Red Range Thunderbolt インターフェイス が macOS Sequoia でオーディオデバイスとして認識されない

Red Range Thunderbolt インターフェイス が macOS Sequoia でオーディオデバイスとして認識されない


対象製品

Red Range — Red 4 Pre、Red 8 Pre、Red 8 Line、Red 16 Line
Clarett Thunderbolt

ご注意:Thunderbolt/USBインターフェイスは

概要

macOS Sequoia 15.x 搭載 Mac の一部において、Focusrite Thunderbolt ドライバーの読み込みに失敗することがあります。インターフェースは システム情報 > Thunderbolt に表示されますが、システム情報 > オーディオ では表示されず、オーディオデバイスが追加されない状態となります。

1) 問題を確認する

1. インターフェースの電源を入れ、Thunderbolt で接続します。

2. Option キーを押しながらApple  ニュー > システム情報 を選択します。

3. 以下の4つ全ての項目が該当することを確認してください。

項目問題発生している場合の表示
オーディオデバイスインターフェース が表示されない
Thunderbolt バスインターフェースは表示される
使用停止された
ソフトウェア
com.focusrite.driver.FocusritePCIe が表示されない
機能拡張com.focusrite.driver.FocusritePCIe が表示されない

オーディオデバイス

インターフェースがオーディオデバイスとして表示されない

Thunderbolt

FocusriteインターフェースがThunderbolt下に表示される


使用停止されたソフトウェア

Focusrite Thunderboltドライバー com.focusrite.driver.FocusritePCIe が表示されない


拡張機能

Focusrite Thunderboltドライバー com.focusrite.driver.FocusritePCIe が表示される


いずれかの項目が該当しない場合、別の問題が発生している可能性があります。その際はテクニカルサポートまでご連絡ください。

2) 解決策: ドライバの再インストールと kextcache の再構築

このプロセスには複数回の再起動が必要です。手順に沿って実行してください。

2.1 macOS を一時的に「完全なセキュリティ」に戻す

1. 下記手順でMacをリカバリモードで起動します。

• Apple Silicon: 電源を切り、「起動オプションを読み込んでいます」が表示されるまで電源ボタンを押し続けます。
• Intel: 再起動し、Command + R を押し続けます。

2. 起動ディスクを選択し、ユーザーを選択してパスワードを入力します。

3. ユーティリティ > 起動セキュリティユーティリティを選択します。

4. セキュリティポリシーで完全なセキュリティを選択します。

5. Macを再起動します。

6. ドライバに関する警告はキャンセルし、Macをシャットダウンします。

2.2 サードパーティ製カーネル拡張を許可するための低セキュリティ設定

1. 再度Macをリカバリモードで起動します。

2. 起動セキュリティユーティリティで下記を選択します:

• 低セキュリティ
• 確認済みの開発元から提供されたカーネル機能拡張のユーザ管理を許可

3. Macを再起動してログインします。

2.3 最新のFocusriteドライバをインストール

使用しているインターフェイスに沿ってドライバをダウンロード、インストールしてください。

Red Range シリーズ:  RedNet Control 2.17.0 ダウンロード
Clarett:  Thunderbolt Focusrite Thunderbolt Driver 4.116.2 ダウンロード

ダウンロードしたインストーラを実行します。
システム設定>プライバシーとセキュリティを開き、プロンプトが表示されたら許可をクリックします。

2.4 SIPを無効にし、kextキャッシュを再構築後、SIPを再有効化

1. SIPを無効にする
リカバリーモードで起動し、ターミナルを開き以下を実行します:

Quote
csrutil disable

通常のMac再起動を実行します。

2. kextキャッシュの再構築する
ターミナルを開き以下を実行します:

Quote
sudo chmod -Rf 755 /S*/L*/E*
sudo chmod -Rf 755 /L*/E*
sudo chown -Rf 0:0 /S*/L*/E*
sudo chown -Rf 0:0 /L*/E*

sudo kextcache -i / 


コマンド実行後、Macを再起動します。

3. SIPを再有効化する
リカバリモードで起動し、ターミナルを開いて以下を実行します:

Quote
csrutil enable

コマンド実行後、Macを再起動します。

以上でドライバの再インストールとkextcache の再構築は完了です。インターフェイスの認識、動作をご確認ください。

3) 動作が改善しない場合

上記手順を実行後も、システム情報 > オーディオからインターフェースが依然として表示されない場合は、以下の情報を添付の上、Focusriteテクニカルサポートまたはメディア・インテグレーションカスタマーケアまでご連絡ください:
  1. お使いのmacOS Sequoiaバージョン(例: 15.0.2)
  2. 新規作成したシステム情報レポート(.spx形式で保存)(*メニューバー>アップルアイコンをクリックoptionキーを押すとシステム情報を選択できます)
  3. 実行した手順の詳細

参照元情報
Red Range & Clarett Thunderbolt not appearing as an audio device on macOS Sequoia
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