
デバイスの中核はCONFIG.JSONというJSONファイルで構成されます。このファイルを編集することで、ユニットのサウンド、エフェクトの動作、ハンドル、モーション、オートメーションを使用したオーディオ操作方法を完全に再設計することができます。


下部カバーを取り外し、USB-Cケーブルでコンピューターに接続します。ハンドルを押してTINGの電源が入っていることを確認します。

「TINGDISK」というディスクがコンピューターに表示されます。

ディスクにCONFIG.JSONファイルをコピーします。

コンピューターから「TINGDISK」を取り出し、TINGを再起動してください。TINGは新しいサンプルを読み込みます。より高度なサンプル機能については7.4を参照してください。

JSONは厳格なテキスト形式です。構文を破るとユニットは起動しません。

クォートは必須です。すべてのテキスト要素はダブルクォートで囲んでください。

リスト内の各要素はカンマ (,) で区切ってください。末尾(最後の要素の後ろ)は不要です。カンマがない場合エラーの原因となります。

大文字小文字を区別します。エフェクト名は常に大文字を使用します。

何らかの理由でJSONファイルを破損しデバイスがフリーズした場合でも慌てる必要はありません。コンピューターに接続し、起動中に緑+白ボタンを押し続けてファイルにアクセスし修正します。「NOT ENOUGH DISK SPACE」と表示された場合は本マニュアルのセクション8を参照してください。

ファイルはルートの中括弧 { } 内で3つの主要セクションに分割されます。
json基本構造
{
"name": "MY PACK NAME",
"samples": [ ... ],
"presets": [ ... ]
}
要件
再生モード
json基本構造
{ "file": "drum.wav", "playmode": "oneshot" }
独自のWAVファイルではなく、4つの工場出荷時の内蔵サウンドを使用する場合、以下のルールに沿ってください。

プリセットリストは4つのスロット(オレンジボタン)を定義します。各プリセットはエフェクトチェーン(リスト)とモジュレーションルールで構成されます。エフェクトはリスト内の順序に基づいて処理されます。
json構文
"list":[
{ "effect": "DIST", "amount": 10.0 },
{ "effect": "REVERB", "time": 0.5 },
{ "effect": "SAMPLE" }
]POSを使用することで、TING上の異なるスロットにFXを配置できます。プリセットスロット番号は[0, 1, 2, 3]です。この例では、最初のファイルは最初のサンプルスロット「0」で再生され、2つ目のファイルは最後のサンプルスロット「3」に配置されます。
"samples": [
{ "file": "A.wav", "playmode": "oneshot" },
{ "pos": 3, "file": "D.wav", "playmode": "oneshot" }
]オプションとして、以下のフィールドの追加を推奨します。

| parameters / パラメータ | range min / 最小範囲 | range max / 最大範囲 |
|---|---|---|
| delay (standard echo) / ディレイ(標準的なエコー) | ||
| balance / バランス | 0.0 | 1.0 |
| time (decay) / タイム(ディケイ) | 0.0 | 1.1 |
| lowpass-cutoff / ローパスカットオフ | 0.0 | 1.0 |
| highpass-cutoff / ハイパスカットオフ | 0.0 | 1.0 |
| wet-level / ウェットレベル | 0.0 | 1.0 |
| dry-level / ドライレベル | 0.0 | 1.0 |
| echo (feedback) / エコー(フィードバック) | 0.0 | 1.0 |
| cross-feed / クロスフィード(左右エコーをミックス) | 0.0 | 1.0 |
| balance / バランス | 0.0 | 1.0 |
| dist (distortion/overdrive) / ディストーション・オーバードライブ | ||
| amount / 量 | 0.0 | 40.0 |
| lowpass-cutoff / ローパスカットオフ | 0.0 | 1.0 |
| highpass-cutoff / ハイパスカットオフ | 0.0 | 1.0 |
| mix / ミックス | 0.0 | 1.0 |
| harmony / ハーモニー | ||
| dry-level / ドライレベル | 0.0 | 1.0 |
| pitch / ピッチ | 0.5 | 2.0 |
| lowpass / ローパス | ||
| cutoff / カットオフ | 0.0 | 1.0 |
| highpass / ハイパス | ||
| cutoff / カットオフ | 0.0 | 1.0 |
| sample / サンプル | ||
| speed / スピード | 0.0 | 4.0 |
| pitch / ピッチ | -24.0 | 24.0 |
| level / レベル | 0.0 | 1.0 |
| balance / バランス | 0.0 | 1.0 |
| reverb (room simulation) / リバーブ(ルームシミュレーション) | ||
| dry-level / ドライレベル | 0.0 | 1.0 |
| wet-level / ウェットレベル | 0.0 | 1.0 |
| time / タイム | 0.0 | 1.0 |
| spring-mix / スプリングミックス(金属的な“ビヨーン”という響きを加える) | 0.0 | 1.0 |
| highpass-cutoff / ハイパスカットオフ | 0.0 | 1.0 |
| ring (ring modulation) / リングモジュレーション | ||
| frequency / 周波数 | 0.0 | 20000.0 |
| mix / ミックス | 0.0 | 1.0 |
| ssb (single sideband) / SSB(シングルサイドバンド) | ||
| frequency / 周波数 | -20000.0 | 20000.0 |

ハンドル、TINGのシェイク、またはLFOを使用してパラメータをリアルタイムで制御できます。これらはエフェクトリストの後に配置されます。
ハンドル (Handle)
位置(0%~100%)に基づいて制御します。正の値(1.0):押し込むと増加。負の値(-1.0):押し込むと減少。
"handle": {
"row": 0,
"param": "cutoff",
"depth": 0.8
}シェイク (Shake)
ユニットを物理的に振ることで変化をトリガーします。「グリッチ」や一時的なリバーブに適しています。
"shake": {
"row": 1,
"param": "mix",
"depth": 1.0
}LFO
時間に応じて値を自動的に周期変化させます。
"lfo": {
"row": 0,
"param": "pitch",
"depth": 0.1,
"shape": "sine",
"speed": 4.0,
"phase": 0
}
ハンドルでLFO自体を制御します。ハンドルを押し込むことでワブルを高速化させるといった設定が可能です。"ROW"の代わりに "TARGET": "LFO" を使用します。
"lfo": {
"row": 0, "param": "balance",
"shape": "square", "speed": 2.0
},
"handle": {
"target": "lfo", "param": "speed",
"depth": 15.0
}
デフォルトではエフェクトは直列です。BUSを使用することで並列パスを作成できます(例:ドライ信号をクリーンに保ちながらコピーにディストーションを適用)。特定のオーディオルーティングを行うには、エフェクト行に "BUS": 1 または "BUS": 2 を追加します。

{
"pos": 0,
"name": "BAD RECEPTION",
"comment": "ハンドルを押すとクリアになるノイズ",
"list": [
{ "effect": "DIST", "amount": 10.0, "mix": 0.5 },
{ "effect": "LOWPASS", "cutoff": 0.2 },
{ "effect": "SAMPLE" }
],
"handle": {
"row": 1, "param": "cutoff", "depth": 0.8
},
"shake": {
"row": 0, "param": "mix", "depth": 0.5
},
"trigger": { "row": 2 }
}動作の仕組み:
参照元情報:TE – EP–2350 7 CUSTOMISING TING(TINGのカスタマイズ)
https://www.minet.jp/te-ep-2350-7-customising-ting/