このページでは、一般的な非SoundGridオーディオインターフェースとSoundGridサーバーを組み合わせ、StudioRackにて外部プロセッサによるプラグイン処理の手順をご案内いたします。
SoundGridサーバーを追加するだけで、コンピュータ本体のCPU負荷を大幅に軽減できます。
ご注意:この設定は、ミキシングのみを目的としています。プラグインのリアルタイム・モニタリングとレコーディング(レコーディング時に使用した場合はレイテンシーが発生します)、またはDAWとの間でマルチチャンネルオーディオを超低レイテンシーでストリーミングする場合は最適ではありません。リアルタイムで低遅延のモニタリングを実現するには、少なくとも1つのSoundGridオーディオインターフェイスとSoundGrid互換スイッチを追加する必要があります。
必要なハードウェア、ソフトウェア
動作環境を満たしたWindowsまたはMacintoshコンピュータ
以下ソフトウェアのインストール、アクティベート
- SoundGrid Studioアプリケーション(SoundGrid Studio + eMotion STミキサーの8チャンネルは無償)
- https://support.minet.jp/portal/kb/articles/soundgrid-studio-v11-requirement
- StudioRackプラグイン(無償)
- https://support.minet.jp/portal/kb/articles/studiorack-v11-system-requirements
- SoundGrid互換プラグインのインストール、アクティベート
*StudioRackは、Pro Tools HDX、HDまたはHD NativeのSoundGridモードではサポートされていません。
- コンピュータ本体にイーサネットポートが無い場合は、認証されたアダプター
OS X:Thunderbolt 3 / USB-C接続を備えたAppleコンピューターは、以下の認定アダプターのいずれかを使用する必要があります。
・Sonnet Solo 10G Thunderbolt 3-to-Ethernetアダプター
・OWC Thunderbolt 3 10Gイーサネットアダプター
Windows:USB-C接続を備えたWindowsコンピューターは、以下の認定アダプターのいずれかを使用する必要があります。
・Plugable-USB-Type-C-Gigabit-Ethernet-Adapter-USBC-E100
・GLAABIT USB-C Type-C Male to 1000Mbps Gigabit Ethernet Network LAN Adapter
- USB接続などの非SoundGridオーディオインターフェイス(オンボードサウンドカードも有効。Windowsでは、ASIO4ALLドライバーをインストールする必要があります)。
オーディオインターフェイスには、マルチクライアント対応で44.1–96 kHzサンプルレートをサポートするASIO(Windows)またはCore Audio(Mac)ドライバーが必要です。
オーディオインターフェイスのユーザーマニュアル/サポート窓口までご確認ください。
ご注意:ASIO /Core Audioドライバーのバッファーサイズは2048以上はサポートされません。
- プラグインを処理するSoundGridサーバー
- Cat5e以上のイーサネットケーブル
セットアップ
1.SoundGridサーバーを接続する
SoundGridサーバーをコンピューターのイーサネットポート(またはアダプター)にイーサネットケーブルにて接続し、サーバーの電源を入れます。
2.SoundGrid Studioソフトウェアの設定
SoundGrid Studioアプリケーションを初めて起動すると、Auto-Configウィザードが自動的にネットワークをスキャンしてシステムを設定します。
ウィザードはホストコンピュータのLANポートを識別します。複数の有効なLANポートが存在する場合は、正しいポートを選択するように求められます。
ウィザードはネットワーク・デバイスをスキャンし、system inventoryに割り当てます。 「Add to SoundGrid Studio?」の表示が出たら「Yes」をクリックしてださい。画面右上のSoundGrid Networkにデバイスが追加されます。
サーバーのファームウェアが古い場合、Wizardはそれを自動的に更新して、SoundGrid Studioソフトウェアのバージョンと一致させます。
Setupページに移動します。 「SG Connect」というラベルの付いたI / Oデバイススロットの下で、矢印をクリックし、「local Devices」メニューから非SoundGridインターフェースを手動で選択します。割り当ての切り替えサイクル後、オーディオインターフェイスが青色のテキストで表示されます。
Auto-Configウィザードでの実行方法
「Auto-Config」の下の「Start」をクリックします。プロンプトで「Reconfigure」をクリックし、「Next」をクリックして再設定します。ウィザードはネットワークでデバイスをスキャンし、Sytem Inventryに割り当てます。
「No SoundGrid I/O was found on the network. Reconnect a SoundGrid I/O and re-run the Auto Configuration, or select a local Audio driver to use SoundGrid Connect.」(ネットワークでSoundGrid I / Oが見つかりませんでした。 SoundGrid I / Oを再接続して自動構成を再実行するか、SoundGrid Connectを使用するローカルオーディオドライバーを選択してください)
のメッセージが表示された場合:
Select I/Oをクリックします。
インターフェイスドライバ(またはASIO4ALL)を選択します。
Doneをクリックします。
SG Connectスロットに選択されたドライバが表示されます。
SoundGrid Studioの構成で問題が発生した場合、または注意が必要な場合は、プロンプトが表示され、適切な解決策が示されます。
ご注意:クリックやポップが発生するため、SoundGridドライバーの「ネNetwork Driver Buffer」を104に設定しないでください。他の値は問題ありません。
DAWでの使用
1.DAWを起動して、オーディオ設定ウィンドウを開きます。
上記でアサインされたASIO(Windows)またはCore Audio(Mac)ドライバーと同じオーディオインターフェイス(またはASIO4ALL)を選択し、必要に応じて入力と出力を行います。
2.StudioRackを起動し、プラグインをアサインする
関連するすべてのトラックにStudioRackプラグインをアサインします。
サーバーアサインも含め、SoundGrid Studioが正しく設定されている場合– StudioRackは「SG」モードで表示され、「SG」アイコンは緑色になります。 「SG」アイコンが赤の場合、適切にされていない状態です。SGアイコンをクリックすると、エラー状況が確認いただけます。
3.プラグインをStudioRack内にアサインします。 (並列処理およびマルチバンドスプリットやマクロを使用した高度なチェーン機能もご利用可能です。)
4.オーディオを再生します。StudioRack内にアサインされたプラグインは、Soundgridサーバーによって処理されます。