1.03 Sonarworks SoundID Reference Virtual Monitoring - Virtual Monitoring PRO

1.03 Sonarworks SoundID Reference Virtual Monitoring - Virtual Monitoring PRO


Virtual Monitoring PRO

SoundID Reference 用の Virtual Monitoring PRO(VM PRO)は、スタジオ(スタジオモニター)、車、リビングルームなど、ご自身のルーム(またはアクセスできる任意のルーム)をヘッドフォン上で限りなくリアルにシミュレートするためのもので、どこにいても自分のスタジオを持ち運べるようになります。


動作環境とライセンス要件

SoundID Reference Virtual Monitoring PRO を使用するには、次の動作環境を満たしていることを確認してください。

  • SoundID Binaural In-ear microphone。
  • ご利用のオーバーイヤー型ヘッドフォン(キャリブレーションの有無は問いません)。
  • SoundID Reference Virtual Monitoring PRO 製品ライセンス:
  • 測定するルーム/環境(ステレオフィールド)へのアクセス。
  • 対応コンピューター:
    • macOS 11 以上。
    • Windows 10 以上。
    • USB 3.0 以上に対応した USB-C ポート。
    • 定期的なライセンス認証のためのインターネット接続(完全なオフライン使用およびオフラインアクティベーションには対応していません)。
  • SoundID Reference ソフトウェアのインストール(ダウンロードはこちら)。
  • 測定プロセス中のオーディオインターフェース要件:
    • スピーカー出力とヘッドフォン出力が独立していること。
    • 44.1kHz 24-bit のサンプルレート。
  • 再生時のオーディオインターフェース要件:
    • オーディオインターフェースの有無は問いません。
    • 44.1 kHz - 192 kHz のサンプルレート形式に対応しています。

注意:Virtual Monitoring PRO 製品ライセンスには Virtual Monitoring Add-on の機能も含まれます。Virtual Monitoring Add-on の動作環境もあわせてご確認ください。

VM PRO signal chain


ライセンス登録・アクティベーション

Virtual Monitoring PRO ソフトウェアを使用するには、Virtual Monitoring PRO 製品ライセンスをユーザーアカウントに追加する必要があります。

  1. Sonarworks Account にログインします。
  2. 「Register a new license」をクリックします。
  3. ライセンスのアクティベーションキーを入力します。
  4. 「Activate on this device」をクリックします。

注意:SoundID Reference と Virtual Monitoring PRO で別々のライセンス/キーをお持ちの場合は、各キーを個別に登録・アクティベーションしてください。

Virtual Monitoring PRO へのアップグレードを購入済みの場合は、How to upgrade a Sonarworks product license のアップグレード手順に従ってください。


バイノーラルマイクによるルームとヘッドフォンの測定

Virtual Monitoring PRO の測定プロセスは、専用の SoundID Virtual Monitoring PRO Measure アプリで行う 6 つの段階で構成されます。

  • Microphone setup - EREF マイクのチェック
  • Playback device setup - スピーカーとヘッドフォンの出力選択
  • Measurements - スピーカーとルームの測定、続いてヘッドフォンの測定
  • Profile fine-tuning - Virtual Monitoring Pro プロファイルの調整
  • Results - プロファイル名やプロファイル画像の選択などのカスタマイズ

Microphone setup

このプロセスでは、EREF バイノーラルマイクがコンピューターに接続されていることを確認し、使用可能にする前にソフトウェアがマイクの検出を行います。バイノーラルマイクが検出されると、信号の確認プロセスが始まります。ソフトウェアが入力信号を確認できるよう、各バイノーラルマイクを軽くタップしてください。このプロセス中、バイノーラルマイクは常に両耳に装着したままにします。

注意:Windows では、EREF In-ear マイクの Audio enhancements が Off に設定されていることを確認してください。

Playback device setup

このセットアップ段階では、使用するオーディオインターフェースを指定し、スピーカーとヘッドフォンの出力チャンネルを確認します。テストトーンを使って、正しいデバイスが選択されていること、各スピーカーからテストトーンが聞こえることを確認できます。スピーカーは SoundID Reference キャリブレーションの有無のいずれでも測定できます。

  • ルームとスピーカーをそのまま取り込む:既定の設定で、キャリブレーションは適用しません。
  • キャリブレーションを適用してルームとスピーカーを取り込む:SoundID Reference の既存の .swproj スピーカーキャリブレーションプロファイルを読み込み、キャリブレーション済みのスピーカーを取り込みます。

次に、ヘッドフォン出力を指定します。手順は上記と同様で、オーディオインターフェースを選択し、L-R チャンネルの出力をテストして正しいことを確認します。

Measurements

測定プロセスは 2 つの段階で構成されます。

  1. スピーカーとルームの測定:
    1. バイノーラルマイクを両耳に装着したままにします。
    2. スピーカーの音量を確認・調整します。
    3. スピーカーとルームの測定を実行します。

      注意:この段階ではヘッドフォンを装着しないでください。バイノーラルマイクは、遮るものなくスピーカーとルームだけを捉える必要があります。
  2. ヘッドフォンの測定:
    1. バイノーラルマイクを両耳に装着したままにします。
    2. ここでオーバーイヤー型ヘッドフォンを装着します。
    3. ヘッドフォンの音量を確認・調整します。
    4. ヘッドフォンの測定を実行します。

      注意:この段階ではスピーカーから音が出ていないことを確認してください。バイノーラルマイクはヘッドフォンの音だけを録音する必要があります。スピーカーの音があると測定の妨げになります。

Profile fine-tuning

プロファイルが作成できたら、次はプロファイルのリアルさを調整します。fine-tuning のプロセスでは、最良の結果を得るために A/B 比較を行います。

  1. リファレンスとして使用するトラックを、デフォルトのトラックまたはご自身のトラックから 1 つ選びます。
  2. 出力デバイス(Headphones/Speakers)を切り替えて結果を評価します。
    注意:自動切り替えタイマーを設定して、切り替えを自動化できます。
  3. 最良のリアルさを得るため、スピーカーの音にできるだけ近づくよう Bass や Treble を微調整します。

プロファイルの保存

Virtual Monitoring PRO プロファイルが完成して保存できる状態になると、ソフトウェアが画像プリセットを提示します。使用するカスタム画像をアップロードすることもできます。この画像は、キャリブレーションプロファイルを読み込んだときに SoundID Reference 内で使用されます。最後に、わかりやすいようにプロファイルに名前を付けます。


Virtual Monitoring PRO プロファイルの読み込み

VM PRO キャリブレーションプロファイルを保存した状態で SoundID Reference アプリを開くと、キャリブレーションプロファイルが自動的に読み込まれます。SoundID Reference Measure アプリを閉じてしまった場合は、次の手順で新しく作成したプロファイルを読み込みます。

  1. Output Panel(左サイドバー)で Add new output > New preset を選びます。
  2. 「What do you want to do?」メニューをクリックします。
  3. Virtual Monitoring > Load existing Virtual Monitoring PRO profile をクリックします。

注意:さらにカスタマイズするための Custom Target 機能は、Virtual Monitoring PRO プロファイルでも利用できます。


Listening Spot

Virtual Monitoring PRO の Listening Spot 機能は、測定プロセス中のリスニング位置の非対称を補正してバランスを取り、リスナーの位置がわずかに中心からずれていた場合でもファントムセンターが正確に再現されるようにします。この機能を有効にする方法は下図のとおりです(既定で有効になっています)。


リバーブの調整

SoundID Reference のスタンドアロンアプリまたは DAW プラグイン内で、リバーブの設定を調整できます。この機能を使うと、Virtual Monitoring PRO プロファイルのリバーブを減らすことができます。既定値は 100 で、測定時にルームを取り込んだときのリバーブ量と一致します。


VM PRO プロファイルの左右(L/R)チャンネルの偏り

VM PRO プロファイルで左右(L/R)チャンネルの偏りに気づく場合があります。この場合、ステレオイメージがずれ、ファントムセンターが片寄って聞こえます。一部の特殊なケースでは、Listening Spot 機能ではこのずれを補正しきれません。

次の手順で修正します。

  1. Virtual Monitoring PRO Measure アプリを起動し、新しい測定を開始します。
  2. Measurements の段階まで進みます。
  3. バイノーラルマイクのプリアンプボックスをコンピューターから取り外します(USB-C ケーブルを抜きます)。
    • 注意:この手順の間、VM PRO Measure アプリは開いたままにしてください。
  4. バイノーラルマイクのプリアンプボックスをコンピューターに再接続します(USB-C ケーブルを差し直します)。
  5. 測定を進め、新しい VM PRO プロファイルを保存します。

[WIN]マイクの Audio Enhancements を無効にする

Windows では、マイクの Voice Clarity システム設定(Audio Enhancements)が VM PRO の測定に影響したり、VM PRO Measure アプリに「Failed to check loudness check」という警告ダイアログが表示されて測定ができなくなったりすることがあります。

この設定は、ユーザーが気づかないうちに既定で有効になっていることがよくあります。測定が影響を受けないように、システム設定でバイノーラルマイクの Audio Enhancements を無効にしてください。

  1. Settings > System > Sound を開き、Advanced セクションまでスクロールして All audio devices を開きます。
  2. Input devices > Microphone Array Sonarworks EREF Binaural mic を開きます。
  3. Audio enhancements を開き、ドロップダウンメニューで OFF を選択します(Voice Clarity を無効にします)。


参照元情報:Setting up with SoundID Reference Virtual Monitoring
https://support.sonarworks.com/hc/en-us/articles/30245565586578