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デバイス共有を使用すると、ネットワーク接続された LV1 Classic システム同士で、マルチユーザーネットワーク上の任意の場所にあるデバイスの I/O チャンネルを共有できます。
マルチ LV1 システムでのデバイス共有は、ニーズの拡大に合わせて、デバイス共有によって規模が大きくなり柔軟性が増していく LV1 Classic の例で説明するのが最もわかりやすいでしょう。
例 1 ― FOH:LV1 Classic とステージ上の I/O 1 台(共有なし)
このシングル LV1 システムは、内部の Classic I/O を備えた Classic コンソールと、Ionic 24 I/O で構成されています。Ionic はステージ上にあり、マイク、DI、モニタリングに使用します。オンボードの Classic I/O は、PA やその他の FOH の用途に使用します。
Classic には 4 ポートの 1 GB Ethernet スイッチがあるため、外部のスイッチは必要ありません。コンソールのスイッチを I/O デバイスに直接接続します。
例 2 ― デバイス共有:専用のモニターシステムの追加
モニターのニーズが高まってきたら、モニターミックス専用の Classic コンソールをもう 1 台追加するとよいでしょう。デバイス共有を有効にします。FOH コンソールは自分の I/O デバイスをモニターシステムと共有でき、モニターコンソールは自分の Ionic 16 と Ionic 24 を FOH と共有できます。
ステージ上の 64 の I/O チャンネルは、どちらのシステムとも共有できます。
コンソール同士は 1 GB Ethernet スイッチで接続します。システム同士の接続に、オンボードの Ethernet スイッチを使用しないでください。
例 3 ― 放送またはストリーミング用の 3 台目の LV1 システムの追加
放送やストリーミングなどの目的で、3 台目のコンソールを追加できます。ストリーミングシステムは I/O の必要数が少ないため、ほかのシステムの I/O チャンネルをアサインし、このコンソールの 16 チャンネルの LV1 Classic I/O を使用できるでしょう。
この組み合わせたシステムには、いずれのコンソールからもアサインできる 136 の I/O チャンネルがあります。
デバイスの共有を有効にすると、どのシステムからでもそのデバイスをインベントリーにアサインできます。デバイスはデバイスラックに表示され、マルチ LV1 ネットワーク上のどこにあってもよいという点を除き、アサインされていないデバイスと同じように動作します。
例 3 の 3 台のコンソールによるネットワークには、どの Classic コンソールでも共有して使用できる、アサイン可能な 136 の入力チャンネルがあります。ただし、ネットワークの条件により、実際に共有できる I/O の数はこれより少なくなる場合があります。
LV1 Classic コンソールのインベントリーにアサインされていて、共有が有効になっていないデバイスは、そのコンソール専用です。デバイスをほかのユーザーと共有できるようにすると、そのコンソールがデバイスのマネージャーになります。ほかのシステム(クライアント)は、管理されているデバイスから空いている I/O チャンネルをアサインできるようになります。クライアントは空いている I/O チャンネルを自分のインベントリーにアサインできますが、コントロールできる範囲は限られます。
アサイン済みのデバイスで共有を有効にする
自分のシステムにアサインしたデバイスをほかのシステムが共有できるようにするには、次の手順に従います。
共有デバイスは、複数のクライアントを持つことができます(デバイスからネットワークへの最大出力の範囲内)。一方、デバイスのマスターは 1 つだけです。各送り先は共有 IO デバイスから直接接続を確立するため、ネットワークへの出力の合計が増えます。
I/O デバイスをマネージャーのインベントリーから削除すると、そのデバイスは空きになり、ほかのどの LV1 システムからもアサインできるようになります。
共有デバイスを自分のインベントリーにアサインする(クライアント)
共有が有効になっているシステムの I/O チャンネルを共有するには、次のようにします。
大規模な共有システムでは、System Inventory は次のように表示されます。フォントの色(白またはグレー)と書体(標準または斜体)は、ネットワーク内のデバイスのステータスを示します。
Classic I/O - 1 B-Ionic 24/Free A-Ionic 24/free C-Ionic 16 / SGQA0 Classic I/O - 2 DAW / MPB16 DAW / System 2 DAW /JP.local DAW / MAT-10PC ID ローカルにアサインされたデバイス(自分のデバイス。自分にアサインされており、空きではない)
アサインされていないデバイス ほかのシステムで共有が有効になっているデバイス(斜体) ほかのシステムにアサインされているデバイス(グレー表示、斜体) アサインされていないドライバー ほかのシステムで共有が有効になっているドライバー
ローカルの LV1 にアサインされているドライバー ほかのシステムにアサインされているドライバー
デバイスマネージャーがデバイスメニューで Share Preamp Control を選択すると、どのクライアントも共有デバイスの任意の I/O チャンネルのプリアンプゲインを調整できます。このデバイスを共有しているすべてのユーザーが、パッチされた任意の I/O チャンネルのプリアンプゲインを同等にコントロールできます。
マルチシステム環境でのゲインのコントロールと、ほかのユーザーがプリアンプゲインをコントロールしている間のゲイン構成の維持については、以降のページで説明します。
共有入力デバイスのパッチ
デバイスを共有すると、その入力はすべてのユーザーが使用できます。共有デバイスは、パッチ内で非共有デバイスと並んで表示されます。
共有デバイスは、Mixer ウィンドウと Channel ウィンドウのチャンネルの I/O メニューでもパッチできます。これらのウィンドウでは、<share> はその I/O チャンネルが共有デバイスのものであることを示します。
ミキサーの出力をパッチする場合、ミキサーの出力チャンネルは 1 つの I/O チャンネルにしかルーティングできないことに注意してください(入力は複数のミキサーチャンネルに送ることができますが、出力は異なります)。
アサインすると、共有 I/O デバイスはクライアントの Patch ウィンドウの出力側(OUTPUT)に表示されます。アイコンには「I/O Sharing, Remote Device」というラベルが表示されます。共有 I/O のパッチは、非共有の SOE デバイスのパッチと同じ方法で行います。ただし、デバイスを共有する場合には、いくつか考慮すべき点があります。
一方のシステムで出力のパッチを行うと、もう一方のシステムの対応する I/O チャンネルがオレンジ色になり、その I/O チャンネルが使用中であることを示します。黒い領域のチャンネルは使用可能です。
Mixer ウィンドウと Channel ウィンドウのチャンネルの I/O メニューにも、同じパッチの注意点が当てはまります。
デバイスのマネージャーが、クライアントが既に使用している I/O チャンネルにパッチすると、クライアントの既存のパッチは赤になります。クライアントは、その I/O 出力チャンネルにパッチされなくなります。
マネージャーは、パッチし直すことで、いつでも任意の I/O チャンネルを切断できます。
マネージャーに元のパッチを取られると、クライアントに通知が表示されます。マネージャーがパッチを解放すると、接続はクライアントに戻ります。
共有デバイスのマネージャーは、デバイスのアサイン解除(Unassign the Device) を選択することで、クライアントデバイスでの共有を中断せずに、そのデバイスを自分のインベントリーから削除できます。クライアントからはデバイスは変わらないように見え、必要に応じて、どのクライアントもそのデバイスのマスターになれます。当面、デバイスは動作し続けますが、一時的に孤立した状態(マスターがない状態)になります。元のシステムがデバイスを再度アサインして共有を再び有効にすると、マスターのステータスが元に戻ります。
デバイスを自分のインベントリーに残したまま共有を無効にすると、既存のクライアントはこのデバイスから切り離されます。そのため、すべてのクライアントデバイスがこのデバイスからパッチを解除するまで、マネージャーは共有を終了できません。
同様に、クライアントは自分のインベントリーから削除することで、デバイスを削除できます。Devices ドロップダウンメニューから Remove を選択します。ほとんどの場合、これによって音切れは発生しません。
クロックマスターが所有者のインベントリーから削除されても、デバイスは動作し続け、クロックを配信します。ほかのデバイスが影響を受けるのは、デバイスの所有者が新しいクロックマスターをアサインすることを選択した場合か、ほかのユーザーがデバイスのマスターのステータスを取得して設定を変更した場合だけです。
共有デバイスのマネージャーがネットワークから外れても、デバイスのクライアントは引き続きそのデバイスを使用でき、共有デバイスは動作し続けます。以下は一般的な例です。
2 つのシステムと、追加の Ionic ステージボックスがあります。
何らかの理由でシステム A が削除されても、システム B はステージボックスを引き続き使用できます。Ionic デバイスの電源が入っていて SoundGrid ネットワークに接続されている限り、オーディオは通過し、現在の設定は維持されます。
デバイスの所有者は引き続き不在のシステム A であるため、システム B はデバイスのコントロールパネルにアクセスすることも、プリアンプの共有を確立することもできません。システム B が事前にプリアンプのコントロール権限を付与されていた場合は、共有プリアンプを引き続きコントロールできます。システム B にプリアンプの権限がアサインされていなかった場合は、Ionic のマスターを引き継ぐ必要があります。
クライアントのデバイスメニューから Manage Device を選択すると、デバイスはクライアントのインベントリーにローカルの SOE デバイスとして表示されます。その後、デバイスを新しいシステムにアサインできます。
デバイスがどの LV1 システムにも管理されていない状況もあり得ます。現在のグループ外のシステムがそのデバイスをアサインしてマネージャーのステータスを取得すると、所有者のいないデバイスは初期状態にリセットされ、共有は無効になります。古い接続は失われますが、新しい接続は引き続き確立できます。
このメッセージが表示された場合は、システムへのほかの接続を確認してください。
デバイスを 2 つ以上のシステムで共有する場合、すべてのシステムが同じクロックマスターにロックしている必要があります。ほかのシステムに属しているデバイスで共有を有効にする場合は、そのシステムのクロックに合わせる必要があります。この場合、図のメッセージが表示されます。OK をクリックすると、共有デバイスのクロックが自分のシステムのクロックとして設定されます。このクロックマスターが、共有 SoundGrid ネットワーク内のすべてのデバイスの SOE クロックマスターになります。
削除しようとしているデバイスが SOE クロックマスターとして機能している場合は、別のデバイスがその役割を引き継ぐことができます。
共有デバイスのデバイスアイコンにある小さな「M」は、そのデバイスがスーパーネットワーク(複数のシステムを統合したネットワーク)全体のクロックマスターであることを示します。
たとえば、4 台のデバイスからなる非共有システムから始めたとします。そのうちの 1 台が SOE ネットワークのマスターで、このステータスは LV1 に記録されます。共有を有効にすると、システムが新しいクロックマスターを指定する場合があります。ネットワークの変化に伴い、クロックマスターは何度も変わることがあります。共有システムから切断する場合は、共有の選択を解除するだけで、システムのクロックは非共有の構成に戻ります。eMotion LV1 Classic は、デバイスが単独のシステムかマルチシステムネットワークの一部かにかかわらず、各デバイスのクロックマスターのステータスを記録しています。
注:マスタークロックのアサインを変更すると、関連するすべてのシステムでクロックがリセットされる場合があります。これにより、短い音切れが発生することがあります。
デバイスの新しいマスターになってパラメーターを調整するには、Devices メニューの Set Master に移動してデバイスを選択します。
デバイスの新しいマスターになってパラメーターを調整するには、Devices メニューの Set Master に移動してデバイスを選択します。マルチシステムネットワークからクロックソースが削除された場合は、別のデバイスをクロックマスターとしてアサインできます。
クロックマスターとマネージャーを混同しないことが重要です。マネージャーとは、共有デバイスの管理権限を持つシステムのことです。クロックマスターとは、ネットワーク内のすべてのデバイスにクロックを供給するデバイスのことです。システム全体のサンプルレートを変更できるのは、クロックマスターだけです。
クロックマスターデバイスは、システム内のすべてのデバイスのサンプルレートを設定します。そのクロックにロックしているものはすべて、そのサンプルレートに合わせます。クロックマスターは指定されたサンプルレートでシステム全体にクロックを配信しますが、そのサンプルレートを決めるとは限りません。サンプルレートを決めるのはサンプルレートマスターで、クロックマスター、ミキサー、またはクロックを供給する別のシステムがその役割を担います。サンプルレートを設定できるデバイスであれば、ほぼどれでもサンプルレートマスターとして機能できます。
Master モードに設定すると、Sample Rate メニューの設定によって、クロックマスターデバイスにサンプルレートを変更するよう指示します。これにより、ミキサーシステム内のすべての SoundGrid デバイスのサンプルレートが変わります。クロックマスターは、使用可能な任意のソース(AES、S/PDIF、Word Clock、Internal など)から要求されたサンプルレートを供給します。クロックソースの優先順位は、デバイスによって異なります。どのソースも目的のサンプルレートに切り替えられない場合、クロックマスターのアイコンとサンプルレートインジケーターが赤になり、オーディオはミュートされます。この時点で、以前のサンプルレートのままにするか、システムに別の方法でクロックを供給するかを選択できます。または、自分のシステムをネットワークから外します。
Slave モードに設定すると、ミキサーシステムのサンプルレートは別のシステムによって決まります。クロックマスターデバイスのサンプルレートが変わると、ミキサーは自動的にサンプルレートを合わせます。
ミキサーシステムは、別のシステムからクロックを受け取ることができます。
参照元記事:eMotion LV1 Classic Console User Guide – I/O Sharing(Waves)