デバイスの中核は config.json という名前のJSONファイルです。このファイルを編集することで、ユニットのサウンド、エフェクトの動作、そしてハンドル、モーション、オートメーションを使用したオーディオの操作方法を完全に再設計できます。




JSONは厳格なテキスト形式です。構文を破るとユニットは起動しません。




ファイルはルートの中括弧 { } 内で3つの主要セクションに分割されます。
JSON基本構造
{
"name": "MY PACK NAME",
"samples": [ ... ],
"presets": [ ... ]
}要件
再生モード
JSON基本構造
{ "file": "drum.wav", "playmode": "oneshot" }独自のWAVファイルではなく、4つの工場出荷時の内蔵サウンドを使用する場合は、以下のルールに沿ってください。
ドライに保つ(FXなし)場合:sampleブロックをリストの最後に配置します。
presetsリストは4つのスロット(オレンジボタン)を定義します。各プリセットはエフェクトチェーン(list)とモジュレーションルールで構成されます。エフェクトはリスト内の順序に基づいて処理されます。
JSON構文
"list":[
{ "effect": "DIST", "amount": 10.0 },
{ "effect": "REVERB", "time": 0.5 },
{ "effect": "SAMPLE" }
]pos を使用することで、TING上の異なるスロットにFXを配置できます。pos はプリセットスロット番号 (0, 1, 2, 3) です。この例では、最初のファイルは最初のサンプルスロット「0」で再生され、2つ目のファイルは最後のサンプルスロット「3」に配置されます。
"samples": [
{ "file": "A.wav", "playmode": "oneshot" },
{ "pos": 3, "file": "D.wav", "playmode": "oneshot" }
]オプションとして、以下のフィールドの追加を推奨します。
| parameters / パラメーター | range min / 最小範囲 | range max / 最大範囲 |
|---|---|---|
| DELAY (STANDARD ECHO) / ディレイ(標準的なエコー)* | ||
| balance / バランス | 0.0 | 1.0 |
| time (decay) / タイム(ディケイ) | 0.0 | 1.1 |
| lowpass-cutoff / ローパスカットオフ | 0.0 | 1.0 |
| highpass-cutoff / ハイパスカットオフ | 0.0 | 1.0 |
| wet-level / ウェットレベル | 0.0 | 1.0 |
| dry-level / ドライレベル | 0.0 | 1.0 |
| echo (feedback) / エコー(フィードバック) | 0.0 | 1.0 |
| cross-feed / クロスフィード(左右のエコーをミックス) | 0.0 | 1.0 |
| balance / バランス | 0.0 | 1.0 |
| DIST (DISTORTION/OVERDRIVE) / ディストーション・オーバードライブ | ||
| amount / 量 | 0.0 | 40.0 |
| lowpass-cutoff / ローパスカットオフ | 0.0 | 1.0 |
| highpass-cutoff / ハイパスカットオフ | 0.0 | 1.0 |
| mix / ミックス | 0.0 | 1.0 |
| HARMONY / ハーモニー* | ||
| dry-level / ドライレベル | 0.0 | 1.0 |
| pitch / ピッチ | 0.5 | 2.0 |
| LOWPASS / ローパス | ||
| cutoff / カットオフ | 0.0 | 1.0 |
| HIGHPASS / ハイパス | ||
| cutoff / カットオフ | 0.0 | 1.0 |
| SAMPLE / サンプル | ||
| speed / スピード | 0.0 | 4.0 |
| pitch / ピッチ | -24.0 | 24.0 |
| level / レベル | 0.0 | 1.0 |
| balance / バランス | 0.0 | 1.0 |
| REVERB (ROOM SIMULATION) / リバーブ(ルームシミュレーション)* | ||
| dry-level / ドライレベル | 0.0 | 1.0 |
| wet-level / ウェットレベル | 0.0 | 1.0 |
| time / タイム | 0.0 | 1.0 |
| spring-mix / スプリングミックス(金属的な“ビヨーン”という響きを加える) | 0.0 | 1.0 |
| highpass-cutoff / ハイパスカットオフ | 0.0 | 1.0 |
| RING (RING MODULATION) / リングモジュレーション | ||
| frequency / 周波数 | 0.0 | 20000.0 |
| mix / ミックス | 0.0 | 1.0 |
| SSB (SINGLE SIDEBAND) / SSB(シングルサイドバンド)* | ||
| frequency / 周波数 | -20000.0 | 20000.0 |
* エフェクトチェーンごとに1回のみ使用します。
ハンドル、TINGのシェイク、またはLFO(低周波オシレーター)を使用して、パラメーターをリアルタイムで制御できます。モジュレーションブロック(handle、shake、lfo)はエフェクトリストの後に配置します。
パラメーターをターゲットにするには、エフェクトリストのどの行を変更するかをユニットに指定する必要があります。
ハンドル (handle)
ハンドルは、その位置(0%~100%)に基づいてエフェクトを制御できます。値は次のいずれかになります。正の値(例:10.0):ハンドルを押し込むと値が増加します。負の値(例:-1.0):ハンドルを押し込むと値が減少します(逆方向の制御)。
"handle": {
"row": 0,
"param": "cutoff",
"depth": 0.8
}シェイク (shake)
shakeはユニットを物理的に振ったときに変化をトリガーします。「グリッチ」系のエフェクトや一時的なリバーブのスプラッシュに最適です。
"shake": {
"row": 1,
"param": "mix",
"depth": 1.0
}LFO
LFOは時間の経過にともなってパラメーター値を自動的に周期変化させます。
パラメーターには次のものがあります。
"lfo": {
"row": 0,
"param": "pitch",
"depth": 0.1,
"shape": "sine",
"speed": 4.0,
"phase": 0
}エフェクトを制御する代わりに、ハンドルでLFO自体を制御することもできます。これにより、ハンドルを押し込んでワブルを高速化したり、ビブラートを深くしたりできます。"row" の代わりに "target": "lfo" を使用します。
"lfo": {
"row": 0, "param": "balance",
"shape": "square", "speed": 2.0
},
"handle": {
"target": "lfo", "param": "speed",
"depth": 15.0
}この例では、サウンドが前後に切り刻まれます(LFO)。ハンドルを押し込むと、切り刻みが速くなります。
デフォルトではエフェクトは直列(1つずつ順番に処理)です。BUSを使用することで並列パスを作成できます(例:ドライ信号をクリーンに保ちながら、コピーにディストーションを適用する)。特定のオーディオルーティングを行うには、エフェクト行に "BUS": 1 または "BUS": 2 を追加します。
実際の例に基づいた、完全な「broken radio」スタイルのプリセットです。
JSON構文
{
"pos": 0,
"name": "BAD RECEPTION",
"comment": "static noise that clears up when handle is pushed",
"list": [
{ "effect": "DIST", "amount": 10.0, "mix": 0.5 },
{ "effect": "LOWPASS", "cutoff": 0.2 },
{ "effect": "SAMPLE" }
],
"handle": {
"row": 1, "param": "cutoff", "depth": 0.8
},
"shake": {
"row": 0, "param": "mix", "depth": 0.5
},
"trigger": { "row": 2 }
}参照元情報:TE – EP–2350 7 CUSTOMISING TING(TINGのカスタマイズ)
https://www.minet.jp/te-ep-2350-7-customising-ting/
原文(teenage engineering):EP–2350 ting guide
7. customising ting:https://teenage.engineering/guides/ep-2350#7.1-installing-new-config-file
7.4 samples:https://teenage.engineering/guides/ep-2350#7.4-samples