Massive Xマニュアル 12 - フィルター(Filter)

Massive Xマニュアル 12 - フィルター(Filter)

この章では、Massive XのFilterセクションについて、使用可能なすべてのフィルタータイプ、それぞれのコントロール、最も効果的な使い方のヒントを含めて説明します。

Filterは、Massive Xのボイスアーキテクチャーにおける重要な要素です。幅広い用途をカバーする9種類のフィルターを備えています。サウンドのトーンのバランスを整えたり補正したりするだけでなく、素の波形から複雑な音色を作り上げたり、原形をとどめないほどサウンドを変化させたりすることもできます。

ℹ️

この機能はMassive X Playerでは利用できません。

さらに、いくつかのフィルタータイプは発振させて、それ自体を音源として使うことができます。レゾナンスを上げて自己発振させることで実現できる場合もあれば、特別なExciterエンベロープやノイズ信号でフィルターを励起して、フィジカルモデリングのサウンドを作れる場合もあります。シグナルチェーンのどこにFilterを配置するかは、Routingページで選択します。詳しくはジェネレーターとプロセッサーを参照してください。

Filterセクションには、次の主な要素があります:

  1. Bypassスイッチ:Filterのバイパス機能のオン/オフを切り替えます。このアイコンは、RoutingページのFilterモジュールにもあります。

  2. Filterメニュー:フィルタータイプを選択します。

  3. パラメーターコントロール:この領域には、選択したフィルタータイプのさまざまなパラメーターをコントロールするボタンやノブが並んでいます。フィルタータイプごとに、その動作と操作に関連したコントロールの構成が異なります。


Asimov

このローパスフィルターは、直接のクローンではないものの、80年代のクラシックなベースシンセサイザーに搭載されていたフィルターの考え方をベースにしています。最大の特徴は自己発振しないことで、レゾナンスの効いたフィルターサウンドを得られるスイートスポットが非常に広くなっています。さらに、フィードバック経路にハイパスフィルターを加えて、低域の反応をコントロールしています。このフィルターはスケルチ感のあるサウンドを持ち、アシッドベースラインに適しており、ディストーションとの相性も良好です。

Asimovには、次のパラメーターとコントロールがあります:

  • Filterモード:ローパスフィルターの傾斜を決める3つのモード(LP1、LP2、LP4)のいずれかを選択します。LP1(1ポールローパス)のスロープは6 dB/Oct、LP2(2ポールローパス)のスロープは12 dB/Oct、LP4(4ポールローパス)のスロープは24 dB/Octです。

  • Res:ローパスフィルターのレゾナンス量を調整します。Resを右に回すとレゾナンスが強くなり、カットオフ周波数付近の周波数成分が強調されます。

  • Freq:ローパスフィルターのカットオフ周波数を調整します。カットオフ周波数より上の周波数成分が減衰し、暗いサウンドになります。

  • KTR:キートラッキングの量、つまりフィルターのカットオフ周波数がMIDIピッチにどの程度追従するかを調整します。

  • Gain:入力レベルを調整し、信号にかかるサチュレーションの量を増やします。

  • FM:フィルター周波数にかかるオーディオレートモジュレーションの量を調整します。これはフィルターFM(周波数変調)とも呼ばれます。FMソースをRoutingページのFMバスに接続する必要があり、接続しないとFMコントロールは効果がありません。


Blue Monark

このマルチモードフィルターは、NIのMonarkに搭載されているフィルターをポリフォニック向けにアレンジしたもので、モードが追加され、非線形の挙動が少し異なります。最大の特徴は、Gainコントロールでフィルターをサチュレーションまでドライブできることです。さらに、フィルター周波数のオーディオレートモジュレーションが可能で、自己発振もできます。フィードバックはRoutingページで柔軟にパッチできます。このフィルターは暖かく太いキャラクターを持ち、オーバードライブさせたベースサウンドにもクラシックなリードにも適しています。

Blue Monarkには、次のパラメーターとコントロールがあります:

  • Filterモード:フィルターの特性と傾斜を決める7つのモード(LP1、LP2、LP4、BP、Peak、HP、Dual Notch)のいずれかを選択します。3つのローパスモードがあり、いずれもカットオフ周波数より上の周波数成分を所定のスロープで減衰させます。LP1(1ポールローパス)のスロープは6 dB/Oct、LP2(2ポールローパス)のスロープは12 dB/Oct、LP4(4ポールローパス)のスロープは24 dB/Octです。BP(バンドパス)モードは、カットオフ周波数より上と下の周波数成分を減衰させます。Peakモードは、カットオフ周波数にレゾナンスのあるフィルターピークを加えます。HP(ハイパス)モードは、カットオフ周波数より下の周波数成分を減衰させます。Dual Notchモードは、カットオフ周波数の周囲にある2つの狭い周波数帯域(ノッチ)の周波数を減衰させます。

  • Freq:フィルターのカットオフ周波数を調整します。このコントロールがサウンドに与える効果は、選択したフィルターモードによって異なります。詳しくは、上記のFilterモードを参照してください。

  • Res:ローパスフィルターのレゾナンス量を調整します。Resを右に回すとレゾナンスが強くなり、カットオフ周波数付近の周波数成分が強調されます。

  • KTR:キートラッキングの量、つまりフィルターのカットオフ周波数がMIDIピッチにどの程度追従するかを調整します。

  • Gain:入力レベルを調整し、信号にかかるサチュレーションの量を増やします。

  • FM:フィルター周波数にかかるオーディオレートモジュレーションの量を調整します。これはフィルターFM(周波数変調)とも呼ばれます。FMソースをRoutingページのFMバスに接続する必要があり、接続しないとFMコントロールは効果がありません。


Comb

Combフィルターは、アナログフィルターとは異なる仕組みで動作します。エコーエフェクトと同様に、入力信号を遅延させてそれ自体にフィードバックします。ただし、Combは非常に短いディレイタイムに最適化されているため、可聴域で干渉が発生します。これにより、周波数特性に規則的な間隔でピークとディップが生じ、櫛のような形になります。この効果はフィードバックを上げるほど顕著になります。Combは、フィジカルモデリングにおけるチューニングされたレゾネーター、オシレーター信号用の複雑なフィルター、またはフランジングエフェクトの作成に使えます。キートラッキングを調整できる一般的なフィルター周波数コントロールの代わりに、オシレーターと同じPitchコントロールを備えています。これにより、受信したMIDIピッチに完全に追従するので、チューニングされたレゾネーターや複雑な倍音フィルターとして活用しやすくなっています。

Combには、次のパラメーターとコントロールがあります:

  • Filterモード:さまざまな用途に対応する3つのモード(Exciter、OSC、Flanger)のいずれかを選択します。Exciterは、Combをフィジカルモデリングのレゾネーターとして使う場合(例えばKarplus-Strong合成)に適しています。これは、適切な信号、例えばRoutingページのModulation Sources経由のExciterエンベロープや、エンベロープでコントロールしたNoiseソースなどを使って、Combフィルターを発振させることで行います。OSCは、オシレーターが生成する周期的な信号とCombフィルターを組み合わせて、複雑な倍音フィルタリング効果を作る場合に適しています。このモードは、オシレーター信号の倍音周波数によって生じるレゾナンスの増大を補正します。Flangerは、さまざまな信号に対してCombをフランジングエフェクトとして使う場合に適しています。

  • Pitchモード:受信したMIDIピッチに対するCombの反応を決める3つのモード(Keytrack、Fix、Ratio)のいずれかを選択します。Keytrackモードでは、ピッチはメインのMIDIピッチに固定されます。Ratioモードでは、レシオの設定に応じてMIDIピッチを乗算または除算します。例えばレシオを3にすると、ピッチが3倍の周波数になり、第3倍音が得られます。Fixモードでは、受信したMIDIピッチに関係なく、Combのチューニングを固定します。このモードではMIDIノート番号が表示され、初期値は60(ミドルC)に設定されています。

  • Pitch:Combのチューニングを半音とセント単位で調整します。下にある2つのモジュレーションスロットのいずれかにモジュレーションソースをルーティングすると、Pitchをモジュレートしてビブラートやアルペジオの効果を作れます。技術的には、チューニングはComb内部のディレイバッファーのサイズを調整します。ディレイバッファーが大きいほどディレイタイムが長くなり、フィルター周波数が低くなります。ディレイバッファーが小さいほどディレイタイムが短くなり、フィルター周波数が高くなります。

  • FBW:信号の流れの中で出力を取り出す2つのポイントを切り替えます。オフのときは、ディレイの後で出力を取り出します。オンのときは、ディレイの前で出力を取り出します。この設定は、Routingページの特定の構成と組み合わせたときにだけ効果があります。例えば、FBモジュールを使ってCombフィルターの外側にフィードバックをかける場合や、パラレルルーティングの一部としてCombフィルターの出力信号を入力信号とミックスする場合です。

  • Feedback Polarity:フィードバック信号の極性を正と負で切り替えます。フィードバックの極性が正のときはCombフィルターがすべての倍音を生成し、負のときは奇数次倍音だけを生成します。

  • FB:Comb内部のフィードバックループのレベルを設定します。値を上げるとフィードバックレベルが上がり、フィルターのレゾナンスが強くなります。

  • AP Freq:Combのフィードバック経路にあるオールパスフィルターの周波数を調整します。オールパスフィルターの周波数を変えることで、Combを使って非整数次倍音のスペクトルを作り出せます。

  • LP Freq:フィードバック経路にあるローパスフィルターのカットオフ周波数をコントロールします。ローパスフィルターの周波数を下げると、フィードバック信号の高域成分が減衰し、こもったサウンドになります。


Creak

Creakは、フランジャーの研究から生まれた実験的なフィルターです。周波数スペクトルに強いレゾナンスを生み出し、独特の非線形の挙動が特徴です。Routingページのフィードバックループと組み合わせると、サウンドに強烈なディストーションやスペクトルの変形を加えられます。このフィルターは攻撃的で荒々しいキャラクターを持ち、過激なサウンドデザインに適しています。

Creakには、次のパラメーターとコントロールがあります:

  • Filterモード:4つの独自のモード(Driven、Gnarl、Nosy、Euer)のいずれかを選択します。DrivenとGnarlは、フランジャーに似た、倍音の間隔で並ぶ異なるレゾナンスのセットを生成します。Nosyは鼻にかかったような質感のフォルマントを、Euerは声のような質感のフォルマントを生成します。

  • Freq:フィルターの周波数を調整します。一般的なカットオフコントロールとは異なり、広い周波数帯域を減衰させることなく、レゾナンスを周波数スペクトル全体にわたって移動させます。

  • Res:フィルターが周波数スペクトルに生み出すレゾナンスの強さを調整します。

  • KTR:キートラッキングの量、つまりフィルターの周波数がMIDIピッチにどの程度追従するかを調整します。

  • Mix:入力信号とフィルター処理された信号をブレンドします。


Groian

Groianは、フィルターとフランジャーのハイブリッドです。フィルターのレゾナンス経路に、フィードバック付きのディレイを備えています。この構造により、周波数スペクトルに強いレゾナンスが生じ、フィルターの基本的な特性に重ね合わされます。Routingページのフィードバックループと組み合わせると、サウンドに強烈なディストーションやスペクトルの変形を加えられます。自己発振も可能ですが、低い周波数に向かうほど不安定になります。このフィルターは非常にレゾナンスの強いキャラクターを持ち、ボーカル的なサウンドや、さらには金属的なサウンドの作成に適しています。

Groianには、次のパラメーターとコントロールがあります:

  • Filterモード:フィルターの特性を決める4つのモード(LP4、BP、Peak、HP)のいずれかを選択します。LP4(4ポールローパス)モードは、カットオフ周波数より上の周波数成分を24 dB/Octのスロープで減衰させます。BP(バンドパス)モードは、カットオフ周波数より上と下の周波数成分を減衰させます。Peakモードは、カットオフ周波数にレゾナンスのあるフィルターピークを加えます。HP(ハイパス)モードは、カットオフ周波数より下の周波数成分を減衰させます。

  • Freq:フィルターのカットオフ周波数を調整します。このコントロールがサウンドに与える効果は、選択したフィルターモードによって異なります。詳しくは、上記のFilterモードを参照してください。

  • Res:ローパスフィルターのレゾナンス量を調整します。Resを右に回すとレゾナンスが強くなり、カットオフ周波数付近の周波数成分が強調されます。

  • KTR:キートラッキングの量、つまりフィルターの周波数がMIDIピッチにどの程度追従するかを調整します。

  • Character:レゾナンス経路のディレイによって周波数スペクトルに生じる、追加のレゾナンスの強さを調整します。

  • FM:フィルター周波数にかかるオーディオレートモジュレーションの量を調整します。これはフィルターFM(周波数変調)とも呼ばれます。FMソースをRoutingページのFMバスに接続する必要があり、接続しないとFMコントロールは効果がありません。

💡

このフィルターの挙動は入力信号のレベルに敏感で、入力レベルが低いほど自己発振が強くなります。


Scanner

このマルチモードフィルターは、80年代のいくつかのアナログモノフォニックシンセサイザーの荒々しいサウンドから着想を得ています。最大の特徴は際立ったレゾナンスの挙動で、フィルタースイープを行う際に信号の倍音を削り出すように強調できます。強い非線形の特性が、レゾナンスに倍音歪みを加えます。このフィルターはダーティーなキャラクターを持ち、重ねたパッドやリードに質感と個性を加えるのに適しています。

Scannerには、次のパラメーターとコントロールがあります:

  • Filterモード:フィルターの特性を決める4つのモード(LP1、LP2、BP2、Peak)のいずれかを選択します。2つのローパスモードがあり、いずれもカットオフ周波数より上の周波数成分を所定のスロープで減衰させます。LP1(1ポールローパス)のスロープは6 dB/Oct、LP2(2ポールローパス)のスロープは12 dB/Octです。BP2(2ポールバンドパス)は、カットオフ周波数より上と下の周波数成分を12 dB/Octのスロープで減衰させます。Peakモードは、カットオフ周波数にレゾナンスのあるフィルターピークを加えます。

  • Freq:フィルターのカットオフ周波数を調整します。このコントロールがサウンドに与える効果は、選択したフィルターモードによって異なります。詳しくは、上記のFilterモードを参照してください。

  • Res:ローパスフィルターのレゾナンス量を調整します。Resを右に回すとレゾナンスが強くなり、カットオフ周波数付近の周波数成分が強調されます。

  • KTR:キートラッキングの量、つまりフィルターの周波数がMIDIピッチにどの程度追従するかを調整します。

  • Gain:入力レベルを調整し、信号にかかるサチュレーションの量を増やします。

  • FM:フィルター周波数にかかるオーディオレートモジュレーションの量を調整します。これはフィルターFM(周波数変調)とも呼ばれます。FMソースをRoutingページのFMバスに接続する必要があり、接続しないとFMコントロールは効果がありません。

💡

このフィルターの挙動は入力信号のレベルに敏感で、入力レベルが低いほど自己発振が強くなります。


SVF

このマルチモードフィルターは、定評のあるステートバリアブルフィルターのトポロジーをベースにしており、幅広いフィルタリング作業に使えるツールです。最大の特徴は、制御しやすい挙動と汎用性の高さです。このフィルターはクリーンなキャラクターを持ち、色付けや歪みを加えずに音色を整えたいあらゆるサウンドに適しています。

SVFには、次のパラメーターとコントロールがあります:

  • Filterモード:フィルターの特性を決める5つのモード(LP2、LP4、BP、Peak、HP)のいずれかを選択します。

    • LP2(2ポールローパス)モードは、カットオフ周波数より上の周波数成分を12 dB/Octのスロープで減衰させます。

    • LP4(4ポールローパス)モードは、カットオフ周波数より上の周波数成分を24 dB/Octのスロープで減衰させます。

    • BP(バンドパス)モードは、カットオフ周波数より上と下の周波数成分を6 dB/Octのスロープで減衰させます。

    • Peakモード(入力信号とミックスされたバンドパスフィルター)は、カットオフ周波数にレゾナンスのあるフィルターピークを加えます。

    • HP(ハイパス)モードは、カットオフ周波数より下の周波数成分を12 dB/Octのスロープで減衰させます。

  • Freq:フィルターのカットオフ周波数を調整します。このコントロールがサウンドに与える効果は、選択したフィルターモードによって異なります。詳しくは、上記のFilterモードを参照してください。

  • Res:ローパスフィルターのレゾナンス量を調整します。Resを右に回すとレゾナンスが強くなり、カットオフ周波数付近の周波数成分が強調されます。

  • KTR:キートラッキングの量、つまりフィルターのカットオフ周波数がMIDIピッチにどの程度追従するかを調整します。

  • Res Boost:Resコントロールの範囲を広げ、より強いレゾナンスを得られるようにします。

💡

RoutingページのModulation sources経由でExciterエンベロープを使うと、Resを高く設定したSVFを短時間だけ自己発振させることができます。このいわゆるフィルターピンギングにより減衰するサイン波が生成され、キートラッキング(KTR)を使ってMIDIで演奏できます。


SVF Parallel

このデュアルマルチモードフィルターは、定評のあるステートバリアブルフィルターのトポロジーをベースにしており、幅広いフィルタリング作業に使えるツールです。2つのフィルターはパラレル構成で配置されています。つまり、入力信号はそれぞれのフィルターに個別に送られ、出力信号は各フィルターの出力の合計になります。最大の特徴は、制御しやすい挙動と汎用性の高さです。このフィルターはクリーンなキャラクターを持ち、色付けや歪みを加えずに音色を整えたいあらゆるサウンドに適しています。2つのフィルターをパラレルに構成しているため、ボーカルのフォルマントや複雑なワブルサウンドを作り出すこともできます。

SVF Parallelには、次のパラメーターとコントロールがあります:

  • Filterモード:2つのパラレルフィルターそれぞれの異なる特性を組み合わせた7つのモードのいずれかを選択します。12 dB/OctのLP(ローパス)フィルター、12 dB/OctのHP(ハイパス)フィルター、6 dB/Oct(BP)(バンドパス)フィルターを組み合わせた6種類と、特別なPlateauモードが用意されています。

  • Freq:2つのパラレルフィルターのカットオフ周波数を調整します。両方のカットオフ周波数が同じ量だけオフセットされます。周波数上での相対的な位置は、Bandwidthコントロールで設定します。

  • Res:ローパスフィルターのレゾナンス量を調整します。Resを右に回すとレゾナンスが強くなり、カットオフ周波数付近の周波数成分が強調されます。

  • Bandwidth:2つのパラレルフィルターのカットオフ周波数を、周波数スペクトル上で広げます。最小の設定では、両方のフィルターが同じカットオフ周波数を共有するため、レゾナンスがより強調されます。Bandwidthを上げると、一方のフィルターのカットオフ周波数は下がり、もう一方は上がります。これにより、フィルターのレゾナンスを分散させてフォルマント周波数を作り出せます。

  • KTR:キートラッキングの量、つまりフィルターのカットオフ周波数がMIDIピッチにどの程度追従するかを調整します。

  • 2nd Filter:2つ目のフィルターをミックスし、Bandwidthコントロールによる周波数の広がりの量を調整することで、フィルターのシングル構成とデュアル構成をブレンドします。

💡

RoutingページのModulation sources経由でExciterエンベロープを使うと、Resを高く設定したSVF Parallelを短時間だけ自己発振させることができます。このいわゆるフィルターピンギングにより減衰するサイン波が生成され、キートラッキング(KTR)を使ってMIDIで演奏できます。


SVF Serial

このデュアルマルチモードフィルターは、定評のあるステートバリアブルフィルターのトポロジーをベースにしており、幅広いフィルタリング作業に使えるツールです。ハイパスとローパスの2つのフィルターはシリアル構成で配置されています。つまり、入力信号はハイパスフィルターに送られ、その出力がローパスフィルターに入ります。最大の特徴は、制御しやすい挙動と汎用性の高さです。このフィルターはクリーンなキャラクターを持ち、色付けや歪みを加えずに音色を整えたいあらゆるサウンドに適しています。2つのフィルターをシリアルに構成しているため、ボーカルのフォルマントを作り出すことも、サウンド全体の音質のバランスを整えることもできます。

SVF Serialには、次のパラメーターとコントロールがあります:

  • Freq:2つのシリアルフィルターのカットオフ周波数を調整します。両方のカットオフ周波数が同じ量だけオフセットされます。周波数上での相対的な位置は、Bandwidthコントロールで設定します。

  • Res:ローパスフィルターのレゾナンス量を調整します。Resを右に回すとレゾナンスが強くなり、カットオフ周波数付近の周波数成分が強調されます。

  • Bandwidth:2つのシリアルフィルターのカットオフ周波数を、周波数スペクトル上で広げます。最小の設定では、両方のフィルターが同じカットオフ周波数を共有します。Bandwidthを上げると、ハイパスフィルターのカットオフは下がり、ローパスフィルターのカットオフは上がります。これにより、フィルターのレゾナンスを分散させてフォルマント周波数を作り出せます。

  • KTR:キートラッキングの量、つまりフィルターのカットオフ周波数がMIDIピッチにどの程度追従するかを調整します。

  • HP Peak:ハイパスフィルターを徐々にピークフィルター(入力信号とミックスされたバンドパスフィルター)に変えます。ピークフィルターはレゾナンスのピークだけを持ち、フィルタースロープはありません。これにより、信号の他の部分を削ることなくフォルマント周波数を加えられます。

  • LP Peak:ローパスフィルターを徐々にピークフィルター(入力信号とミックスされたバンドパスフィルター)に変えます。ピークフィルターはレゾナンスのピークだけを持ち、フィルタースロープはありません。これにより、信号の他の部分を削ることなくフォルマント周波数を加えられます。

💡

RoutingページのModulation sources経由でExciterエンベロープを使うと、Resを高く設定したSVF Serialを短時間だけ自己発振させることができます。このいわゆるフィルターピンギングにより減衰するサイン波が生成され、キートラッキング(KTR)を使ってMIDIで演奏できます。


参照元情報:Filter
https://docs.native-instruments.com/online-guides/massive-x-manual/en/filter