Absynth 6マニュアル 3 - Absynth 6の概要(Absynth 6 overview)

Absynth 6マニュアル 3 - Absynth 6の概要(Absynth 6 overview)

このセクションでは、Absynth 6の主なエリアと要素を紹介します。

Absynth 6は次の主なエリアで構成されています。

  1. Header:グローバルなコマンドとインジケーターを備え、Absynth 6のプリセットの切り替え、インストゥルメントの目的のページの表示、入出力レベルの確認と調整、About画面の表示を行えます。詳しくはAbsynth Headerを参照してください。

  2. ページ:Absynth 6のインターフェースの大部分にはさまざまなページを表示でき、各ページはインストゥルメントの特定の側面に焦点を当てています。表示するページは、HeaderのPageボタンで選択できます。

  3. Macroコントロール:ウィンドウの下部に常に表示されるMacroコントロールを使うと、現在のプリセットで定義されているMacroをすばやく調整できます。詳しくはMacroコントロールを参照してください。


Absynth Header

インストゥルメントの上部にあるHeaderは常に表示されており、グローバルなコマンド、クイックショートカット、インジケーターを提供します。

  1. Absynthロゴ:About画面を開きます。About画面には、バージョン番号、シリアル番号、クレジットなど、ソフトウェアに関するさまざまな情報が表示されます。

  2. Absynthメニュー(縦に並んだ3つの点):プリセットの作成・読み込み・保存、各種設定の調整、ユーザーインターフェースのサイズ変更、プリセットライブラリーの再スキャンを行うための一般的なオプションとコマンドを提供します。Absynthメニューを参照してください。

  3. Presetセレクター:読み込まれているプリセットの名前を表示します。マウスをプリセット名の上に置くと右側に3つの小さな矢印が表示され、Browserの現在の検索結果から他のプリセットをすばやく読み込めます。左または右の矢印をクリックすると検索結果の前または次のプリセットが読み込まれ、下向きの矢印をクリックすると検索結果がドロップダウンメニューとして開き、読み込みたいプリセットをすばやく選択できます。

  4. Save / Save As…ボタン:インストゥルメントの現在の状態を保存します。このボタンは、ファクトリープリセットとユーザープリセットのどちらが読み込まれているかに応じて動作が変わります。

    • ファクトリープリセットが読み込まれているときは、ボタンに「+」アイコン付きのフロッピーディスクが表示され、Save Asボタンとして機能します。ボタンをクリックするとSave Preset Asダイアログが開き、新しいユーザープリセットを保存できます。

    • ユーザープリセットが読み込まれているときは、ボタンにフロッピーディスクだけが表示され、Saveボタンとして機能します。ボタンをクリックすると変更内容が現在のユーザープリセットに保存され、その内容が上書きされます。

      ユーザープリセットが編集されていない場合、ボタンはグレー表示になり操作できません。マウスをボタンの上に置くとボタンの下に下向きの矢印が表示され、Save Asコマンドを使用できます。

    ℹ️

    SaveコマンドとSave As…コマンドは、Absynthメニューからも使用できます。

  5. UndoボタンとRedoボタン:Undo(左矢印)をクリックすると、直前のパラメーター変更が取り消されます。Redo(右矢印)をクリックすると、取り消したばかりのパラメーター変更が元に戻ります。Undo履歴(これまでの変更の一覧)は、新しいプリセットを読み込むと消去されます。

  6. Mutateボタン:現在のプリセットの新しいミューテーションを実行します。このボタンは、Browserページ下部にあるMutatorのMutateボタンのショートカットです。

  7. Pageボタン:Absynth 6の対応するページに切り替えます。ハイライトされているボタンが、現在表示されているページを示します。次のボタンがあります。

    • Browser:Browserページを開きます。ファクトリープリセットとユーザープリセットを探して読み込んだり、読み込んだプリセットの新しいミューテーションを設定したりできます。Browserページを参照してください。

    • Patch:Patchページを開きます。プリセットのサウンドを構成するモジュールを組み合わせて調整できます。Patchページを参照してください。

    • Effect:Effectページを開きます。パッチのメインチャンネルで使うエフェクトモジュールを選んで設定できます。Effectページを参照してください。

    • Wave:Waveページを開きます。既存の波形を調整したり、新しい波形を一から作ったりするための直感的なツールを備えています。作った波形は、インストゥルメントのさまざまなモジュールで使用できます。Waveページを参照してください。

    • Envelope:Envelopeページを開きます。インストゥルメントのパラメーターをモジュレートする高度なエンベロープを作成できます。Envelopeページを参照してください。

    • LFO:LFOページを開きます。追加のモジュレーションソースとして最大3つのLFOを設定できます。LFOページを参照してください。

    • Assign:Assignページを開きます。Absynth 6のパラメーターのコントロール、モジュレーション、オートメーションをさまざまな方法で設定できます。Assignページを参照してください。

  8. Input/Outputレベルメーター(In/Out):InとOutのLEDバーは、それぞれ有効になっている入力チャンネルと出力チャンネルのオーディオ信号のレベルを示します。無効になっているチャンネルのLEDバーはグレー表示になり、動作しません。Outメーターにはスライダーがあり、インストゥルメント全体の出力レベルを調整できます。スライダーはマウスで上下にドラッグするか、ダブルクリックしてコンピューターのキーボードで値を入力します。

    ℹ️

    Absynth 6をプラグインとして使用している場合は、DAWでプラグインの入力チャンネルと出力チャンネルを有効または無効にできます(詳しくはDAWのドキュメントを参照してください)。Absynth 6をスタンドアロンアプリケーションとして使用している場合は、Audio/MIDI Settingsダイアログで出力チャンネルを設定できます。

  9. Engine Restartボタン(!アイコン):すべてのオーディオストリームを停止し、オーディオエンジンをリセットします。インストゥルメントのノートが鳴りっぱなしになったり、CPUの過負荷が続いたりするときに役立ちます。インストゥルメントで行った設定はすべて保持されます。

  10. NIロゴ:Absynthロゴと同様に、NIロゴをクリックするとAbout画面が開きます。About画面には、バージョン番号、シリアル番号、クレジットなど、ソフトウェアに関するさまざまな情報が表示されます。

  11. CPU Loadインジケーター:CPU負荷をパーセントで表示し、使用できる処理リソースを視覚的に確認できるようにします。


Absynthメニュー

Absynthメニューは、Absynthロゴの右にある3つの点をクリックすると開きます。

Absynthメニューには次の項目があります。

  • New Preset:Channel Aに基本的なOscillatorを1つだけ含む、新しい空のパッチを作成します。パッチの構造について詳しくはPatchページを参照してください。

  • Open Preset…:ハードディスク上の別のAbsynthプリセットファイルを選択して読み込むためのダイアログを開きます。ダイアログでは、ファイルが入っているフォルダーに移動して目的のプリセットファイルを選択し、Openをクリックするか、ファイルをダブルクリックして読み込みます。選択したプリセットが現在のプリセットと置き換わります。

  • Save:読み込まれているプリセットに加えた変更を保存します。ファクトリープリセットが読み込まれている場合や、まだ保存していない新しい空のパッチから作業を始めた場合は、SaveがSave As…として機能します。

  • Save As…:インストゥルメントの現在の状態を新しいユーザープリセットとして保存します。この項目をクリックするとSave Preset Asダイアログが開くので、プリセットを保存するフォルダーに移動し、プリセットの新しい名前を入力してSaveをクリックすると保存されます。インストゥルメントプリセットはNKSFファイル形式で、エフェクトプリセットはNKSFXファイル形式で保存されます。保存したプリセットは、Browserのユーザーコンテンツのインストゥルメントまたはエフェクトのカテゴリーに表示されます。

  • Settings:Absynthのグローバル設定を行うダイアログを開きます。このダイアログについてはSettingsダイアログで説明しています。

  • Audio and MIDI Settings(スタンドアロンアプリケーションでのみ表示):Audio/MIDI Settingsダイアログを開きます。このダイアログについてはオーディオとMIDIの設定で説明しています。

  • Rescan Presets:Absynth 6のファクトリーライブラリーとユーザーライブラリーを再スキャンします。Finder(macOS)やエクスプローラー(Windows)を使ってプリセットファイルやフォルダーを手動で移動した場合に便利です。

  • Show User Content Folder:Finder(macOS)またはエクスプローラー(Windows)でユーザーコンテンツフォルダーを開きます。

  • View Size 75% – 150%:Absynthウィンドウのサイズを調整します。

    ℹ️

    デフォルトのサイズは、SettingsダイアログのGeneralタブで設定できます。


Settingsダイアログ

Settingsダイアログでは、インストゥルメントのグローバル設定を調整できます。

  • Settingsダイアログを開くには、Absynth Headerの3つの小さな点をクリックし、メニューからSettingsを選択します。

Settingsダイアログの設定は3つのタブに分かれています。ダイアログ上部のタブ名をクリックすると、そのタブが表示されます。

  • General:デフォルトのページの選択、ズーム設定の調整、使用状況データのトラッキングの有効化を行えます。General設定を参照してください。

  • Content:ユーザープリセットに関するオプションを指定できます。Content設定を参照してください。

  • Surround:Absynthのサラウンド構成を調整できます。Surround設定を参照してください。

General設定

SettingsダイアログのGeneralタブには、次の設定があります。

  • Default Page:Absynthを開いたときに最初に表示するページまたはビューを選択します。次のオプションがあります。Preset ExplorerはBrowserのPreset Explorerビューを、Preset BrowserはBrowserのPreset Listビューを、Patch PageはPatchページを選択します。

  • View Size:Absynthを開いたときのデフォルトのウィンドウサイズを選択します。Set default view sizeを選んで右側のメニューから固定のサイズを選ぶか、Use last view sizeを選んで、前回閉じたときと同じサイズをAbsynthが使うようにできます。

    ℹ️

    ウィンドウのサイズは、Absynthメニューの専用の項目でいつでも変更できます。

  • Usage Data:Allow usage data trackingチェックボックスを有効または無効にできます。Usage Data Trackingは、Native Instrumentsのアプリケーションのパフォーマンスと使われ方を把握するための貴重な手段となり、製品の改善に役立つため、すべてのユーザーに有効のままにしておくことをお勧めします。Learn moreボタンをクリックすると、Native InstrumentsのWebサイトにある、使用状況データのトラッキングについて詳しく説明したページへのリンクが開きます。

Content設定

SettingsダイアログのContentタブには、次の設定があります。

  • Default Author:新しいユーザープリセットのPropertiesパネルのAuthorフィールドに保存されるデフォルトのテキストを、プリセットの作り方に応じて指定します。

    • Use for New Sound:有効にすると、AbsynthメニューからNew Presetを選択したときに、デフォルトの作成者が適用されます。

    • Use for Save Sound As:有効にすると、AbsynthメニューからSave As…を選択したとき、またはAbsynth HeaderのSave Asボタンを押したときに、デフォルトの作成者が適用されます。

    ℹ️

    Authorフィールドは、BrowserのPreset ListビューにあるPropertiesパネルで手動で編集できます。

  • Sample Directories:3つのフィールドで、プリセットで使うサンプルが入っているフォルダーへのパスを指定できます。パスを指定または変更するには、右側のBrowseボタンをクリックし、ハードディスク上の目的のフォルダーに移動して、OKをクリックして確定します。

Surround設定

Absynth 6には最大8系統の独立したオーディオ出力があります。SettingsダイアログのSurroundタブでは、使用できる出力チャンネルを、パノラマ音場内の特定の位置に割り当てられます。

ℹ️

Absynth 6をプラグインとして使用している場合、実際のオーディオ出力の数はDAWのトラック設定によって決まります。Absynth 6をスタンドアロンアプリケーションとして使用している場合、オーディオ出力の数はAudio/MIDI Settingsダイアログで有効になっている出力チャンネルの数によって決まります。

Surroundタブには次の要素があります。

  1. Surroundメニュー:選択されているサラウンド構成を表示します。名前をクリックして、メニューから別の構成を選択できます。各構成の名前は、含まれるチャンネル数と、チャンネルの位置の簡単な説明を示しています。

  2. Fieldディスプレイ:リスナーを中心とした円の上に、各チャンネルの空間的な位置を示します。

  3. Channelメニュー:円の上にあるメニューで、現在のサラウンド構成の各位置に出力チャンネルを1つずつ割り当てます。

  4. Positionメニュー:このメニューはLFEがオンのときにのみ有効です。LFE信号(Low-Frequency Effects)に使うAbsynthの出力チャンネルを指定します。Surroundメニューから別の構成を選択すると、次に使用できるチャンネルがPositionメニューで自動的に選択されます。

  5. LFEボタン:追加のLFEチャンネル(Low-Frequency Effects)を有効または無効にします。オンのときは、Positionメニューを使ってLFE信号に出力チャンネルを割り当てられます。


Macroコントロール

Absynthウィンドウの下部にあるMacroコントロールは常に表示されており、現在のプリセットで定義されているMacroの値をすばやく調整できます。Macroは、インストゥルメントの1つまたは複数のパラメーターに対するカスタマイズ可能なショートカットです。ホストやMIDIによるオートメーションにも使用できます。各プリセットには最大16個のMacroを含めることができます。

Macroコントロールには次の要素があります。

  1. Macroノブ:8つのノブで、Macro 1–8または9–16を調整します。Macroの名前、動作、ターゲットパラメーターはプリセットごとに異なります。詳細な設定はAssignページで行えます。

  2. Macro Pageボタン:8つのMacroノブの2つのページを切り替えます。ボタンの表示が1/2のときは8つのノブでMacro 1–8を、2/2のときはMacro 9–16を調整します。

  3. MPEボタン:すべてのMacroに対するMPEコントロールをまとめて有効または無効にします。特定のMacroでMPE(MIDI Polyphonic Expression)を使うには、このMPEボタンを有効にしたうえで、AssignページのMacroのアサイン詳細でMPE対応を設定する必要があります。


参照元情報:Absynth 6 overview
https://docs.native-instruments.com/online-guides/absynth-6-user-guide/en/absynth-6-overview