サンプリングはMaschineの環境において欠かせない要素です。この章では、Maschine Softwareの強力なSample Editorについて、録音から編集、スライス、レイヤリングまでを解説します。
Maschineでは、シーケンサーを停止することなく、内部または外部のオーディオ信号を録音できます。これは、自分で作成したSampleを録音したり、ループを再構成したりする際に便利な機能です。
録音したオーディオや、Soundで使用したい任意のSampleに対して、さまざまな種類のデストラクティブ(破壊的)処理を適用できます。
スライス機能を使うと、ピッチやタイミングを変えずに、どのテンポでも再生できるようループをスライスできます。ループからドラムループのスネア音のような単一のSampleを素早く抽出したい場合や、Sliceの編集・ミュート、順序の変更、クオンタイズの変更、Swingの追加などによってループを再構成したい場合にも便利です。
さらに、Sampleを特定のZoneにマッピングすることで、個別のvelocityとノートレンジ、ボリューム、パンニングを備えたマルチサンプルSoundを作成できます。これはクラシックな楽器やシンセサイザーの挙動を再現するのに便利で、1つのSoundの中に多数のSampleを収めることができます。
これらはすべてSample Editorで行えます。
| ℹ️ | 外部ソースを録音する前に、オーディオデバイスや楽器の接続方法については、お使いのオーディオインターフェースに付属のドキュメントを参照してください。 |
ソフトウェアでSample Editorにアクセスするには、以下の手順で行います。

Sample Editorが表示され、フォーカスされているSoundのサンプル内容が表示されます。
Maschineには、オーディオを録音するために必要な機能がすべて備わっています。
Recordページを開く
ソフトウェアでのオーディオ録音はSample Editorで行います。デフォルトでは、Sample Editorは何も表示されていないRecordページの状態で開き、ほかのタブは表示されません。ただし、オーディオを録音するとRecordタブに加え、他のタブも表示されるようになります。
Recordページは以下のような画面です。

ソフトウェアのRecordページ。
ソースと録音モードの選択
Recordページ下部にあるINPUTセクションとRECORDINGセクションでは、どのソースを録音するか、どのように録音するかを選択できます。

ソフトウェアでの録音のソースとモードの調整。
録音モードを選択する
録音する入力ソースの選択
| 💡 | SOURCEをInternalに設定し、目的のSoundをソロにして、その親GroupをINPUTセレクターで選択すれば、特定のSoundの出力を簡単に録音できます。 |
| 💡 | SOURCEをInternalに設定し、INPUTとしてドラムキットがロードされたGroupを選択すれば、そのドラムキットを演奏しながらパッドで行うライブインプロビゼーションを録音できます。こうして録音された即興演奏はSampleとして記録され、Maschineの他のSampleと同様に使用、編集、スライスなどが可能です。 |
入力信号のモニタリング

入力信号を視覚的に確認する。
RECORDINGセクション上部のレベルメーターには、選択したオーディオソースのレベルが常に表示されます。例えば、Detectモードで適切なしきい値を調整する際に役立ちます。そのために、Detectモードではレベルメーターにもしきい値レベルを調整するためのフェーダーが表示されます。このフェーダーは、上記のTHRESHOLDコントロールと完全に対応しています。これにより、入力信号がいつ現在のしきい値を超えるか(つまり、いつ録音が開始されるか)を視覚的に確認しながら、しきい値を調整できます。

入力信号のモニタリング。
さらに、外部信号(SOURCEでExt. Ster.またはExt. Monoを選択している場合)を選択している場合は、右側にMONITORセクションが追加で表示されます。このセクションでMONITORボタンを有効にすると、入力信号がMaschineのCue busへ送られ、これから録音するオーディオソースを別チャンネル(例えばヘッドフォン)で確認できます。
| ℹ️ | Cue busの使用については、ミックスの調整(Controlling your mix)の「Using the Cue bus」を参照してください。 |
録音の開始・停止

StartボタンとCancelボタン。
録音がアームされると、その後の挙動は選択した録音モード(MODEセレクターで選択、「ソースと録音モードの選択」を参照)によって異なります。
| 💡 | 録音を手動で開始・停止したい場合は、MODEをDetectに設定し、THRESHOLDをOFFまで下げてからStartをクリックして録音を開始します。停止するにはStopをクリックします。 |
いずれの場合も、録音したオーディオは録音開始時にフォーカスされていたSoundに保存されます。
録音完了時の動作
録音が完了すると、以下のことが行われます。
| ℹ️ | 現在のPattern内にある当該SoundのMIDI Eventはそのまま残ります。そのため、録音した内容は既存のMIDI Eventで定義されたピッチでそのまま再生され始める場合があります。 |
録音内容の確認
現在のSoundで最近録音した内容を視覚的に確認できます。

録音内容を表示する波形ディスプレイと情報バー。
(1) 波形ディスプレイ
Audio Pool(5)で現在選択されている録音(デフォルトでは最後の録音)の波形を表示します。
| コマンド | 説明 |
|---|---|
| Open containing folder | Sampleが格納されているハードディスク上のフォルダを開き、元のファイルへすぐにアクセスできるようにします。 |
| Save Sample As… | 録音したSampleを別の名前やコンピューター上の別の場所に保存できるSave Sample Asダイアログを開きます。 |
(2) ズーミングスクロールバー
スクロールバーの本体部分をクリックしてマウスを水平にドラッグすると、波形を時間軸方向にスクロールできます。垂直にドラッグすると、同じ時間軸上でズームイン・アウトできます。また、スクロールバーの左右のハンドルをクリックして水平にドラッグすると、反対側の境界位置を固定したままズームイン・アウトできます。バー本体をダブルクリックするとズームがリセットされ、波形全体が表示されます。波形ディスプレイ(1)上でマウスをホバーさせた状態でスクロールホイールを使ってズームイン・アウトすることも可能です。
(3) タイムライン
時間軸を小節(Syncモード)または秒(Detectモード)で表示します。
(4) 情報バー
録音したSampleのファイル名と長さを表示します。左側の小さな再生アイコンをクリック・ホールドすると、Sampleを Cue busで再生できます(詳細は「Using the Cue bus」を参照)。右端の小さな丸(または丸のペア)をクリックすると、波形ディスプレイ(1)をシングルチャンネル表示とツーチャンネル表示の間で切り替えられます。
(5) Audio Pool
現在のProjectを開いてから行ったすべてのTakeがAudio Poolに保存され、波形ディスプレイの下にミニ波形として表示されます。以下の操作が可能です。
| ℹ️ | Audio Plug-inでは、選択するTakeを変更しても現在のPatternにのみ影響します。他のPatternは変更されません。 |
Audio Pool内の任意のミニ波形を右クリック(macOS:[Ctrl]+クリック)すると、以下のコマンドを含むコンテキストメニューが開きます。
| コマンド | 説明 |
|---|---|
| Delete | 表示されているTakeをAudio Poolから削除します。ミニ波形右上の小さな×印をクリックするのと同じ効果です。 |
| Remove unused recordings | ZoneページのいずれのZoneにもマッピングされていないTakeを、Audio Poolからすべて削除します。 |
| Map recordings to zones | Audio Pool内のすべての録音を、ZoneページのZoneへ自動的にマッピングします。作成されたZoneは隣接するキーに配置され、velocityレンジ全体をカバーします。既存のZoneはすべて置き換えられます。 |
| ℹ️ | Audio Pool内のすべての録音(Take)はProjectと共に保存されます。現在のProjectを閉じると、削除しない限り(Maschine Softwareまたはお使いのオペレーティングシステムで明示的に削除しない限り)すべてのTakeがオーディオファイルとして保存され、後でAudio Poolから利用できます。 |
録音したSampleの保存場所と名前
デフォルトでは、録音されたSample(Take)は、PreferencesパネルのLibraryページのUserタブで定義された標準ユーザーディレクトリ内のRecordingsサブフォルダに保存されます(詳細は基本コンセプト(Basic concepts)の「Preferences – Library page」を参照)。PreferencesパネルのGeneralページでPrefer Project Folderオプションを有効にしている場合(「Preferences – General page」を参照)、録音されたSampleは代わりに現在のProjectが保存されているフォルダ内のRecordingsサブフォルダに保存されます。
録音されたSampleは、以下の方式で自動的に命名されます。
[YYMMDD]T[HHMMSS].wav
上記の名前において、[YYMMDD]は現在の日付(年、月、日をそれぞれ2桁の数字で表記)、[HHMMSS]は現在の時刻(時、分、秒をそれぞれ2桁の数字で表記)を表します。
Auto Samplerを使うと、Maschine Softwareで使用できるサンプラー楽器を簡単に作成できます。MIDI対応のハードウェアシンセサイザー、ソフトウェア音源、あるいはシンセサイザーとハードウェアエフェクト、エフェクトplug-inを組み合わせたものから、サンプラー楽器を作成できます。
楽器をサンプリングすることは、他の楽器の音を取り込みつつCPUリソースを節約する優れた方法です。特にエフェクトを使用する楽器をサンプリングする場合に有効です。工夫次第では、モノフォニックのシンセサイザーをポリフォニックの強力な音源に変えることもできます。
Auto Samplerで作成した楽器は、すべてのSampleとともにSoundとして保存できます。これは、サンプリングした楽器を他のMaschineユーザーと共有したり、Maschine+とデスクトップの間でやり取りしたりするのに最適な方法です。
| ℹ️ | サンプラー楽器を作成する際にエフェクトを使用することはクリエイティブなプロセスですが、リアルタイムでエフェクトを使用する場合とは次の2点で異なります。まず、エフェクトはサンプリングされる各ノートに対して個別に適用され、複数のノートやコードに対してまとめて適用されるわけではありません。また、エフェクトパラメーターは編集やオートメーションによって時間経過とともにサウンドを変化させることはできません。 |
Auto Samplerを使用する前に、まず録音したいデバイスをセットアップし、Samplerの録音モードにアクセスする必要があります。詳細は「Creating a sampled instrument using Auto Sampler」を参照してください。
Auto Samplerでサンプリングされた楽器を作成する
Auto Samplerを使ってサンプリングされた楽器を作成するには、以下の手順で行います。
外部楽器の録音
内部楽器の録音
Auto Samplerのセットアップが完了したら、Auto Samplerに実行させたいノート、velocity、バッチ処理に関する設定を行います。
Recording
Recordingセクションでは、録音モード、サンプルの長さ、録音するサンプルのノート長を設定できます。
| 設定項目 | 説明 |
|---|---|
| MODE | Samplerの録音モードを設定します。Auto Samplerを使用するにはAutoを選択します。 |
| SAMPLE | Auto Samplerがサンプルを録音する時間の長さを設定します。例えば、パーカッシブなサウンドやベースの単音には短めの時間を、ストリングスやパッドには長めの時間を選択します。サウンドをループさせたい場合は、最適なループポイントを見つけるための素材を十分に確保するため、長めに録音するとよいでしょう。最良の結果を得るには、このパラメーターをNOTE ONパラメーターと組み合わせて使用してください。 |
| NOTE ON | Auto Samplerが録音対象の楽器をトリガーする時間の長さを設定します。最良の結果を得るには、SAMPLEパラメーターと組み合わせて使用してください。 |
Input
Inputセクションでは、録音したいソースの設定と、外部MIDI楽器をトリガーする際のMIDIデバイスおよびチャンネルの選択ができます。
| 設定項目 | 説明 |
|---|---|
| SOURCE | Ext. Ster.:外部ステレオ入力を録音ソースタイプとして選択します。 Ext. Mono:外部モノラル入力を録音ソースタイプとして選択します。 Internal:Maschineの内部出力を録音ソースタイプとして選択します。 |
| INPUT | Ext. Mono:Maschineの8系統の外部モノラル入力、すなわち各入力ペアIn 1~4の左(“L”)または右(“R”)チャンネルのいずれかを選択します。 Ext. Ster.:Maschineの4系統の外部ステレオ入力In 1~4のいずれかを選択します。 Internal:任意のGroupまたはMasterチャンネルの出力を選択します。 |
| MIDI TO | 外部MIDI機器に接続する際に使用するMIDIポートを設定します。利用可能なすべてのデバイスがここに表示されます。 |
| CHANNEL | サンプリングしたい外部機器のMIDIチャンネルに合わせてMIDIチャンネルを設定します。Maschineは録音時にこの設定を使ってサウンドをトリガーします。 |
Note Map
Note Mapセクションでは、各サンプルがカバーするノート数と鍵盤のレンジを設定できます。
| 設定項目 | 説明 |
|---|---|
| STRIDE | 各サンプルがカバーするノート数を設定します。STRIDE値が1の場合、KEY LOとKEY HIのレンジ内のすべてのノートが録音されます。例えば5に設定すると、KEY LOとKEY HIのレンジ内のすべてのノートを正確に捉えます。あるいは、より高いSTRIDE値を設定すればサンプル数を減らせます。例えば12に設定すると、1つのサンプルが12ノート分のレンジに引き伸ばされることになり、ピッチのアーティファクトが生じる可能性はありますが、目指すサウンドによってはこの設定が有効な場合もあります。 |
| KEY LO | サンプルのノートレンジの最も低いノートを設定します。 |
| KEY HI | サンプルのノートレンジの最も高いノートを設定します。 |
| EXTEND | 最も高い/低いサンプルを拡張し、鍵盤全体のレンジをカバーするようにします。 |
Velocity Map
Velocity Mapセクションでは、velocityレンジ内で各サンプルがカバーするvelocityを設定できます。
| 設定項目 | 説明 |
|---|---|
| STRIDE | Auto Samplerがサウンドをトリガーする際に各サンプルがカバーするvelocityレンジを設定します。例えば、サウンドのあらゆるニュアンスを捉えたい場合はSTRIDE値を1にして、VEL LOからVEL HIのレンジ内のすべてのvelocityを録音できます。あるいは、より高いSTRIDE値を設定すれば、サンプル数を減らしつつサウンド全体をより大まかにサンプリングできます。 |
| VEL LO | サンプリングしたい最も低いvelocity値を設定します。 |
| VEL HI | サンプリングしたい最も高いvelocity値を設定します。 |
| EXTEND | 上限・下限のvelocity値を拡張し、楽器のvelocityレンジ全体をカバーするようにします。 |
Batch Process
Batch Processセクションでは、サンプルのループ化、トリム、正規化の作業を自動化してくれる、時間を節約するためのツール群が用意されています。
| 設定項目 | 説明 |
|---|---|
| FIND LOOP | サンプル内の最適なループポイントを自動的に検出します。パッドやストリングスのような持続音を作成したい場合に便利な機能です。 |
| TRIM SILENCE | 各サンプルの先頭と末尾にある不要な無音部分を自動的に削除します。 |
| NORMALIZE | クリッピングが生じない範囲で、各サンプルのレベルを可能な限り最大値に調整します。オーディオを正規化すると、サンプル間の音量をより均一にできます。 |
Monitor
Monitorセクションでは、Auto Samplerの出力を確認できます。
| 設定項目 | 説明 |
|---|---|
| MONITOR | モニターを有効にし、Auto Samplerがサンプルを取り込んでいく過程を耳で確認できるようにします。 |
ソフトウェアのSample EditorにあるEditページ、およびそれに相当するコントローラーのSampling modeのEDITページでは、SampleまたはSliceの開始点・終了点を調整したり、Sampleの任意の部分にさまざまなデストラクティブなオーディオ処理を適用したりできます。
Editページにはどのサンプルが表示されるか
Editページ(コントローラーではEDITページ)には、常に現在選択されているZone(Zoneの選択方法については「Selecting and managing Zones in the Zone List」を参照)のSampleが表示され、このページで行う操作はすべてそのSampleに反映されます。例えば以下のとおりです。
Editページの使用
Editページは以下のような画面です。

ソフトウェアのEditページ。
(1) 波形ディスプレイ
フォーカスされているZoneのSampleの波形を表示します。波形ディスプレイでは以下のツールを利用できます。
| コマンド | 説明 |
|---|---|
| Deselect | 現在の選択レンジを解除します。 |
| Select All | Sample全体を選択します。 |
| Select Play Range | Play range、すなわちSとEマーカーの間の領域を選択します。波形上の任意の場所をダブルクリックするのと同じ効果です。 |
| Select Loop | ループレンジを選択します。 |
| Find in Explorer | Sampleが格納されているハードディスク上のフォルダを開き、元のファイルへすぐにアクセスできるようにします。 |
| Save Sample As… | Sampleを別の名前やコンピューター上の別の場所に保存できるSave Sample Asダイアログを開きます。 |
(2) 情報バー
録音したSampleのファイル名と長さを表示します。左側の小さな再生アイコンをクリック・ホールドすると、Sample全体をCue busで再生できます(詳細は「Using the Cue bus」を参照)。右端の小さな丸(または丸のペア)をクリックすると、波形ディスプレイ(1)をシングルチャンネル表示とツーチャンネル表示の間で切り替えられます。
(3) タイムライン
時間軸を秒単位で表示します。
(4) ズーミングスクロールバー
スクロールバーの本体部分をクリックしてマウスを水平にドラッグすると、波形を時間軸方向にスクロールできます。垂直にドラッグすると、同じ時間軸上でズームイン・アウトできます。また、スクロールバーの左右のハンドルをクリックして水平にドラッグすると、反対側の境界位置を固定したままズームイン・アウトできます。バー本体をダブルクリックするとズームがリセットされ、波形全体が表示されます。波形ディスプレイ(1)上でマウスをホバーさせた状態でスクロールホイールを使ってズームイン・アウトすることも可能です。
(5) PLAY RANGEセクション
ノートをトリガーした際に再生されるレンジを調整します。StartとEndパラメーターでSample内の再生開始点・終了点を調整できます。上記のように、波形ディスプレイ(1)上の白いS・Eマーカーをマウスでドラッグして調整することもできます。
(6) SELECTION RANGEセクション
オーディオ処理機能が適用されるレンジを調整します。上記のように、波形ディスプレイ(1)上でマウスをドラッグしてレンジを選択することもできます。
(7) Audio Toolbar
Sampleを変更するための一連のデストラクティブなオーディオ処理機能を提供します。これらの機能は現在の選択レンジに対して適用されます。利用可能な機能は、下記の「Audio editing functions」で説明します。
| 💡 | Play rangeとLoop rangeはZoneページでも編集できます。詳細は「Adjusting the Zone settings」を参照してください。 |
オーディオ編集機能(Audio editing functions)
Editページでは、Audio Toolbarがさまざまなオーディオ機能を提供します。これらの機能は、SELECTION RANGEセクションのStartおよびEndパラメーターで定義されたSampleの選択範囲に対して実行されます(上記の「Using the Edit page」を参照)。
| 💡 | これらのオーディオ処理機能のほとんどはデストラクティブで、Sample内のオーディオ素材そのものを変更します。ただし元のSampleが変更されることはありません。実行したオーディオ機能ごとに、新しい別個のSampleのコピーが保存されます。また、コンピューターのキーボードで[command]+[Z](Mac)または[Ctrl]+[Z](Windows)を押せば、直前の操作を取り消すこともできます。 |
| ℹ️ | Sampleの再生設定(チューニングやアンプリチュードエンベロープなど)はZoneページで調整できます。詳細は「Selecting and editing Zones in the Map view」を参照してください。 |

Audio Toolbar。
Audio Toolbarでは以下のオーディオ処理機能を利用できます。
| コマンド | 説明 |
|---|---|
| Truncate | 選択範囲の外側にあるSampleの部分を削除します。 |
| Norm.(Normalize) | 選択範囲のレベルを、クリッピングしない範囲で可能な最大値まで調整します。 |
| Reverse | Sampleの選択範囲を逆再生の状態にします。 |
| Fade In | Sampleの選択範囲にフェードインを適用します。 |
| Fade Out | Sampleの選択範囲にフェードアウトを適用します。 |
| Correct | DCオフセットを除去します。DCオフセット(直流オフセット)とは、一部のオーディオ処理ユニットによって生じることのある、信号レベルの望ましくない一定のずれです。このオフセットは、利用できるヘッドルームを無駄に消費してしまいます。 |
| Silence | Sampleの選択範囲を無音にします。 |
| Cut | 選択範囲をSampleから削除し、後で使用できるようクリップボードに格納します。 |
| Copy | Sampleの選択範囲を、後で使用できるようクリップボードにコピーします。 |
| Paste | カット/コピーしたSampleの範囲を貼り付け、現在選択されているSampleの範囲を置き換えます。 |
| Dupl.(Duplicate) | Sampleの選択範囲を複製します。コピーは元の範囲の直後に配置されます。 |
| Stretch | Sampleの選択範囲にタイムストレッチおよび/またはピッチシフトを適用できます。詳細は以下を参照してください。 |
| Stems | Sampleを4つの構成要素(ステム)、すなわちドラム/パーカッション、ベース、その他、ボーカルに分離します。3番目のステム(その他)は、他のすべてのステムを取り除いた後にSampleに残る成分であり、Sampleによって内容は異なります。Stemsをクリックすると、アイコンがステム分離の進行状況を示すパーセンテージ表示に切り替わります。この処理はバックグラウンドで実行されるため、分離が完了するまで他の作業を続けられます。また、Cancelをクリックすればいつでも分離処理を中止できます。処理が完了すると新しいGroupが自動的に作成され、その最初の4つのSoundスロットに4つのステム(ドラム、ベース、ボーカル、その他)がSamplerモジュールにロードされ、すぐに演奏できる状態になります。ステムはMaschineライブラリのユーザーコンテンツ内に個別のSampleとして表示されます。名前は元のSampleの名前に、該当する構成要素(Drums、Bass、Other、Vocal)を付けたものになります。 |
| ℹ️ | ステム分離処理は一度に1つしか開始できません。ステム分離処理の実行中は、他のSoundスロットのStemsボタンはグレー表示となり使用できません。 |
タイムストレッチ/ピッチシフト(Time stretching / pitch shifting)
Audio ToolbarでSTRETCHを選択すると、Editページの下部が以下のコントロール群に切り替わります。

Editページ下部のストレッチコントロール。
これらのコントロールでは、選択範囲に適用する前にタイムストレッチ/ピッチシフト機能のパラメーターを調整できます。ピッチシフトとタイムストレッチはそれぞれ独立して適用できます。
以下のパラメーターを利用できます。
| パラメーター | 説明 |
|---|---|
| STRETCHセクション | |
| TUNE | 適用するデチューン(ピッチシフト)量を半音単位およびセント単位で調整します。元のピッチをそのまま維持する場合は0.00のままにします。 |
| FORMANT C(Formant Correction) | フォルマント補正を有効/無効にします。フォルマント補正により、ピッチシフトされたオーディオが元のオーディオの音色(キャラクター)をできる限り保持できます。旋律楽器に特に有効です。 |
| MODE | BeatモードとFreeモードを切り替えます。
|
| AUTO DTCT(Auto Detection、Beatモードのみ) | 有効にすると、Maschineが元のオーディオのテンポを自動的に検出します。 |
| SRC BPM(Source BPM、Beatモードのみ) | 元のオーディオのテンポ(BPM)を定義します。このテンポはAUTO DTCTの設定によって異なる方法で定義されます。
|
| NEW BPM(Beatモードのみ) | タイムシフト後のオーディオの目標テンポ(BPM)を定義します。 |
| LENGTH(Stretch Length、BeatモードでAuto Detectionが有効な場合のみ) | AUTO DTCTが有効な場合、目標オーディオの長さ(小節数)を定義できます。SRC BPMの値(上記参照)を変更すると、このLENGTHの値も自動的に連動して変化します。ソースオーディオの小節数を設定したうえで、ここで別の小節数を設定すれば、目標オーディオのテンポを分割または倍にできます。設定できる値は1/16、1/8、1/4、1/2、1、2、4、8小節、およびそれぞれに対応する3連符の値です。 |
| SPEED(Freeモードのみ) | 元のテンポに対する新しいテンポを割合(パーセント)で調整します。最小値は10 %です。 |
| ℹ️ | Beatモードで、元のテンポの10分の1より小さい目標テンポを設定すると、Applyボタンが無効になります。Applyボタンを再度有効にするには、より高い目標テンポを設定してください。 |
スライスを使うと、ループを細かく切り分けて単体のサウンド(例えばドラムループ内の個々のドラム音)を取り出せます。また、ピッチやタイミングを変えずに別のテンポで再生できるようループを準備するのにも役立ちます。作成されたSliceは、同じSoundの異なるノートや、同じGroupの異なるSoundにエクスポートできます。
ソフトウェアのSample EditorにあるSliceページ、およびそれに相当するコントローラーのSampling modeのSLICEページでは、さまざまな方法でSampleをスライスできます。
Sampleをスライスする一般的な手順は以下のとおりです。
Sliceページにはどのサンプルが表示されるか
Sliceページ(コントローラーではSLICEページ)には、常に現在選択されているZone(Zoneの選択方法については「Selecting and managing Zones in the Zone List」を参照)のSampleが表示され、このページで行う操作はすべてそのSampleに反映されます。例えば以下のとおりです。
Sliceページを開く(Opening the Slice page)
ソフトウェアでは、SampleのスライスはSample EditorのSliceページで行います。
Sliceページは以下のように表示されます。

ソフトウェアのSliceページ。
スライス設定の調整(Adjusting the slicing settings)
Sliceページの下部では、Sample内のどこにSliceを作成するかを定義するための設定を調整できます。

Sliceページ下部でスライス設定を調整します。
| ℹ️ | これらの設定を変更すると、上の波形に表示されるSliceマーカーの数と位置に直接反映されます。 |
| 💡 | 点灯しているパッドを押すか、波形ディスプレイ上のSliceをクリックすれば、提案されたSliceをいつでもCue busで試聴できます(詳細は「Using the Cue bus」を参照)。 |
以下のパラメーターを利用できます。
| パラメーター | 説明 |
|---|---|
| SLICERセクション | |
| MODE | Split、Grid、Detect、Manualのいずれかを選択できます。
|
| SLICES(SplitモードとGridモードのみ) | MODEがSplit(上記参照)に設定されている場合、SLICESでSliceの数を4、8、16、32から選択できます。 MODEがGrid(上記参照)に設定されている場合、SLICESでSliceの長さを音価(4分、8分、16分、32分音符)で選択できます。 |
| AUTO-SNAP(Manualモードのみ) | Sample SlicerのManualモードのAuto-Snap機能は、パッドから手動でスライスを実行する際に、スライスポイントを最も近いトランジェントへ自動的に合わせます。オフにすると、スライスポイントはトリガーした位置に正確に配置されます。Auto-Snapを使用するには、スライス対象のサンプルの解析が完了するまで待つ必要があります。解析は非常に短時間で終わりますが、長いオーディオファイルでは時間がかかります。 |
| SENSITIVITY(Detectモードのみ) | MODEがDetect(上記参照)に設定されている場合、SENSITIVITYでトランジェント検出の感度を調整できます。値を高くするとより多くのトランジェントが認識されるためSliceの数が増え、値を低くするとSliceの数は少なくなります。このパラメーターは、波形内で音楽的に意味のあるスライスがすべて検出されるまで調整してください。 |
| APPLYセクション | |
| MONO | Sample SlicerのMonoオプションを有効にすると、Groupへスライスする際にすべてのサンプルスライスのVoiceとChoke Groupが自動的に1に設定されます。 この時間短縮機能は、多数のサンプルが同時にトリガーされたり重なって鳴ったりするのを避けたい場合に便利です。例えばドラムループをスライスし、個々のヒットをトリガーして新しいパターンを作る場合などです。Monoが選択された状態でSliceがGroupに適用されると、サンプラーのポリフォニーが自動的に1に設定され、一度に1ボイスのみが再生されます。またChoke Groupも自動的に1に設定されるため、新しく叩いたパッドが常に直前のパッドより優先され、前の音をカットします。この挙動はヴィンテージのドラムマシン(一般にオープンハイハットをクローズハイハットで「チョーク」する用途)や、一度に1音しか鳴らせないモノフォニックシンセサイザーに見られるものです。 |
| BPM(BPM Mode) | テンポの決定方法を選択します。Autoを選択するとMaschineがテンポを自動的に計算します。Manualを選択すると、テンポをBPMで手動入力できます。 |
| ADJUST | BPMがAutoに設定されている場合、Maschineが検出したテンポ、またはその半分か2倍のテンポを選択できます。BPMがManualに設定されている場合は、テンポを手動で調整できます。 |
| ENGINEセクション(Detectモードのみ) | |
| ZERO-X(Zero Crossing、Detectモードのみ) | MODEがDetectに設定されている場合、ZERO-Xを有効にすると、検出されたSliceがオーディオ信号がゼロ点を横切る最も近い位置に作成されます。別のシーケンスでSliceを再生する際のクリックノイズを避けるのに役立ちます。 |
スライスの手動調整(Manually adjusting your slices)
Sliceを自動的に作成するDetect、Split、Grid、Manualの各モード(上記の「Adjusting the slicing settings」を参照)に加えて、マウス、波形ディスプレイ、各種編集ツールを使ってSliceを手動で調整することもできます。
MODEセレクターでManualを選択して直接手動でSliceを調整することもできますし、「Adjusting the slicing settings」で説明したMaschineの提案するSliceを出発点として、それを手動で微調整することもできます。後者の場合、MODEセレクターは自動的にManualへ切り替わります。

Sliceを手動で調整します。
(1) 波形ディスプレイ
選択されているSampleが表示され、波形内に複数の縦線が引かれます。この位置でSliceが適用(つまりカット)されます。
| コマンド | 説明 |
|---|---|
| Open containing folder | Sampleが保存されているハードディスク上のフォルダーを開き、元のファイルへ素早くアクセスできます。 |
| Save Sample As… | Save Sample Asダイアログが開き、そのSliceをコンピューター上の個別のファイルとして保存できます。 |
デフォルトでは、マウスで以下のようにSliceを調整できます。
| 💡 | Sliceの開始点と終了点を独立して動かすことで、Sliceを重ねたり、Sliceの間に隙間を作ったりできます。 |
| ℹ️ | これらのデフォルトのマウス操作は、編集ツール(5)のSLICEボタンとREMOVEボタンが無効になっている場合にのみ有効です。いずれかを有効にすると、以下で説明する別のマウス操作に切り替わります。 |
(2) ズーミングスクロールバー
スクロールバーの中央部分をクリックしてマウスを水平方向にドラッグすると、波形を横軸(時間)方向にスクロールできます。垂直方向にドラッグすると、同じ時間軸でズームイン/アウトできます。スクロールバーの左端または右端のハンドルをクリックして水平方向にドラッグすると、反対側の境界の位置を波形内に固定したままズームイン/アウトできます。バーの中央部分をダブルクリックすると、ズームがリセットされ波形全体が表示されます。また、波形ディスプレイ(1)上にカーソルを置いてマウスのスクロールホイールを使ってもズームイン/アウトできます。
(3) タイムライン
時間軸のスケールを秒単位で表示します。
(4) インフォメーションバー
選択されているSampleのファイル名と長さを表示します。左側の小さな再生アイコンをクリックしたままにすると、Sample全体をCue busで再生できます(詳細は「Using the Cue bus」を参照)。右端の小さな丸(または2つの丸)をクリックすると、波形ディスプレイ(1)を1チャンネル表示と2チャンネル表示で切り替えられます。
(5) 編集ツール
編集ツールの3つのボタンでSliceを追加・削除できます。
| ℹ️ | SLICEボタンとREMOVEボタンは排他的です(同時に有効にはできません)。 |
| 💡 | SLICEまたはREMOVEを有効にしている状態でも、コントローラーの対応するパッドを押せば個々のSliceを試聴できます。 |
スライスの適用(Applying the slicing)
提案されたSliceや手動で調整したSliceに満足したら(「Adjusting the slicing settings」および「Manually adjusting your slices」を参照)、スライスを適用して実際に元のSampleをカットし、Sliceを作成できます。これはSliceページの右下にある3つの要素で行います。

スライスはさまざまな方法で適用できます。
(1) Applyボタン
Sliceを同じSoundにエクスポートします。Applyをクリックすると、SliceはそのSoundの個々のノートにマッピングされ、Sample EditorがKeyboard viewのPattern Editorに切り替わり、コントローラーのパッドがKeyboard modeになるため、そのままパッドでSliceを演奏できます。さらに、Pattern Creationセレクター(3)の設定に応じて、各Slice用のノートが自動的に作成されることもあります(下記参照)。
| 💡 | Applyボタン(1)は、Slice DraggerをフォーカスされているSound自身にドラッグする操作のショートカットと考えることができます。 |
(2) Slice Dragger
Slice Draggerをドラッグすると、Sliceを他の任意のSoundまたはGroupにエクスポートできます。
(3) Pattern Creationセレクター
Sliceのエクスポート時に自動的にノートを作成する方法を、3つのモードから選択します。ここで選択したモードは、Applyボタン(1)をクリックしたときとSlice Dragger(2)を使ったときの両方に適用されます。以下のオプションを利用できます。
Patternやノートの編集全般についてはパターンとクリップの操作(Working with Patterns and Clips)を参照してください。
| 💡 | 作成されたノートの一部を削除したり、クオンタイズしたり、まったく別の並びに組み替えたりして、スライス機能をいろいろ試してみてください。 |
| ℹ️ | 作成されたノートはSliceを表しており、それらをトリガーすることで正しいタイミングとピッチでSampleを再生します。Projectのテンポを変更すると、ループが新しいテンポに自動的に追従することが確認できます。 |
単一Sliceのエクスポート(Exporting single Slices)
ドラッグ&ドロップで個々のSliceを別のSoundにエクスポートすることもできます。

個々のSliceを別のSoundにドラッグします。
スライス済みサンプルをSoundに適用する(Applying a sliced sample to a Sound)
SliceをGroup List(Arrangerの左)のGroupにドラッグすると、そのGroupの最初のSoundスロットにエクスポートされます。そのSoundスロットにロードされていたSoundは置き換えられます。
他に何もロードされていないGroup内のSoundにスライス済みサンプルを適用すると、そのGroupのSoundのルートノートはC-2に設定され、Sliceのキーゾーンと一致します。
| ℹ️ | ルートノートのパラメーターはGroup内のすべてのSoundで共有されます。ただし、SoundにSliceを適用する場合、Sliceは常に可能な限り低いノートから始まり、できるだけ多くのSliceを配置できるようにします。Group内に既にSoundがある場合は、既存のSoundの挙動を変えないためにルートノートは変更されません。しかしその結果、Sampling/SliceタブでパッドからSliceにアクセスした並びと、適用先のSoundでの並びが一致しなくなります。通常、Pad 1ではルートノートのC3が鳴りますが、最も低いSliceはC-2から始まります。この不一致を避け、Sampling/Slice画面で作成したとおりにSoundでSliceにアクセスするには、他のSoundに何もロードしていないGroup内のSoundにSliceを適用してください。他に何もロードしていないGroup内のSoundにまずSampleをロードする場合も、同様に機能します。 |
Sampleのマッピングは、MIDIキーボード全体にわたって複数のSampleを持ち、ベロシティごとに異なるSampleを持つSoundを作るための手法です。Soundに含まれる各Sampleについて、キーレンジ(ピッチレンジ)とベロシティレンジを定義するZoneを作成・調整できます。SampleがトリガーされるのはZoneのキーレンジおよびベロシティレンジ内のノートが演奏された場合のみです。
Zoneは重ねることもでき、複数のSampleを同時にトリガーしたり、パッドを叩く強さによって異なるSampleをトリガーしたりできます。各ZoneのSampleごとに、さまざまな再生設定を個別に調整できます。すべてのZoneの集合が、そのSoundのSample Map(略して「Map」)を構成します。
Zoneページを開く(Opening the Zone page)
マッピングはSample EditorのZoneページで行います。

Zoneページ(ここでは空のSoundの場合)。
Zoneページの概要(Zone page overview)
Zoneページには以下の要素があります。

Zoneページの概要。
Zone ListでのZoneの選択と管理(Selecting and managing Zones in the Zone List)
左側のZone Listには、フォーカスされているSoundのすべてのZoneが表示されます。

ZoneページのZone List。
Zone Listでは、リスト内のZoneの追加、削除、置き換え、選択、並べ替えができます。
| 💡 | Zone Listの右端の境界をドラッグすると、幅を調整できます。 |
Zone Listに新しいZoneを追加する(Adding a new Zone to the Zone List)
Zone Listに新しいZoneを追加する方法は2つあります。

または

| 💡 | 複数のSampleを一度にドラッグ&ドロップすることもでき、その数だけ新しいZoneが作成されます。 |
| ℹ️ | Map viewのSample MapにSampleを直接ドラッグ&ドロップしてSoundにZoneを追加することもできます。詳細は「Adding Samples to the Sample Map」を参照してください。 |
既存ZoneのSampleを置き換える(Replacing the sample of an existing Zone)
既存のZoneに新しいSampleを入れて、そのZoneに現在含まれているSampleを置き換えることもできます。この場合も2つの方法があります。

または

リストからZoneを選択する(Selecting a Zone from the list)
フォーカスされているZoneは、リスト内とMap view内(表示されている場合)の両方でカラー表示にハイライトされます。さらに以下のようになります。
リストから複数のZoneを選択する(Selecting multiple Zones from the list)
オペレーティングシステムの一般的な方法で、リスト内の複数のZoneを同時に選択できます。複数選択の基本ルールは以下のとおりです。
| マウス/キーボード操作 | コマンド |
|---|---|
| 複数選択 | |
| [Ctrl](macOSでは[Cmd])を押しながらリスト内の複数のエントリーをクリック | クリックしたすべてのZoneを選択します。選択済みのZoneをクリックすると選択が解除されます(選択から外れます)。 |
| [Shift]を押しながら2つのエントリーをクリック | 両方のZoneとその間にあるすべてのZoneを選択します。 |
| [Ctrl]+[A](macOSでは[Cmd]+[A])を押す | リスト内のすべてのZoneを選択/選択解除します。選択解除した場合、フォーカスされているZoneのみが選択された状態で残ります。 |
リストからZoneを削除する(Deleting Zones from the list)
Zone Listから1つまたは複数のZoneを削除するには:

削除したいZoneを選択したうえで、コンテキストメニューを使うこともできます。
リスト内でZoneを移動する(Moving Zones in the list)
ドラッグ&ドロップでZone List内のZoneを移動できます。

| 💡 | Zoneを移動することでZone Listの並び順を変更できます。これは、Sample MapのコンテキストメニューからMap as Drum Kitコマンドを実行する前に行っておくと、新しいマッピングでSampleがきれいに並ぶため便利です。Sample Mapの詳細は「Selecting and editing Zones in the Map view」を参照してください。 |
Map viewでのZoneの選択と編集(Selecting and editing Zones in the Map view)
Map viewは、Sample Viewボタン(Zoneタブの右にある小さな波形アイコン)が無効になっているときに表示されます。

Sample Viewボタンを無効にするとMap viewが表示されます。
Map viewには以下の要素があります。

ZoneページのMap view。
(1) Sample Map
Sample Mapには、Soundに含まれるすべてのZoneが表示されます。
(2) バーチャルキーボード
Mapping viewの下にあるバーチャルキーボードは、キースケール全体を表します。選択されているZoneのルートノートは色の付いた鍵盤で示されます。この鍵盤をマウスでドラッグして、ルートキーを変更できます。
(3) 水平ズーミングスクロールバー
スクロールバーの中央部分をクリックしてマウスを水平方向にドラッグすると、Sample Mapを横軸(ピッチ)方向にスクロールできます。垂直方向にドラッグすると、このピッチ軸でズームイン/アウトできます。スクロールバーの左端または右端のハンドルをクリックして水平方向にドラッグすると、反対側の境界の位置をSample Map内に固定したままズームイン/アウトできます。バーの中央部分をダブルクリックすると、ズームがリセットされピッチレンジ全体が表示されます。
(4) 垂直ズーミングスクロールバー
スクロールバーの中央部分をクリックしてマウスを垂直方向にドラッグすると、Sample Mapを縦軸(ベロシティ)方向にスクロールできます。水平方向にドラッグすると、このベロシティ軸でズームイン/アウトできます。スクロールバーの上端または下端のハンドルをクリックして垂直方向にドラッグすると、反対側の境界の位置をSample Map内に固定したままズームイン/アウトできます。バーの中央部分をダブルクリックすると、ズームがリセットされベロシティレンジ全体が表示されます。
Mapで利用できる操作(Available actions in the Map)
Map内では、マウスとキーボードでZoneを選択・編集できます。以下の操作を利用できます。
| マウス/キーボード操作 | コマンド |
|---|---|
| 選択コマンド | |
| Zoneをクリック | そのZoneにフォーカスを移します。フォーカスされているZoneはハイライトされます。Zoneページ下部のZone設定で、フォーカスされているZoneとそのSampleの再生設定を編集できるほか、EditページでSampleのオーディオ素材を処理したり、SliceページでSampleをスライスしたりできます。 |
| [Ctrl](macOSでは[Cmd])を押しながら複数のZoneをクリック | クリックしたすべてのZoneを選択します。選択済みのZoneをクリックすると選択が解除されます。 |
| [Shift]を押しながら2つのZoneをクリック | 両方のZoneとその間にあるすべてのZoneを選択します。 |
| Sample Map内でクリックして選択枠をドラッグ | 枠の内側にある、または枠と重なるすべてのZoneを選択します。 |
| [Ctrl]+[A](macOSでは[Cmd]+[A])を押す | すべてのZoneを選択/選択解除します。選択解除した場合、フォーカスされているZoneのみが選択された状態で残ります。 |
| 編集コマンド | |
| Zoneの左/右の境界をドラッグ | 選択されているZoneのキーレンジを調整します。 |
| Zoneの上/下の境界をドラッグ | 選択されているZoneのベロシティレンジを調整します。 |
| Zoneの角をドラッグ | ドラッグする角に応じて、選択されているZoneの最低音/最高音と最低ベロシティ/最高ベロシティを同時に調整します。 |
| Zoneの内側をクリックしてドラッグ | 選択されているZoneをSample Map内で移動します。各ZoneのRoot Keyもそれに応じて移動します。 |
| Zoneをダブルクリック | 隣接するZoneのキー/ベロシティの境界に合うように、そのZoneのキーレンジとベロシティレンジを拡張します。Zone間のキーやベロシティの隙間を素早く埋めるのに非常に便利です。 |
| Zoneを右クリック(macOSでは[Cmd]+クリック) | Sample Mapメニューを開きます(下記参照)。 |
| [Del]または[Backspace]を押す | 選択されているZoneをSample Mapから削除します。 |
| ℹ️ | キーレンジとベロシティレンジは、Zoneページ下部のZone設定でも調整できます。詳細は「Adjusting the Zone settings」を参照してください。 |
| ℹ️ | EditページとSliceページの詳細は、それぞれ「Editing a Sample」および「Slicing a Sample」を参照してください。 |
Sample Mapメニュー(Sample Map menu)
Sample Mapメニューには追加の編集機能が用意されています。
Sample Mapメニューのコマンドは、選択されているすべてのZoneに適用されます。メニューには以下のコマンドがあります。
| コマンド | 説明 |
|---|---|
| Delete | 選択されているZoneをSample Mapから削除します。 |
| Map as Drum Kit | 選択されているZoneをベロシティレンジ全域にわたる1ノートに縮小し、中央のC(C3)から上方向へ順に並べます。各Zoneに割り当てられる実際のノートは、Zone List内でのZoneの位置によって決まります。最上位のZoneが中央のC(C3)に、その下のZoneがC#3に、というようにマッピングされます。 |
Sample viewでのZoneの編集(Editing Zones in the Sample view)
Sample viewは、Sample Viewボタン(Zoneタブの右にある小さな波形アイコン)が有効になっているときに表示されます。

Sample Viewボタンを有効にするとSample viewが表示されます。
Sample viewには以下の要素があります。

ZoneページのSample view。
(1) 波形ディスプレイ
フォーカスされているZoneのSampleの波形を表示します。波形ディスプレイには以下のツールがあります。
| コマンド | 説明 |
|---|---|
| Open containing folder | Sampleが保存されているハードディスク上のフォルダーを開き、元のファイルへ素早くアクセスできます。 |
| Save Sample As… | Save Sample Asダイアログが開き、フォーカスされているZoneのSampleを別の名前で、またはコンピューター上の別の場所に保存できます。 |
(2) タイムライン
時間軸のスケールを秒単位で表示します。
(3) ズーミングスクロールバー
スクロールバーの中央部分をクリックしてマウスを水平方向にドラッグすると、波形を横軸(時間)方向にスクロールできます。垂直方向にドラッグすると、この時間軸でズームイン/アウトできます。スクロールバーの左端または右端のハンドルをクリックして水平方向にドラッグすると、反対側の境界の位置を波形内に固定したままズームイン/アウトできます。バーの中央部分をダブルクリックすると、ズームがリセットされ波形全体が表示されます。また、波形ディスプレイ(1)上にカーソルを置いてマウスのスクロールホイールを使ってもズームイン/アウトできます。
(4) Play rangeマーカー
SマーカーとEマーカーは、それぞれ再生範囲の開始点と終了点を示します。マウスでドラッグして、再生されるSampleの範囲を変更できます。これは波形ディスプレイの下にあるZone設定のPLAY RANGEセクションでも行えます(「Adjusting the Zone settings」を参照)。
(5) Loopマーカー
Sample内にループが定義されている場合、それも波形上に表示されます。境界をドラッグしてループを調整したり、タイトルバーをドラッグしてループ全体を移動したりできます。ループは波形ディスプレイの下にあるZone設定のLOOPセクションで作成・調整できます(「Adjusting the Zone settings」を参照)。なお、ループは常に再生範囲内に収まります。そのため、Sampleの開始点と終了点を互いに近づけると、ループも縮まる場合があることに注意してください。
Zone設定の調整(Adjusting the Zone settings)
Zoneページの下部にあるZone設定では、各Zoneをどのように再生するかを調整できます。

ソフトウェアのZone設定。
各セクションには常に、フォーカスされているZoneの値が表示されます。
| ℹ️ | Maschineのウィンドウ幅がZone設定をすべて表示するのに足りない場合は、下部に水平バーが表示され、目的のパラメーターのセクションまでスクロールできます。 |
以下のパラメーターを利用できます。
(1) PLAY RANGEセクション
PLAY RANGEセクションのパラメーターでは、Zoneがトリガーされたときに再生されるSampleの範囲を調整できます。
| パラメーター | 説明 |
|---|---|
| START | フォーカスされているZoneのSampleにおける再生開始点を調整します。 |
| END | フォーカスされているZoneのSampleにおける再生終了点を調整します。 |
(2) LOOPセクション
LOOPセクションのパラメーターでは、ノートが押されている間ループ再生される範囲を定義・調整できます。
| パラメーター | 説明 |
|---|---|
| ACTIVE | これを有効にすると、フォーカスされているZoneのSample内にループを定義できます。再生位置がループに達すると、ノートが押されている間は再生がループします。Sample全体または一部をループさせて、より長い音をシミュレートするなどの用途に便利です。なお、この手法を使うには、Pitch / EnvelopeページでSamplerのTypeセレクターをAHDまたはADSRに設定する必要があります(プラグインの使用(Working with Plug-ins)の「Page 2: Pitch / Envelope」を参照)。 |
| START | ループの開始点を調整します。 |
| END | ループの終了点を調整します。 |
| XFADE(Crossfade) | ループの開始点付近と終了点付近の素材を少しずつブレンドし、より滑らかで唐突さの少ないループにできます。ループがクリックノイズを生じている場合に特に有効です。 |
| 💡 | ループの開始点と終了点は、Sample viewでループの境界をドラッグして調整することもできます。また、タイトルバーをドラッグするとループ全体を移動できます。 |
| 💡 | ループの開始点と終了点を互いに近づけていくと、演奏中にループを非常に短い値まで縮められ、ライブで非常に面白いグリッチ効果を作り出せます。 |
| ℹ️ | ループは常にSampleの再生範囲内に収まります。そのため、Sampleの再生開始点と終了点を互いに近づけると、ループも縮まる場合があることに注意してください。 |
(3) TUNE / MIXセクション
TUNE / MIXセクションには、Sample再生のピッチおよびレベルに関するパラメーターがあります。
| パラメーター | 説明 |
|---|---|
| TUNE | フォーカスされているZoneのチューニングを設定します。 |
| GAIN | フォーカスされているZoneのゲインを設定します。 |
| PAN | フォーカスされているZoneのパンポジションを設定します。 |
| ROOT KEY | フォーカスされているZoneのルートキー、すなわちSampleが元のピッチで再生されるキーを調整します。ルートキーはバーチャルキーボード上の色の付いた鍵盤でも示され、キーボード上の別のノートにドラッグして変更できます。 |
(4) ENVELOPEセクション
このアンプリチュードエンベロープは、スライス後のクリックノイズを取り除くのに使えます。Sample全体のZoneに適用することも、選択したSliceの個々のZoneに適用することもできます。
| パラメーター | 説明 |
|---|---|
| ATTACK | トリガー後にSample/Sliceが最大音量に達するまでの速さを調整します。 |
| DECAY | Sample/Sliceが減衰していく速さを調整します。 |
(5) MAPセクション
MAPセクションには、Zoneのキーレンジとベロシティレンジを定義するパラメーターがあります。
| パラメーター | 説明 |
|---|---|
| KEY LO(Lowest Key) | フォーカスされているZoneの最低音(キー)を設定します。Map内でZoneの左境界をドラッグしても設定できます。 |
| KEY HI(Highest Key) | フォーカスされているZoneの最高音(キー)を設定します。Map内でZoneの右境界をドラッグしても設定できます。 |
| VEL LO(Lowest Velocity) | フォーカスされているZoneの最低ベロシティを定義します。Map内でZoneの下境界をドラッグしても設定できます。 |
| VEL HI(Highest Velocity) | フォーカスされているZoneの最高ベロシティを定義します。Map内でZoneの上境界をドラッグしても設定できます。 |
Sample MapにSampleを追加(Adding Samples to the Sample Map)
ZoneページのMap viewには、Sampleを直接追加できます。
| 💡 | Map viewを表示するには、Sample Editor上部のZoneタブの隣にあるSample Viewボタンが無効になっていることを確認してください。有効になっている場合は、クリックして無効にします。 |
同じ方法で、他のSampleもそのSoundに追加できます。
複数のZoneのキーレンジは重ねることができ、ベロシティレンジについても同様です。
複数のSampleを一度に追加する(Adding multiple Samples at once)
複数のSampleをまとめてSample Mapにドラッグすることもできます。
隣接する複数のZoneが作成されます。これらのZoneの幅(つまりキーレンジ)は、Sample Map内のどの位置にドロップしたかによって決まります。高い位置にドロップするほど、各Zoneの幅は広くなります。最上部にドラッグすると、すべてのZoneがキーボード全体にレイヤーされます。
Zoneの配置は、選択リスト内での元のSampleの並び順に従います。最初に選択したSampleが最も低いキーレンジのZoneになり、2番目に選択したSampleがその1つ上のZoneになります(以降同様)。
参照元情報:Sampling and sample mapping
https://www.native-instruments.com/ni-tech-manuals/maschine-software-manual/en/sampling-and-sample-mapping