iConnectivity: mioXL、mioXMでRTP-MIDIをコンピューターに接続せず使用する

iConnectivity: mioXL、mioXMでRTP-MIDIをコンピューターに接続せず使用する

mioXL、mioXMは2台までのインターフェイス同士をEthernetケーブルで接続して、コンピューターを使用せずにRTP-MIDI(ネットワークMIDI)をスタンドアローンで使用することができます。一方のインターフェイスのRTPポートをInitiatorに、もう一方のRTPポートをResponderに設定するとスタンドアローンでポート同士の接続・通信が可能となります。

スタンドアローンを使用するには、事前の設定にコンピューターおよびコントロールソフトウェア、Auracle for X-Seriesが必要です。InitiatorとResponderはAuracle for X-Seriesにて設定します。一方がRTP MIDIを開始する役割(Initiator)となり、もう一方はこれにならう(Responder)形です。

設定を行う前にAuracle for X-Seriesをダウンロード、インストールしてください。

2つのインターフェイスを直接接続してRTP-MIDIをスタンドアローンで使用する

mioXLとmioXM各一台を例に、スタンドアローンでのRTP-MIDIを設定します。

初めに、EthernetケーブルでmioXLとmioXMを接続し、続いていずれかのインターフェイスをUSBで対応するMac・WIndowsコンピューターと接続します。

Auracle for X-Series起動時のデバイス選択画面でInitiatorに設定したいインターフェイスのRTP / Network MIDIボタンをクリックします。



デバイスのIP Settings画面でRTP 1をInitiatorに設定しSaveをクリックします。



RTPポートごとに対応するMIDI DINポートは異なります。必要に応じて他のRTPポートもInitiatorに設定してください。デフォルトのRTP-DINポートのルーティングは下記の通りです。

RTP1 DIN 1
RTP2 DIN 2
RTP3 DIN 3
RTP4 DIN 4

mioシリーズのデフォルトMIDIルーティングについては下記表を参照してください。

Default Routings - MIDI

設定後デバイス選択画面に戻り、今度はResponderに設定するインターフェイスのRTP / Network MIDI設定画面に進みます。ここでRTP 1がResponderに設定されていることを確認してください。



RTP MIDIスタンドアローンで適正に機能させるにはRTPポート間でRTP名を揃える必要があります。Responderに設定したインターフェイスのRTP名 (画像のmioXL 8EB-01)をコピーします。続いて、Initiatorに設定したインターフェイスのRTP / Network MIDI設定画面に戻り、コピーしたResponderのRTP名 (画像のmioXL 8EB-01)を同欄にペーストしSaveをクリックします。



以上で設定は完了です。Auracle for X-Seriesを終了し、コンピューターとUSB接続を外してインターフェイス間のMIDIの入出力を確認してください。
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