SoundID VoiceAIプラグインの使用方法:インストール・アクティベーション

SoundID VoiceAIプラグインの使用方法:インストール・アクティベーション

SoundID VoiceAIプラグインのインストール、アクティベーション、ご使用方法は下記をご参照ください。

動作環境とダウンロード

SoundID VoiceAIの音声・インストゥルメントトランスフォーム・プラグインは、主要なDAW(Cubase、Logic Pro X、Pro Toolsなど)で使用することができます。プラグイン形式のソフトウェア詳細について知りたい場合はこちらをご参照ください。

SoundID VoiceAIの 基本動作環境は以下の通りです:
  1. macOS 11 Big Sur、12 Monterey、13 Ventura、14 Sonoma
  2. Windows 10、11
  3. AU、AAX、VST3プラグインフォーマットに対応したDAWまたはその他のプラグインホストアプリケーション
  4. Sonarworksアカウントで利用可能なSoundID VoiceAIプロセッシングトークン
  5. クラウドプロセッシングを使用するための安定したインターネット接続(オフラインでの使用はサポートされていません)

ダウンロード 

SoundID VoiceAIインストーラーは下記からダウンロードできます。

ダウンロード後、インストーラーを実行してください。下記がmacOSとWindowsのデフォルトのプラグインインストール先です。

Macintosh HD/Library/Audio/Plug-Ins/Components/SoundIDVoiceAI.component
Macintosh HD/Library/Application Support/Avid/Audio/Plug-Ins/SoundIDVoiceAI.aaxplugin
Macintosh HD/Library/Audio/Plug-Ins/VST3/SoundIDVoiceAI.vst3

C:\Program Files\Common Files\VST3\Sonarworks\SoundIDVoiceAI\SoundIDVoiceAI.vst3
C:\Program Files\Common Files\Avid\Audio\Plug-Ins\SoundIDVoiceAI.aaxplugin\Contents\x64\SoundIDVoiceAI.aaxplugin

インストールを完了後、下記手順でDAW・ホストアプリケーションからプラグインを起動し、アクティベーション=有効化を行なってください。

DAW上のプラグインからトライアル/アクティベーションする

SoundID VoiceAIで作業をスタートするには、初めにDAWプロジェクトのボイスまたはインストゥルメントトラックにプラグインをロードします。
下記の手順でプラグインのアクティベーション=有効化を行なってください。

1. SoundID VoiceAIプラグインをダウンロード、インストールします。
2. DAWを起動し、オーディオトラックにSoundID VoiceAIプラグインをロードします。
3. LoginをクリックしてSonarworks アカウントにログインして下記いずれかのオプションを選択します。お持ちでない場合はこちらから新規アカウントを作成してからお進みください。
Start trialをクリックすると、無料プロセッシング用の9000トークンを含む7日間のトライアルをスタートします。
アカウントに未使用のトークンがある場合はActivateをクリックします。
4. 次のページで、Activateをクリックします。
5. 次のページで、Activate on this deviceをクリックして、ブラウザーがライセンスサービスを起動できるようにします。
6. DAWに戻ります - これでご利用のコンピューターでプラグインがアクティベーション 


オーディオのキャプチャ

ターゲットのボイスまたはインストゥルメントモデルのAIプロセッシングを適用する前に、DAWプロジェクトのトラックからオーディオをキャプチャする必要があります:

Capture をクリックしてプラグインをキャプチャ待機状態にします。
DAWの再生位置を選択して再生します。
Stopをクリックしてキャプチャを完了します。
直前のキャプチャを削除してやり直すには、Removeをクリックします。



キャプチャが停止すると、正確なオーディオキャプチャ時間とリージョンタイムスタンプが表示されます。

 

オーディオキャプチャ時の注意点
  1. オーディオキャプチャのメカニズムは、スムーズな継続した再生に依存します。オーディオキャプチャの進行中に再生位置を変えないでください。
  2. AIのオーディオ置換の位置は、キャプチャされたオーディオリージョンのタイムスタンプに依存します。キャプチャ後にトラック上のオーディオコンテンツの位置を変更しないでください。
  3. プラグインは、プラグインインスタンスごとに単体のオーディオキャプチャにのみ対応しています。同じトラック上の2つのセグメントをキャプチャしてプロセッシングする必要がある場合、以下の2つの方法をお試しください:
同じトラックに2つのプラグインインスタンスを使用する
両方のフラグメントを含む1つの(長い)クリップをキャプチャする
  1. DAWでループモードが有効になっている場合、再生ヘッドがループポイントに到達してジャンプバックすると、キャプチャが破損することがあり、再度キャプチャが必要になることがあります。
  2. プラグインには “ 取り消し(Undo) " 機能はありません。一度AI によるオーディオ置換でプロセッシングされた後にRemoveで削除されたキャプチャは、下記のキャッシュフォルダに保存されるプロセスされたオーディオファイルを使用して復元する必要があります。
 macOS:
Macintosh HD/ユーザ/[ホーム]/Library/Application Support/Sonarworks/SoundIDVoiceAI/cache
 
Windows:
C:\ユーザー\[ユーザー名]\AppData\Roaming\Sonarworks\SoundIDVoiceAI\cache

プリセットの選択とAIプロセッシングの適用

1. VoicesまたはCreativeをクリックして、対象のボイスまたはインストゥルメント・プリセットを選択します。
2. '▶'("再生")をクリックし、プリセットの最適なボーカル音域でのサウンドをプレビューします。
3. 音源のピッチがプリセットのプレビューと同じであれば、プロセッシングのStartに進みます。
4. サウンドが高すぎたり低すぎたりする場合は、Transposeを使用して出力ピッチを半音単位で調整し、再度プロセッシングを行います。
5. AI voice Enabledボタンでトラックの変換をオン/オフします。
 

トラック全体をプロセッシングする前に、最初にトラックの一部をハイライトしてプロセッシングし、サウンドが良好であるかを確認することをお勧めします。プロセッシングには、キャプチャしたオーディオ時間の約2.5倍の時間がかかります。過剰なアーティファクト(副作用的なノイズ)が発生する場合、これを最小限に抑えるためにReprocess(1時間につき10回まで無料)をご利用ください。

1分間のオーディオプロセッシングには600トークンが必要です。プロセッシングに必要なトークン量は、常に「プロセッシングスタート」ボタンに表示されます。残高はプラグイン内、または Sonarworks アカウントで確認できます。

プロセッシング時の注意事項

  1. プロセッシングには、最低70トークン(7秒)が必要隣、その後10トークンずつ加算されます。
  2. プロセッシングが進行中にキャンセルされた場合でも、トークンは消費されます。
  3. 同じオーディオソースを繰り返しAIプロセッシングしても、同じ結果が得られるわけではありません。SoundID VoiceAIのAIモデルは独自の性質を持っているため、その結果は毎回わずかに異なります。

Reprocess - 再プロセッシング

過剰なアーティファクト(副作用的なノイズ)が発生する場合、AIプロセッシングの結果は1時間に10回まで、無料で再プロセッシングすることが可能です(さらなる再プロセッシングはトークンを消費します) 無料の再プロセッシングは、同じ Preset と Transpose 設定でのみ利用できます。キャプチャしたオーディオが処理された後、Reprocessボタンをクリックすると、同じソース、プリセット、トランスポーズの組み合わせでプロセッシングが再度スタートします。前回のプロセッシング結果は上書き保存されます。


注意:再プロセッシングの上限に達した場合、無料の再プロセッシングが利用できないことを示すメッセージが表示されます。Use tokens(トークンを使用する)を選択すると、プロセッシングのためにトークン残高からトークンが差し引かれます。


音声変換に最適なプリセットの選択とTransposeの使用

Transpose

SoundID VoiceAIの主な使用ケースは、ある人の歌声を他の人間のリアルな歌声に変換することです。オリジナルの入力が適用されるプリセットのピッチと一致することが理想的です。最適な結果を生成するために、プリセットの説明とプレビューを参照してください。入力音声と適用されるプリセット間で声域の差が大きい場合、トランスポーズ機能を使ってピッチを調整することが可能です。

トランスポーズセクションでは、生成されたオーディオのピッチを半音単位(ハーフステップ)で調整できます。Transposeパラメータ値の12ステップが1オクターブに相当します。Transposeは±4オクターブ(48ステップアップまたはダウン)まで調整できます。Transposeの値を変更しない場合、ピッチは変わりません。



特にプロジェクトが特定のキーに固定されている場合、特定のパラメータを意識することで、最適な結果をより分かりやすく、効率的に得ることができます。ボーカルトラックをプロセッシングする前に、以下のステップを実施することをお勧めします:

  1.  "▶"(再生)をクリックしてプリセットをプレビューします。
  2. 最適な入力ピッチを見極め、出力ピッチをトランスポーズせずに適切なプリセットを探します。
  3. プリセットモデルの声域に合わせてトランスポーズを使用します:
対象のプリセットが、入力したボイストラックよりも高いピッチで歌っている場合は、Transposeパラメータの値を大きくします。
対象のプリセットが入力ボイストラックよりも低いピッチで歌っている場合は、Transposeパラメータの値を小さくします。
  1. トラック全体をプロセッシングする前に、部分的にプロセッシングして結果を確認してください。
注意:Transposeの値が12以下または12を超えると、予期しない結果が生じることがあります。サウンド全体への影響は小さいため、ドラムに対してTransposeの使用は推奨されしません。

オートトランスポーズ
デフォルトでは、オートトランスポーズ機能は有効になっています。この機能が有効になると、Transposeノブは調整できなくなり、プラグインはキャプチャされたオーディオと適用されたプリセットの組み合わせに最適なTranspose値を自動的に検出して適用します。
  1. Voiceプリセットの場合、自動トランスポーズ値は-12、0、または+12です。
  2. Creative (インストゥルメント・プリセット)の場合、自動トランスポーズ値は-24、-12、0、+12、+24のいずれかから選択できます。
手動トランスポーズに戻すには、'Auto' チェックボックスを無効にします。

 

Creative (インストゥルメント) プリセットによる変換

Creative プリセットを使用すると、ハミングやビートボックスを楽器のように聞こえるトラックに変換したり、サウンドやメロディーの新しい生成方法を発見したり、デモ曲をすばやく作成したりできます。いくつかアイデアをご紹介しましょう:
  1. 自分の声で楽器を模倣し、ボーカル入力をリアルな楽器に変換して、メロディーのアイデアをDAWやクリエイティブなサウンド生成に素早く移行できます。
  2. ビートボックスをドラムに変換。数小節のビートボックスを録音して、ドラムトラックを作成します。
  3. 既存の楽器トラックを変換。ギター・ソロをサックス・ソロに変換したり、ギターを使ってリアルなベース・ギター・トラックを作成したり、トランペット・トラックを使用してハーモニーを奏でたり、様々な楽器のブラス・セクション全体を作成する等。
  4. クリエイティブなAIプロセッシングにヴァーチャル・インストゥルメントを使用する。
 

入力オーディオの品質と出力されるーディオの特性

SoundID VoiceAIプラグインは、比較的幅広い入力トラックのレコーディング品質に対応できます。リバーブがかかったランダムなスペースで通常の電話マイクで録音したものを使用することは全く問題ありません - プロセッシング後、出力結果は優れたマイクで撮影されたスタジオ品質のオーディオの特性を備えています。

ただし、これはある程度までで、下記のように考慮すべき幾つかの限界もあります:

  1. 同じオーディオソースを繰り返しAIプロセッシングしても、同じ結果が得られるわけではありません。SoundID VoiceAIのAIモデルは独自の性質を持っているため、その結果は毎回わずかに異なります。
  1. 入力音声に過度のリバーブをかけると、出力のメロディにアーティファクトが生じることがあります。
  2. 過剰なアーティファクトが発生する場合は、これを最小限に抑えるため、結果を無料で再プロッシングすることが可能です(1時間につき10回まで)。
  3. 英語以外の歌唱に適用した場合、適用されたプリセットによっては、プロセッシングされた音声に英語のアクセントが多少混ざることがあります。
  4. AIモデルは、プロセッシング結果に "s'es "などのクリッピング、アーティファクトをもたらすことがあります。これは通常、プロセッシングをやり直すか、トランスポーズ設定を入力トラックのピッチに近い値に調整することで 解消することができます。
  5. AIモデルは通常の話し声のトラックにも効果的ですが、ささやき声や叫び声のような極端に感情的な話し声に適用すると、アーティファクトが発生する場合があります。

トークンの消費とプロセッシング時間の関係

SoundID VoiceAIは従量課金モデルです。音声プロセッシングに必要な分だけをトークン・パックとして購入することができます。また、SoundID VoiceAIプラグイン自体のダウンロードとインストールは無料です。以下がその概要です:
  1. プロセッシングコスト:音声プロセッシング1分につき600トークンです。
  2. 各プロセッシングの最低料金は70トークン(7秒)で、その後1秒ごとに10トークンが加算されます。
  3. すでにプロセッシングされたオーディオキャプチャのトランスポーズ調整には、再プロセッシングが必要です。

以下は、特定のシナリオ(フルソングのボーカル置換)で使用されるトークンの例です:
  1. ボイストラックから12秒間のサンプルオーディオをキャプチャします。
  2. サンプルを5つのボイスプリセットでプロセッシングし、各プリセットで3つの異なるトランスポーズ設定を試して最適なものを探します:12x5x3 = 180秒 / 3分 = 1800トークン
  3. 2分半のボーカルトラック全体のプロセッシング = 1500トークン
  4. 合計プロセッシング時間とトークン・コスト:5.5分 = 3300トークン

参照元情報





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