対応:RX Advanced|モジュール
Dialogue Contour を使うと、ダイアログ選択範囲のピッチエンベロープを操作できます。スピーチに特化したピッチ補正処理を備えています。クリップ内の他のダイアログと流れや整合性が合わない語句の抑揚や表現力を調整するのに便利です。また、一連のダイアログ編集をよりまとまりのある響きにするのにも使えます。
Dialogue Contour には、アクティブなファイルタブの現在の選択範囲に関する情報をそれぞれ表示する波形パネルとスペクトログラムパネルがあります。これらのパネルは、選択が変更されると動的に更新されます。アクティブなファイルタブで選択がない場合、スペクトログラムや波形パネルには何も表示されません。

注:モジュールウィンドウの右下隠をクリック&ドラッグして、ウィンドウサイズをカスタマイズできます。
このパネルに描かれる単一の波形は、現在の選択範囲で有効なすべてのチャンネルの合計を表します。波形の描画は、振幅の異なる選択範囲を扱う際に一貫した垂直分解能を得られるよう、正規化されています。

Dialogue Contour には、波形表示上に 2 つのカーブが表示されます。グレーアウトしたカーブは選択したオーディオの元のピッチです。オレンジのカーブは、ユーザーが設定したパラメーターに基づく予測ピッチで、その後の変更を反映して更新されます。

このパネルに描かれるスペクトログラムは、現在の選択範囲で有効なすべてのチャンネルの合計を表します。

波形とスペクトログラムの各パネルに重ねて表示される実線の白い垂直線と点線の黄色の垂直線は、現在の再生ヘッド位置(白)と再生ヘッドのアンカー位置(黄)を示します。
スペクトログラムパネルに重ねて表示される白い線は、ピッチコンターカーブを表します。このカーブにノードを追加して調整し、アクティブな選択範囲全体でピッチを変化させられます。

コンターカーブは、Pitch と Time の 2 つの軸に沿って調整できます。
ルーラーを拡大・縮小するには:
カーソルをスペクトログラムパネル上に置くと、パネル左上にテキストの読み出しが表示されます。この読み出しは、コンターカーブがレンダリングされたときに適用される処理に関する情報を表示します。

読み出しには、カーソル位置に関する以下の情報が左から右の順に表示されます。
以下のセクションでは、コンターカーブを編集するための方法とコントロールを説明します。
スペクトログラムパネル内をクリックして、コンターカーブに新しいノードを追加します。
注意:コンターカーブに追加できるノードは最大 25 個までです。
ノードを上下にドラッグして、そのセミトーン値を調整します。
ノードを左右にドラッグして、時間軸上で前後に移動します。
個々のノードは、以下の方法でカーブから削除できます。
ノードをダブルクリックまたは Alt クリック(Option クリック)して、デフォルト(0 セミトーン)にリセットします。
以下のセクションでは、フォルマントスケーリングを調整し、選択範囲全体にグローバルなピッチオフセットを適用するためのコントロールを説明します。
現在の選択範囲にグローバルなセミトーンオフセット値を適用します。この値は、コンターカーブによる処理に加算または減算されます。Pitch 量を調整してもコンターカーブ表示は更新されません。
ヒント:Pitch スライダーは、単語 1 つを一定量だけ調整するのに便利です。たとえば、コンターカーブをデフォルトにしたまま Pitch を +2 セミトーンに設定すると、現在の選択範囲のピッチが 2 セミトーン上がります。
現在の選択範囲にグローバルなフォルマントシフト(セミトーン単位)を適用します。フォルマントは声の音色を定める声道の共振です。ピッチとは独立しているため、フォルマントを調整してもピッチカーブ表示は更新されません。フォルマントを上にシフトすると声はより細く薄くなり、下にシフトすると声はより重く大きくなります。
既存のピッチ変動をスケーリングすることで、声の表現力の量を変えます。Variation を -100%に設定するとピッチはフラット(モノトーン)になります。0%は無変更に相当します。+100%は既存の変動を 2 倍にスケーリングし、最大限の表現力と誇張されたピッチになります。
カーブからすべてのカスタムノードを削除し、デフォルトにリセットします。デフォルトのカーブには 2 つのノード(現在の選択範囲の開始と終了に 1 つずつ)があります。デフォルトのノードは 0 セミトーン(ピッチ調整なし)に設定されています。
コンターカーブ上のノード間に適用されるスムージングの量を調整します。Smoothing はグローバルコントロールで、カーブ上のすべてのノードに適用されます。


ピッチを調整する際に適用されるフォルマントシフトの量を調整します。フォルマントはピッチとともに、同じ方向または逆方向にシフトされます。Formant Scaling が 0 のとき、フォルマントはその位置に留まります。1 のとき、フォルマントはピッチシフトとともに移動します。つまりピッチシフトはフォルマントを保持しません。
このコントロールは、処理後のダイアログの音色や品質を維持・修正するのに役立ちます。場合によっては、処理後にフォルマントが不自然に高くまたは低く聞こえることがあります。Formant scaling を使って、こうした不自然な結果を修正できます。
より一般的でダイアログに特化しないピッチエンベロープ編集には、Variable Pitch モジュールを使ってみてください。Variable Pitch モジュールは、タイミングを保持したまままたは保持せずに選択範囲全体でピッチをシフトでき、幅広い入力素材に適しています。
参照元情報:Dialogue Contour
https://docs.izotope.com/rx12/en/dialogue-contour.html