RX Audio Editor は、幅広い処理オプションを提供するよう設計されています。RX のほとんどのモジュールには複数の処理モードがあり、ほとんどの素材で良好な音質となる高速なアルゴリズムから、クリティカルな用途向けの非常に時間のかかるアルゴリズムまで揃っています。Presets、Preview、Compare のコントロールを理解すると、特に RX のよりパワフルな処理モードを活用する際に時間を節約できます。

RX Audio Editor の各モジュールには、ファクトリープリセットと保存済みのカスタムプリセットを選べるプリセットメニューがあります。RX Audio Editor のモジュールで保存したプリセットは、該当する RX プラグインでも開けます(適用可能な場合)。

Add Preset:新しいプリセットを作成します。
Remove Preset:ドロップダウンリストからプリセットを削除します。
Rename Preset:プリセットの名前を変更します。
Set Preset Shortcut:任意のプリセットにキーボードショートカットを定義し、異なるモジュール設定を素早く呼び出して適用できます。
Import Preset:(他のマシンや他のユーザーからなど)プリセットをインポートできます。
Reload Preset:このモジュールのプリセットディレクトリを再スキャンし、利用可能なプリセットリストを更新します。
Explore Preset/Reveal Presets in Finder:ディスク上のプリセットの保存場所を Windows エクスプローラーまたは Finder ウィンドウで開きます。
Windows ファクトリープリセットのインストール場所:C:\Program Files\iZotope\RX Pro Audio Editor\Presets\
Windows ユーザープリセットの保存場所:C:\users\username\Documents\iZotope\RX Audio Editor\User Presets\
Mac ファクトリープリセットのインストール場所:/Library/Application Support/iZotope/RX Pro Audio Editor/Presets/
Mac ユーザープリセットの保存場所:~/Documents/iZotope/RX Audio Editor/User Presets/
以前に RX Pro をインストールしたことがある場合、プリセットフォルダーは以下の場所にあります。
Windows ユーザープリセットの保存場所(RX Pro を以前にインストール済み):C:\users\username\Documents\iZotope\RX Pro Audio Editor\Presets\
Mac ユーザープリセットの保存場所(RX Pro を以前にインストール済み):~/Documents/iZotope/RX Pro Audio Editor/Presets/
プリセットに変更を加えると、プリセット名にアスタリスク [ * ] が付き、変更されたことを示します。

Update Preset で変更を確定するか、Add Preset で新しい設定の別プリセットを作成できます。

モジュールフッターには、オーディオファイルに適用する前に処理を評価するためのツールがあります。
Preview コントロール(Preview / Bypass / +):多くのモジュールで利用でき、調整しながらその結果を直接聴けます。詳細は本稿のPreviewの項で説明します。
Compare:現在の設定を Compare Settings ウィンドウに送り、そのウィンドウに切り替えます。詳細は本稿のCompareの項で説明します。
Listen(耳のアイコン):一部のモジュールでのみ利用できます。Listen が有効なときに Preview をクリックすると、処理後の信号ではなくモジュールによって除去される信号が出力されます。モジュールのパラメーターを調整し、重要なオーディオ素材を除去しないよう確認するのに役立ちます。
Render:オーディオファイルに処理を適用します。
一部のモジュールでは、フッターにステム分離を実行する Stem Split ボタンもあります。詳細は各モジュールの説明(Dialogue Isolate、Music Rebalance、Scene Rebalance)を参照してください。
注:モジュールフッターのコントロールは、モジュールが Module Chain に読み込まれているときは利用できません。RX プラグインでも、Bypass ボタンを除いて利用できません。
多くの RX モジュールには、モジュールウィンドウ下部のパネルに Preview ボタンがあります。処理が時間集約的なため Preview に対応していないモジュールもあり、その多くでは Compare settings オプションが利用できます(下記参照)。
Preview を使うと、望む結果を得るために何度も処理と取り消しを繰り返すことなく、コントロールを調整しながら結果を聴けます。
Preview はアクティブな選択範囲に適用され、選択がない場合は現在の再生ヘッド位置から Preview 再生が始まります。Transport で Loop が有効な場合、Preview 再生はループします。
Preview [Shift-Space]:選択したオーディオに対して、モジュールの現在の設定をプレレンダリングしたプレビューを再生します。プレビュー中にモジュール設定を調整でき、現在のプレビューバッファの長さ内で調整が反映されて聴こえます。ほとんどのモジュールでは Preview バッファサイズは約 0.5 秒ですが、下記の Preview Options から調整できます。

Bypass [Shift-B]:プレビュー中にモジュール処理をバイパスします。

Preview Options [+]:Preview バッファサイズを調整できます。

Spectral De-noise の最高品質アルゴリズムや最高品質の De-click 設定など、CPU 負荷の高い設定では、RX は再生をバッファリングして、これらのリアルタイムより遅い処理をプレビューできるようにします。
注:モジュール処理をプレビューするとき、プレビューレンダリングのアクティブなバッファ長がスペクトログラム/波形表示で赤く色付けされます。
エフェクトをプレビューする際、処理した選択範囲の前に未処理のオーディオを少し聴くと役立つことがよくあります。より明確に比較でき、現在の処理設定が望む効果を生んでいるかどうかを見分けやすくなります。
デフォルトでは、RX はプレビュー時に現在の選択範囲の前後で 1 秒間の未処理オーディオを再生します。Pre- and Post-roll の時間は Preferences > Misc ウィンドウで定義できます。RX はプレビュー選択範囲の前後で最大 10 秒まで再生できます。Pre- and Post-Roll は、オーディオのループ領域をプレビューするときにも発生します。
注:Pre- and Post-roll を無効にするには、Preferences の Misc タブで Pre- and Post-roll の時間を 0 に設定してください。
ヒント:Pre- and Post-roll は、Control(Windows)または Command(Mac)を押しながらオーディオ選択を保ったまま任意の位置に再生ヘッドを設定することで手動でシミュレートできます。再生ヘッドを設定したら、目的のモジュールで Preview をクリックすると、その再生ヘッド位置から Preview 再生が始まります。
多くの異なる設定を素早く試したいときは、Compare 機能を使います。モジュールのどの設定が最も良く、最も透明感のある結果になるかわからない場合があります。Process ボタンの代わりに Compare ボタンを押すと、同じモジュールの複数の設定を試し、Compare Settings ウィンドウで結果を並べて聴き比べられます。
1 つの設定グループがバックグラウンドで処理されている間に、モジュールに戻って別の設定グループを試せます。Compare Settings ウィンドウの使い方を覚えると、適切な設定を見つけるためだけに処理と取り消しを何度も繰り返す手間が省ける、価値ある時短機能となります。
Compare 機能のもう一つの利点は、スペクトログラム/波形表示とスペクトラムアナライザーで設定の効果を見られることです。

Settings list:モジュールで Compare ボタンをクリックするたびに、そのモジュール設定が Compare Settings ウィンドウに送られ、新しいリスト項目として表示されます。デフォルトでは [Module]: Settings 1、[Module]: Settings 2 などと表示されます。項目をダブルクリックして、よりわかりやすい名前に変更できます。
Preview:リスト内の項目の結果を聴く(見る)には、その項目を選択して Preview を押します。
Remove:選択した設定をリストから削除します。
View settings:リストで選択した設定を反映するようモジュールのコントロールを更新します。
Render:選択した設定をオーディオファイルに適用します。
参照元情報:Common Module Controls
https://docs.izotope.com/rx12/en/common-module-controls.html