OP-XY の te-boot で利用できる機能について(本体の初期化、機能テスト・キャリブレーション)

OP-XY の te-boot で利用できる機能について(本体の初期化、機能テスト・キャリブレーション)

te-boot は、ファームウェアのアップデート、機能テスト、および工場出荷時設定へのリセットが行われる場所です。

te-boot を実行する


まず、OP-XYの電源をオフにして、終了します。



完全に終了したら、COMボタンを押しながらOP-XY を起動します。



これにより、ブートモードとして起動します。
この状態では、画面に以下3点のオプションが表示されます。

1. firmware update (ファームウェアのアップデート)
7. factory reset (工場出荷時設定へのリセット)
8. system menu (システムメニュー)


te-boot で利用可能な機能

1 ファームウェアのアップデート

この項目では、OP-XY を手動でファームウェア更新を行うことが可能です。
ファームウェアバージョンについては、こちらもページをご参照ください。


  1. te-bootにアクセスします。
  2. トラックボタン1を押します。
  3. OP-XYをUSBケーブルでコンピューターに接続します。OP-XYはコンピューター上でリムーバブルディスクとして認識されます。
  4. ファームウェアファイルをリムーバブルディスク OP-XY にコピーします。
  5. リムーバブルディスクを取り出します。アップデートが開始されます。
  6. アップデートが完了するまで待ち、画面の指示に従ってください。

2 factory reset

この項目では、工場出荷時設定へのリセットを実行します。
すべてのユーザー設定とコンテンツが消去され、元のファイル構造が再構築され、ユニットが工場出荷時の状態に戻ります。


  1. te-bootにアクセスします。
  2. トラックボタン7を押します。
  3. 画面の指示に従ってください。
Warning
実行すると、すべてのユーザーコンテンツは削除されます。ユーザーデータを実行前に必ずバックアップしてからご対応ください。

OP-XY データのバックアップ手順

OP-XY をPCへ接続する


1. 付属のUSB-Cケーブルを使ってOP-XYをコンピューターに接続してください。

2. Macをお使いの場合は、Field-Kitアプリが必要です。

3. COMボタンを押してCOMモードに入ります。

4. 次にM4ボタンを押してMTPモードに入ります。
このモードはコンピューターに接続されている場合にのみ有効になるため、必ずOP-XYを先に接続してください。
OP-XY のプロジェクトをバックアップする
1. OP-XYがコンピューターのドライブとして表示されていることを確認してください。
Info
Field-Kitを使用しているMacで自動的に開かない場合は、タスクバーのField-KitからOP-XYのドライブにアクセスできます。
2. OP-XY内に、「presets」「projects」「samples」の3つのフォルダが表示されます。
「projects」フォルダの中にある「user」フォルダを開くと、すべてのプロジェクトのリストと「backups」フォルダが表示されます。

3. 「backups」フォルダには、プロジェクトのすべての履歴ファイルが保存されています。
Warning
プロジェクトをバックアップするには、プロジェクトファイルと「backups」フォルダのそれぞれをコピーする必要があります。

4. すべてのプロジェクトをバックアップするには、プロジェクトフォルダ全体を選択してコピーし、安全な場所に貼り付けてください。
プロジェクトを削除したい場合は、「projects」フォルダから削除することで削除できます。
Info
プロジェクトの名前はコンピューターから直接変更することもできます。
ただし、プロジェクト名には半角英数および"-"(ハイフン)、"#"(シャープ)、スペース のみが使用可能です。
 

3 function test


  1. te-bootにアクセスします。
  2. トラックボタン8を押してください。
  3. M1ボタンまたはトラック1ボタンを押して、画面の指示に従い各キーの動作テストを実行してください。
Warning
いずれかのボタンを押しても赤く表示される場合は、ページ右上にある"お問い合わせ"からお問い合わせください。


3-1 reset volume potentiometer calibration


  1. te-bootにアクセスします。
  2. トラックボタン8を押してください。
  3. 画面の指示に従ってください。


M2ボタンまたはトラック2ボタンを押して"reset volume pot calibration"(ボリュームポットキャリブレーションのリセット)を選択してください。
完了すると、ブート画面に戻ります。

te-boot を終了する



te-boot を終了し通常起動する場合は、デバイスの電源を一度オフにしてください。
その後、いずれのキーも押さずにそのまま再び電源をオンにすることで通常通りご利用いただける仕様です。




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