[Windows] USB接続のインターフェイスが認識されない場合の対応方法

[Windows] USB接続のインターフェイスが認識されない場合の対応方法

Windows PCにUSB接続のデバイスをつなぐと、「USB デバイスが認識されません」というエラーが表示されてデバイスが表示されず、動作エラーが発生する場合がございます。このページではWindows環境でUSBデバイスが機能しない要因のいくつかとその確認方法を記載します。
これらをお試しいただく前に、別PCをご用意の上でデバイス本体に問題がないかを事前にご確認ください。

Windows にUSBデバイスが認識されない理由

お使いのWindows PCにUSBデバイスを接続しても認識されない場合、デバイス自体の不具合の他にWindows PCで確認する内容がいくつかあります。例えば、接続先のポートやUSBハブが不具合を起こしている場合や外付けドライブにパーティションの問題がある場合、間違ったファイル・システムを使用している場合(WindowsではFAT32やexFAT、NTFSがデータの読み書きで使用可能です)、Windowsにドライバの問題がある場合、USBデバイスが表示されなくなる可能性があります。

こういった症状が発生していると、多くの場合は以下のようなエラーメッセージが表示されています。
  1. エラーコード43: 不明なデバイス、ディスクリプタのリクエストに失敗しました
  2. このコンピュータに接続されているデバイスの1つが故障し、Windowsがそれを認識していません。この問題を解決するためのサポートは、このメッセージをクリックしてください。
  3. ドライブが正常にロードされませんでした
  4. このコンピュータに接続したデバイスが故障しており、Windowsがそれを認識していません
  5. USBデバイスがWindows 10/11を認識しませんでした
  6. 不明なドライブ、ポートリセットに失敗しました

このような場合は、まずお試しいただく内容としてUSBデバイスの挿し直しが挙げられます。PC側の認識不良であればPC本体を再起動することで解消されることもあり、また別のPCで認識されるとデバイス自身の問題ではない可能性もあります。
以下の手順に沿ってお使いのWindows PCの設定を調査する前に、これらの内容を必ず確認してください。

1. USBポートの動作を確認する

USB ポートが正しく機能していない場合、Windows は USB フラッシュ ドライブを検出しません。USB ポートの動作を確認するには、下記手順にてお試しください。

  1. Windowsスタートメニューを開き、Windows システムツール > コントロールパネル > ハードウェアとサウンド からデバイスマネージャを起動します。
  2. デバイスマネージャが起動したら接続先デバイスの項目を展開し、対象デバイスを右クリックして"デバイスのアンインストール"を実行します。オーディオインターフェースやUSB接続のマイク、ヘッドフォンアンプの場合は"オーディオの入力と出力"、その他デバイスの場合は"ユニバーサル シリアル バス コントローラー"から選択することができます。このとき、Apogee社やFocusrite社等のドライバが必要なオーディオインターフェースを使用している場合は、そのドライバをアンインストールしないようご注意ください。
  3. アンインストールが完了したら"ハードウェアの変更のスキャン"を実行し、PCに接続している機器の再認識を行ってください。


"コントロールパネル" の表示方法を小さいアイコンに設定、"デバイスマネージャー"をダブルクリックして起動


右クリックメニュー"プロパティ" > "ドライバー" タブ内 "デバイスのアンインストール"からドライバを削除


ドライバをアンインストール後、"操作" > "ハードウェア変更をスキャン" を実行することでドライバを再インストール

これらの手順を実行してもWindowsがデバイスを認識しない場合は、USBポートに問題がある可能性が高いです。

2. インストールされているデバイスドライバを更新する

インストールされているドライバが古い場合も、Windowsがデバイスを認識できないことが確認されています。ドライバの更新については、こちらの手順を行ってください。

"設定"項目からの更新

Windows 10以降では、設定アプリからドライバの更新が可能となりました。まずはWindowsからドライバの更新が配信されていないかをご確認ください。

  1. スタートメニューから設定アプリを起動、"更新とセキュリティ"を開きます。
  2. "更新プログラムのチェック"と"オプションの更新プログラム"を確認し、アップデートが提供されている場合はこれらをダウンロードしインストールしてください。
  3. 更新プログラムのインストール後はPCの再起動を行い、接続しているデバイスが認識されるかをご確認ください
この手順によりWindowsから提供されている最新のドライバへ更新されるため、ドライバのバージョンが要因となっている場合はエラーが修正されます。これにより解決されない場合は、下記手順もお試しください。


"設定" > "更新とセキュリティ" > "Windows Update" から"更新プログラムのチェック"と"オプションの更新プラグラムを表示"の2つを実行

デバイスマネージャからの更新

ドライバの更新手順には、デバイスマネージャから行う方法もあります。Windows Updateに含まれないドライバについては、こちらもお試しください。

  1. Windowsスタートメニューを開き、Windows システムツール > コントロールパネル > ハードウェアとサウンド からデバイスマネージャを起動します。
  2. デバイスマネージャが起動したら"ユニバーサル シリアル バス コントローラー"の項目を展開し、"不明なデバイス"として表示されているものがないかをご確認ください。
  3. "不明なデバイス"が存在する場合は、こちらを右クリックしてプロパティを開いてください。"ドライバー"タブ内にある"ドライバーの更新"を実行することで、対象デバイスのドライバを更新することができます。

右クリックメニュー"プロパティ" > "ドライバー" タブ内 "ドライバーの更新からドライバをアップデート

3. 電源オプションのプランを設定・変更する

Windows 10には、USBセレクティブ・サスペンデッドを始めとしてWindows側で接続されていない端子の電源供給を再配分しコントロールする機能が搭載されています。場合によってはこちらの機能が動作を阻害していることもあるため、デバイスが認識・取り外しを繰り返す場合や起動してもうまく認識されない場合はこちらの設定もご確認ください。

Windowsからの電源管理をドライバごとにオフにする

特定のデバイスをWindowsの電源管理対象から除外したい場合は、上記に記載されている設定と同様にデバイスマネージャから設定を変更することが可能です。
  1. Windowsスタートメニューを開き、Windows システムツール > コントロールパネル > ハードウェアとサウンド からデバイスマネージャを起動します。
  2. デバイスマネージャが起動したら接続先デバイスの項目を展開し、対象デバイスを右クリックして"デバイスのアンインストール"を実行します。オーディオインターフェースやUSB接続のマイク、ヘッドフォンアンプの場合は"オーディオの入力と出力"、その他デバイスの場合は"ユニバーサル シリアル バス コントローラー"から選択することができます。
  3. 対象デバイスを右クリックしてプロパティを開き、"電源の管理"タブを選択します。この内にある"電力の節約のために、コンピュータでこのデバイスの電源をオフにできるようにする"のチェックマークを外すことで、対象デバイスをWindowsの電源電源管理から除外することができます。
この設定を行うことで、常時使用するデバイスや比較的大容量の電力を必要とするデバイスを電源管理対象から除外してご利用いただくことができます。


右クリックメニュー"プロパティ" > "電源の管理" タブ内 "電力の節約のために、コンピュータでこのデバイスの電源をオフにできるようにする"のチェックを外す


WindowsのUSBデバイスの電源管理機能(USBセレクティブサスペンデッド)を完全にオフにする

電源管理機能がシステム全体に影響を及ぼしている場合は、こちらの機能を完全にオフにすることも可能です。これはデバイスマネージャではなく、Windowsの電源オプションから設定することができます。

  1. Windowsスタートメニューを開き、Windows システムツール > コントロールパネル > システムとセキュリティ から電源オプションを開きます。
  2. 現在適用されている電源プランの"プラン設定の変更"をクリックし、"詳細な電源設定の変更"を開きます。
  3. 電源オプションの詳細設定タブ内から"USB設定"を展開し、"USBのセレクティブサスペンデッドの設定"で無効を選択してください。
  4. 設定が完了したら"適用"をクリックしたあとに"OK"を選択して、プラン設定の変更を終了してください。これにより、USBセレクティブサスペンデッド機能を完全に停止させることが可能です。


"詳細な電源設定の変更" > "電源オプション" > "USB設定" > "USBのセレクティブサスペンデッドの設定" から設定を無効に変更

これにより、電源管理によるUSBデバイスの起動・認識の問題が解決できます。引き続きパワー不足のような症状が続く場合は、PCに直接接続したりUSBハブをセルフパワータイプのものに変更する等をお試しください。

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