APBユニットを接続する
APBユニットは簡単な手順でシステムに接続することができます。
1. APB-16 を接続する前にコンピュータの電源を切ります。APB-16の電源ボタンがオフの状態(押されていない状態)を確認してください。
2. 同梱の安全のための説明書をお読みください。次に、APB-16 電源アダプタを APB-16 に接続します。
3. オーディオインターフェイスのワードクロック出力を APB-16 のワードクロック入力に接続します。プロセッシングチェーンの最後に、またはAPB-16のみ接続する場合、75 Ωボタンが押し込まれていることを確認してください。
4. APB-16 をコンピュータまたはオーディオインターフェースの空きThunderbolt ポートに接続します。コンピュータとAPB-16 の直接接続をお勧めします。複数のAPB-16 をシステムに接続する場合、APB-16 をデイジーチェーンで追加接続することができます。
2台目のAPB-16を接続する
5. 1 台目の APB-16 の 2 空き Thunderbolt ポート(5)を 2 台目の APB-16 の Thunderbolt ポート(4)に接続します。
6. 1 台目の APB-16 のワードクロック出力を 2 台目の APB-16 のワードクロック入力に接続します。2 台目のAPB-16 ユニットの 75 Ω ボタンのみを押してください。
ステップ 1 から 6 が完了したら、コンピュータと APB-16 の電源を入れてください。登録カードの指示に従って APB-16 を登録し、最新の APB ドライバと APB プラグインソフトウェアをダウンロードします。APBドライバとAPBプラグインソフトウェアをインストールし、コンピュータを再起動すると、システムのインストールが完了します。
最新のAPBドライバとAPBプラグインはどこで入手できますか?
最新のAPBドライバーとAPBプラグインは、ダウンロードページからダウンロードできます。また、APB-16をご購入の際には、登録ページでMcDSPにご登録いただき、最新のAPBドライバとAPBプラグインのアップデート通知をご確認ください。
Mac OS 10.13.x(High Sierra)、10.14.x(Mojave)以降のバージョンでAPBドライバをインストールする場合、以下のいずれかでインストールを許可するように求められることがあります。指示に従って、APBドライバのインストールを完了してください。
- App Storeからダウンロードされていないので開けません」ダイアログが表示された場合は、一度ウィンドウを閉じ、インストーラーを右クリックして「開く」を選択します。続くダイアログで改めて「開く」をクリックし、インストールを続行します。インストールが完了したら、必ずコンピュータを再起動してください。
- 「システム拡張機能がブロックされました」といったダイアログが表示される場合は、「セキュリティ環境設定を開く」をクリックします。システム環境設定>セキュリティとプライバシー>一般タブの「許可」ボタンをクリックし、インストールを続行します。インストールが完了したら、必ずコンピュータを再起動してください。この手順を説明した動画は、こちらのMcDSP YouTubeチャンネルでご覧いただけます。
- APB ドライバがインストールされているにもかかわらず、「無効なソフトウェア」と表示されている場合は、「セキュリティ環境設定を開く」をクリックします。システム環境設定>セキュリティとプライバシー>一般タブの「許可」ボタンをクリックします。このオプションは、最初のインストール後30分間有効になります。「許可」ボタンが使用できなくなった場合は、APB ドライバインストーラを再実行して、「許可」ボタンを再び使用できるようにします。この手順を説明するビデオは、こちらの McDSP YouTube チャンネルでご覧いただけます。
プログラマブル・アナログとは何ですか?
プログラマブル・アナログ・プロセッサはMcDSPによる特許取得済みシステムです。APB-16は同システムを採用した世界初のパワフルかつフレキシブルなアナログデバイス製品です。プログラマブル・アナログはAPBのコアとして機能します。APB-16の各チャンネルに搭載された全てのアナログコンポーネントは、APB プラグインから APB ハードウェアに送られる制御信号によってプログラムされます。コントロール信号はオーディオ信号と同期し、APBのアナログ処理をサンプル単位の精度でアップデートします。
APBプラグインはどのように機能するのですか?
オーディオがAPBプラグインに到達すると、APBプラグインは必要なアナログ・コントロール信号データをすべてセットアップし、オーディオ信号に同期させながら、Thunderboltを介してAPBユニットに送信して処理を行います。APBハードウェアに到達したコントロール信号は、必要に応じてアナログ回路をプログラムし、オーディオをアナログ回路で処理します。処理が完了すると、オーディオ出力信号は再びThunderbolt経由でAPBプラグインに戻り、プラグインは処理されたオーディオ出力をDAWセッションへ送ります。
1つのAPB-16で何個のAPBプラグインを動作させることができますか?
1つのAPB-16ユニットで最大16個のモノラルAPBプラグイン、または8個のステレオAPBプラグインを動作させることができます。一部のAPBプラグインでは、APB-16のチャンネル・リソースをより多く使用する場合がありますが、これらの使用方法については、各APBプラグインのユーザー・マニュアルを参照してください。APB プラグインは、どのサンプルレート設定でも同じ数の APB チャンネルを使用する点に注意してください。アナログ処理は選択したサンプルレートに依存しません。
APBのアナログ出力がデジタル・クリップすることはありますか?
APB-16チャンネルの出力信号はデジタル・ドメインで変換されるため、デジタル・クリップすることはありません。各APBハードウェア・チャンネルの3つのサチュレーション回路オプションは、それぞれ0 dBを超えないように完璧に補正されています。このためA/D変換プロセスでデジタル・クリッピングは発生しません。
APBプラグインはサブリアルタイム、オフラインで動作できますか?
一般的なアナログ・アウトボード・ギアと同様、APBハードウェアはリアルタイムでしか信号を処理できません。このため、Pro Toolsでトラックを「フリーズ」させることはできず、代わりにコミット機能やバウンス機能を使用する必要があります。同様の理由から、オフライン・ファイルベース処理用のAudiosuiteバージョンAPBプラグインも利用できません。
サポートされるサンプルレートは?
APB-16ハードウェアは44.1、48、88.2、96、176.4、192kHzのサンプルレートをサポートしています。D/A-A/D変換プロセスには最新の32bitコンバータを使用しており、最大限の精度を実現しています。