトの合計をZのエフェクトに送り、X + Y + Zは3つのエフェクトすべてを合計します。


ジェネレーターとプロセッサー

RoutingページのPolyphonicエリアで使用できるジェネレーターとプロセッサーは、サウンドを組み立てるための基本的な構成要素です。オシレーター、ノイズソース、フィルター、インサートエフェクトで構成されています。

  1. オシレーター:ウェーブテーブルオシレーター1と2はジェネレーターで、それぞれ1つの出力を備えています。Polyphonicエリアのプロセッサーやバスに接続することも、Monophonicエリアの入力に直接接続することもできます。オシレーターについて詳しくは、ウェーブテーブルオシレーターを参照してください。

  2. ノイズソース:ノイズソース1と2はジェネレーターで、それぞれ1つの出力を備えています。Polyphonicエリアのプロセッサーやバスに接続することも、Monophonicエリアの入力に直接接続することもできます。ノイズソースについて詳しくは、ノイズを参照してください。

  3. フィルター:フィルターは、1つの入力と1つの出力を備えたプロセッサーです。Polyphonicエリアのジェネレーター、プロセッサー、バスに接続することも、Monophonicエリアの入力に直接接続することもできます。フィルタータイプのAsimov、Blue Monark、Groian、Scannerには、ルーティング内に専用のFMバスがあります。

    ここには信号経路内の任意のソースを接続して、フィルター周波数にオーディオレートのモジュレーションをかけることができます。これはフィルターFM(周波数変調)とも呼ばれます。フィルターFMは、豊かな倍音とディストーション効果を生み出します。フィルターについて詳しくは、フィルターを参照してください。

  4. インサートエフェクト:3つのインサートエフェクト(A、B、C)は、それぞれ1つの入力と1つの出力を備えたプロセッサーです。Polyphonicエリアのジェネレーター、プロセッサー、バスに接続することも、Monophonicエリアの入力に直接接続することもできます。インサートエフェクトでOSCまたはPM OSCを選択すると、ジェネレーターとして使うこともできます。インサートエフェクトについて詳しくは、インサートエフェクトを参照してください。


PM Auxバス

PM Auxバスを使うと、信号経路内の任意のソースを使ってウェーブテーブルオシレーターにフェーズモジュレーションをかけることができます。この場合、ノイズ、フィードバック、エフェクトをフェーズモジュレーションのソースとして試すことができます。この手法の使い方とPMオシレーターの概要について詳しくは、フェーズモジュレーションを参照してください。

PM Auxバスには、RoutingページのPolyphonicエリアにある専用のモジュールと、ウェーブテーブルオシレーターのパネルにある追加のコントロールがあります。

  1. Aux Assignment:PM Auxバスの入力で受け取った信号を、対応するウェーブテーブルオシレーターに割り当てます。

  2. Aux Modulation Amount:PM Auxバスからウェーブテーブルオシレーターに適用されるフェーズモジュレーションの量を調整します。

  3. PM Auxバス:このバスは1つの入力を備え、ウェーブテーブルオシレーターのフェーズモジュレーション機能に信号を送ります。Polyphonicエリアのジェネレーターとプロセッサーに接続できます。


フィードバックループ

RoutingページのPolyphonicエリアにあるフィードバックループを使うと、モジュールの出力からその入力への接続を作ることができます。フィードバックループには任意の数のモジュールをつなぐことができます。これにより、ボイスにカオス的で非線形な挙動を加え、有機的で歪んだサウンドを作り出せます。フィードバックは、サウンドを強化するためにも、劇的な効果としても使えます。フィードバックレベルを高くすると、音が混沌とした状態になります。フィードバックループは、特にCombフィルターと組み合わせると、フィジカルモデリングのサウンドにも役立ちます。

2つのFBモジュールを使うと、RoutingページのPolyphonicエリアでフィードバックループを自由に接続できます。

  1. FB(フィードバック)ループ出力:このバスは1つの出力を備え、フィードバックループの入力から信号を受け取ります。Polyphonicエリアのジェネレーター、プロセッサー、バスに接続できます。

  2. FB(フィードバック)ループ入力:このバスは1つの入力を備え、フィードバックループの出力に信号を送ります。Polyphonicエリアのジェネレーターとプロセッサーに接続できます。

上の例では、Asimovフィルターの出力がFB入力に接続され、FB出力がAsimovフィルターの入力に接続されています。これにより、フィルターの周りにフィードバックループができ、フィルターは歪んだサウンドになり、予想外でありながら興味深い挙動を示します。

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フィードバックループはポリフォニックである、つまり演奏する1つ1つのボイスごとに個別に処理されることに注意してください。これにより、フィードバックサウンドでコードや重なり合うノートを演奏できます。


フィードバックレベルのコントロール

フィードバックの量はAmpモジュールで制御します。FBコントロールを使ってフィードバックレベルを調整し、ハイパスフィルターをかけてフィードバックループ内の低音の過負荷を抑えます。

  1. FB(フィードバック)レベル:フィードバックループのレベル、つまり音量を調整します。これにより、フィードバックによって生じるカオス的な挙動とディストーションを制御できます。

  2. ハイパスフィルター:フィードバックループ内の低域成分をカットするハイパスフィルターを有効にします。オンにすると、過剰な低音でフィードバックループが過負荷になるのを防げます。


Modulationモジュール

RoutingページのPolyphonicエリアにあるModulationモジュールを使うと、Massive Xの任意のモジュレーションソースを信号経路内のジェネレーターとして使うことができます。たとえば、OSCモードのSwitcher LFOを追加のオシレーターとして、あるいはExciter EnvelopeをCombフィルターのエキサイターとして使うことができます。

PolyphonicエリアのModulationモジュールにモジュレーションソースをアサインするには:

  1. モジュレーションソースの矢印アイコンをクリックして選択します。

  2. PolyphonicエリアのModulationモジュールのスロットをクリックしてアサインします。

    モジュレーションスロットが生成する信号がModulationモジュールの出力から送られるようになり、信号経路内のどこでも使えるようになります。


Routingページの使い方

Routingページでは、シンセサイザーを構成する個々の構成要素、つまりモジュールを配置して接続します。モジュールの入力と出力の間の接続はワイヤーで行います。出力は任意の数の入力に接続でき、その逆も可能です。これにより、信号を複数の送り先に分配したり、複数の出力を同じ入力にミックスしたりできます。


ルーティングのワークフロー

モジュール間を接続するには:

  1. 出力をクリックすると、接続可能なすべての入力が表示されます。

  2. 出力を接続したい入力をクリックします。

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または、出力から入力へクリック&ドラッグして接続することもできます。

入力に排他的な接続を行う、つまりその入力への既存の接続をすべて解除するには:

  1. 出力をクリックすると、接続可能なすべての入力が表示されます。

  2. 出力を排他的に接続したい入力を右クリックします。

ワイヤーを削除するには:

  • 削除したいワイヤーをダブルクリックします。

    ワイヤーが削除されます。

モジュールからすべての接続を削除するには:

  • すべての接続を削除したいモジュールをダブルクリックします。

    すべての接続が削除されます。

Routingページでは、任意の数のモジュールを直接バイパスすることもできます。これにより、ジェネレーターやプロセッサーがサウンドに与えている音響的な影響を手軽に聞き比べることができます。

接続を保ったままモジュールをバイパスするには:

  • バイパスしたいモジュールを右クリックします。

    モジュールのアイコンが暗くなり、モジュールが無効になります。


参照元情報:Routing
https://docs.native-instruments.com/online-guides/massive-x-manual/en/routing