eMotion LV1 Classic ユーザーガイド|9.D ディレイグループ

eMotion LV1 Classic ユーザーガイド|9.D ディレイグループ

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eMotion LV1 は、すべてのチャンネルとバスでプラグインをホストできます。チャンネルによって使用するプラグインは異なることが多く、プラグインごとに異なるディレイが生じます。チャンネルやバスが合算されるポイントでは、それらをグループとして互いに揃える必要があります。ディレイの最も小さいものが、ディレイの最も大きいものに揃えられます。バスへの合算自体はディレイを加えませんが、バスにプラグインを追加するとディレイが生じることがあります。これらのバスがさらに合算されると、再びディレイの調整が必要になる場合があります。これがレイテンシー補正です。

Main L/R への出力には、A>D コンバーター、ネットワークバッファー、および Main L/R ミックス全体のプラグインのレイテンシーを補正するため、(入力と比べて)一定のディレイが生じます。ただし、異なる I/O にルーティングされたバスは、必ずしもほかのすべてのバスと揃える必要はありません。それらのディレイの揃え方は、個別のグループとしてコントロールできます。これがディレイグループです。

複数のディレイグループを作成するには、ミキサーをディレイグループのモードに設定する必要があります。これは Mixer Settings ページ(Settings > Mixer Settings > ディレイ補正)で行います。ディレイグループは、Channel ウィンドウの外部アサイン(External Assignments)セクション、または Patch ウィンドウでアサインします。詳しくは、本マニュアルの第 5 章 Setup ウィンドウを参照してください。

ミキサーのレイテンシー動作の設定

レイテンシーが重要な出力(モニターミックスなど)をミキサーで作成する場合は、ディレイグループのモードを使用することをお勧めします。このモードではミックスバスごとに出力補正が行われるため、レイテンシーの大きいバスが、レイテンシーの小さいバスに影響しません。

出力ディレイの動作のボックス(画面上の表示は Output Latency Alignment)で、ディレイ補正の管理方法を決定します。

  1. ミキサー全体(Entire Mixer Aligned):ミキサー全体で合計ディレイが同じになります。すべての I/O が、ディレイの最も大きいバスに揃えられます。このモードでは、個別のディレイグループを作成できません。
  2. 複数のディレイグループ(Aligned By Mix Buss / Delay Group):I/O を個別のディレイグループにアサインできます。ディレイグループを構成する I/O は、揃えられ、まとめてディレイされます。

レイテンシー、ディレイ補正、ディレイグループ

ディレイ補正機能によって加えられるディレイは、信号が通る可能性のあるさまざまな経路によって決まります。下の例では、チャンネル 1、3、5 に、レイテンシーの異なるプラグインがあります(チャンネル 1 = 100 サンプル、チャンネル 3 = 1000 サンプル、チャンネル 5 = 10 サンプル)。

  • チャンネル 1 と 3 はグループバスで合算され、レイテンシーの最も大きいチャンネル(この例では入力チャンネル 3)に合わせて揃えられます。グループバスには独自のプラグインがあり、さらに 50 サンプルのディレイが加わります。バスのレイテンシーは 1050 サンプルになります。
  • チャンネル 5 は、Main L/R、AUX/FX 1、AUX/MON 1 にルーティングされます。
  • AUX/MON 1 は I/O に直接送られます。このバスではプラグインを使用していません。レイテンシーの大きいほかのバスと合算されないため、I/O に到達したときのレイテンシーは 10 サンプルのままです。AUX/FX 1 は Main L/R にルーティングされます。
  • Main L/R には 3 つのバス(AUX/FX 1、Group 1、入力チャンネル 5)が送られます。これらのバスは、レイテンシーの最も大きいバスのディレイに合わせて補正される必要があります。そのため、L/R 出力のレイテンシーは 1050 サンプルになります。
  • I/O は 2 つあり、一方のレイテンシーは 1050 サンプル、もう一方は 10 サンプルです。この 2 つの I/O を揃えたい場合は、手動で揃えるか、同じディレイグループに追加します。

信号の流れを計画するときは、レイテンシーの異なるプラグインを考慮することが重要です。

I/O のグループによっては、時間的に揃える必要があります。適切に計画することで、不要なディレイ補正を避けられます。

ディレイグループへの I/O のアサイン:Channel ウィンドウ

ディレイグループは、Channel ウィンドウの Output セクションでアサインします。まだアサインしていない場合は、チャンネルの出力に I/O をアサインしてください。

  1. Delay Groups のドロップダウンメニューを使用して、選択した I/O チャンネルをディレイグループにアサインします。
  2. On/Off ボタンを使用して、チャンネルをディレイグループから一時的に外します。これにより I/O がディレイグループから削除されるわけではありません。代わりに、プラグイン/バスのレイテンシー補正の計算から、プラグインが除外されます。
  3. Delay の値ボックスを上下にドラッグして、ディレイを加えます。ボックスには、グループのディレイ値が表示されます。ディレイグループにアサインする必要のない出力は、Delay Group メニューで None に設定できます。これらの出力は、ユーザーが定義した値で個別にディレイさせることができます。

ディレイグループにアサインできる I/O の数に制限はありません。

ミキサーが「ミキサー全体(Entire Mixer Aligned)」のレイテンシー補正モードに設定されている場合、ディレイグループのメニューには「Entire Mixer」と表示されます。このモードでは、アサインされたすべての出力 I/O が自動的に 1 つのディレイグループに追加されるため、ミキサーのすべての出力が常に揃えられます。

ディレイグループへの I/O のアサイン:Patch ウィンドウ

Patch ウィンドウを使用して、I/O をディレイグループにアサインし、ディレイ値を設定することもできます。ディレイグループは、任意の数の I/O チャンネルにパッチできます。グループのディレイは値ボックスに表示され、Channel ウィンドウと同様に調整できます。

このディレイ値は、Channel のディレイセクションの値と一致します。

特定のプラグインのディレイ補正をオフにする

ラック内の特定のプラグインについて、ディレイ補正をオフにできます。これは、1 つ以上のプラグインのレイテンシーが非常に大きく、それを補正するためにラック全体をディレイさせたくない場合に便利です。プラグインのソースのタイミングが重要でない場合(例:オーディエンスやアンビエンスの入力)、Rack のプラグインメニューで Latency Compensation OFF を選択すると、そのプラグインをディレイ補正機能から除外できます。プラグインはアクティブなままですが、そのレイテンシーはディレイ補正エンジンに報告されなくなります。

※原文では、以下の段落が本ページの末尾に続いています(9.E キーボードショートカットの表と同じ内容です)。

モードまたはセクション すべて Alt+コントロールをクリック ほとんどのコントロールを初期値に戻します。これはほとんどのプラグインにも当てはまります。

Mixer Rack Alt+右クリック/プラグインをインサート 選択したプラグインが、レイヤー内のすべてのチャンネルで、ラックの同じインサート位置にインサートされます。

Mixer Rack Alt+右クリック/プラグインをバイパス レイヤー内のすべてのチャンネルの、同じラックのインサート位置にあるすべてのプラグインをバイパスします。これは、プラグインの種類にかかわらず、選択したラックの位置に適用されます。

Mixer Rack Alt+右クリック/プラグインを無効化 レイヤー内のすべてのチャンネルの、同じラックのインサート位置にあるすべてのプラグインを無効にします。これは、プラグインの種類にかかわらず、選択したラックの位置に適用されます。

Mixer Rack Alt+右クリック/プラグインを削除 レイヤー内のすべてのチャンネルの、同じラックのインサート位置にあるすべてのプラグインを削除します。これは、プラグインの種類にかかわらず、選択したラックの位置に適用されます。

Mixer Rack Ctrl+プラグインアイコンをクリック プラグインを無効にします。

Mixer Rack Ctrl+Alt+プラグインアイコンをクリック プラグインをバイパスします。

Mixer/Channel Ctrl+イメージローテーターを縦に動かす 回転させずにイメージの幅を変更します。

Mixer Aux Ctrl+バーの上のミニ Aux センドをクリック Aux のソースを切り替えます。

Channel/Rack Ctrl+プラグインアイコンをクリック プラグインを無効にします。

Channel/Rack Ctrl+Alt+プラグインアイコンをクリック プラグインをバイパスします。


参照元記事:eMotion LV1 Classic Console User Guide – D: Delay Groups(Waves)