Waveform 14 - クイックスタート

Waveform 14 - クイックスタート

この章は、インストール直後の状態から最初の録音、そして完成したオーディオファイルまでを最短で進めるためのものです。あえて簡潔にまとめてあり、各ステップでは始めるのに必要十分な内容だけを示し、詳細を知りたいときには該当する章へのリンクを用意しています。Waveform を初めて使う方は上から順に読んでください。久しぶりに戻ってきた方は、見出しをざっと眺め、必要な箇所へ飛んでください。

Waveform は macOS、Windows、Linux で動作する 64 ビットアプリケーションで、Free、OEM、Pro の各エディションがあります。

💡 ヒント:すべてのキーボードショートカットは「Settings > Keyboard Shortcuts」ページで確認・カスタマイズできます。ショートカットを変更してしまい Waveform の標準セットに戻したい場合は、同ページで「Reset to Defaults」をクリックし、「Restore default Waveform key mappings」を選択してください。全リストは「キーボードショートカット(Keyboard Shortcuts)」を参照してください。


1. インストールとライセンス認証

  1. tracktion.com から Waveform をダウンロードし、インストーラーを実行します。
  2. Waveform を起動します。ライセンス認証されるまではデモモードで動作します。
  3. 認証するには、Settings タブで「Licensing」を選び、「Refresh Licenses」をクリックします。tracktion.com のアカウントでログインすると、所有しているライセンスが取得・適用されます。

→ ステータスバッジ、拡張機能、コンピューターごとのライセンスについては「リファレンス:Settings > Licensing」を参照してください。


2. 初回起動時のセットアップ

Waveform を初めて起動すると、左側に First Run Setup(初回セットアップ)パネルが表示されます。手順を順番に進めてください。必要な各設定へそのまま案内してくれます。閉じてしまった場合は、「Help > Show First Run Setup」からいつでも再表示できます。

→ 「オーディオデバイスのセットアップ(Audio Device Setup)」を参照してください。


3. オーディオデバイスの設定

「Settings > Audio Devices」を開き、Waveform がハードウェアとどのように通信するかを選びます:

  • Windows:ASIO(推奨)または Windows Audio
  • macOS:Core Audio
  • Linux:JACK(推奨)または ALSA

サンプルレート(44100 または 48000 Hz が無難な既定値です)と、オーディオバッファサイズを設定します。バッファサイズは 256 サンプル前後から始め、クリックノイズや音切れが聞こえる場合は大きくします。

⚠️ 警告:オーバーダブ(既存のトラックを聴きながら録音すること)を行う予定がある場合は、録音のタイミングを正確に合わせるために、ハードウェアループバックを使って Auto-Detect を実行する必要があります。サンプルレートやバッファサイズを変更したときは、その都度繰り返してください。これは正確な録音のために最も重要なセットアップ手順です。

→ Auto-Detect のループバック手順を含む詳しい解説は「オーディオデバイスのセットアップ(Audio Device Setup)」および「リファレンス:Settings > Audio Devices」にあります。


4. MIDI の接続(任意)

MIDI キーボードやコントローラーをお持ちの場合は接続し、「Settings > MIDI Devices」に表示されることを確認します。

→ 「MIDI のセットアップ(MIDI Setup)」を参照してください。


5. 音を鳴らす - デモを開く

すべてが動作することを最も手早く確認する方法は、テンプレートを開いて再生することです:

  1. Welcome タブを開きます。
  2. Templates リストから曲を選び、新しい Edit として開きます。
  3. スペースバーを押して再生します。

→ 「デモプロジェクトとテンプレート(Demo Projects and Templates)」および「基本操作(Basic Navigation)」を参照してください。


6. Edit ウィンドウの概要

Edit は、録音・アレンジ・ミックスを行う場所です。ウィンドウは主に 4 つの領域に分かれています:

  • 上部のメニューバー。
  • 左側の Browser。ここに Actions パネルも表示されます。
  • 中央のアレンジメント(および任意の Mixer)。
  • 下部のトランスポートバー。再生コントロール、カーソル位置、テンポ、マスターコントロールが並びます。

Actions パネルは Waveform の中核です。クリップ・トラック・プラグインなど何かを選択すると、その選択対象に応じた設定とアクションが表示されます。

→ 「Edit タブ(The Edit Tab)」「基本操作(Basic Navigation)」「アクションパネル(The Actions Panel)」を参照してください。


7. プロジェクトを始める

Projects タブで「New Project」をクリックし、名前と場所を指定して「Create Project」をクリックします。Waveform が作業可能な新しい Edit を開きます。

→ 「基本操作(Basic Navigation)」を参照してください。


8. オーディオを録音する

  1. トラック名の下にある入力の矢印をクリックし、オーディオ入力を選びます。
  2. その入力の録音待機ボタン(赤い点)をクリックします。
  3. レベルを確認し、トランスポートバーの Record を押します。

→ 「オーディオの録音(Recording Audio)」を参照してください。


9. MIDI を録音する/インストゥルメントを使う

  1. Plugin オブジェクトをトラックのミキサー領域にドラッグし、メニューからバーチャルインストゥルメントを選びます。インストゥルメントをダブルクリックするとその画面が開きます。
  2. トラックの入力を MIDI デバイスに設定し、録音待機にします。
  3. Record を押して演奏します。

→ 「MIDI の録音(MIDI Recording)」および「プラグインの使用(Using Plugins)」を参照してください。


10. エフェクトを追加してミックスする

Waveform のミキサーは各トラックにインラインで組み込まれており、完全にモジュール式です。すべてのトラックは Volume & Pan と Level Meter のプラグインを最初から備えています。エフェクトを追加するには、Plugin オブジェクトをトラックのミキサー領域にドラッグしてプラグインを選びます。シグナルチェーンの任意の位置に配置でき、後からドラッグで並べ替えることもできます。

→ 「Edit タブ(The Edit Tab)」「プラグインの使用(Using Plugins)」「内蔵エフェクトプラグイン(Built-in Effects Plugins)」を参照してください。


11. 曲を書き出す

  1. 書き出し範囲を指定するため、曲の先頭に In マーカー、末尾に Out マーカーを設定します。
  2. メニューバーから「Export > Render to a file」を選びます。
  3. 形式(WAV または MP3)を選び、「Only render the marked region(マークした範囲のみレンダリング)」がオンになっていることを確認して「Render」をクリックします。

→ 「ミックスダウン(Mixing Down)」を参照してください。


12. 次に学ぶこと

これで基本は身につきました。Waveform にはまだまだ探求すべきことがあります。ここでは、それぞれ独立した章で扱う注目機能をいくつか紹介します:

  • AI アシスタント(The AI Assistant)- プロジェクト内でアクションを実行できる、Claude を活用したアシスタント。
  • クリップランチャー(Clip Launcher)- クリップやシーンをライブでトリガー。
  • コンピング(Comping)- 複数のテイクから完璧な 1 テイクを作成。
  • ワープタイム(Warp Time)- オーディオを時間軸方向に伸縮。
  • クリップレイヤーエフェクト(Clip Layer Effects)- 非破壊・レイヤーベースのオーディオ加工。
  • モディファイア(Modifiers)- オートメーションを描かずにパラメーターをモジュレート。
  • MIDI エフェクト(MIDI Effects)- リアルタイムの MIDI 処理。
  • ステム分離(Stem Separation)- ミックスを構成パートに分離。
  • マクロ(Macros)- Waveform のアクションをスクリプト化・自動化。
  • プラグインラック(Plugin Racks)- プラグインをグループ化し自由に配線。

最近の変更点すべてについては「新機能(What's New)」を参照してください。


参照元情報:Waveform User Manual
https://tracktion.github.io/waveform_manual/quick-start/