- DAWでループモードが有効になっている場合、再生ヘッドがループポイントに到達してジャンプバックすると、キャプチャが破損することがあり、再度キャプチャが必要になることがあります。
- プラグインには “ 取り消し(Undo) " 機能はありません。一度AI によるオーディオ置換でプロセッシングされた後にRemoveで削除されたキャプチャは、下記のキャッシュフォルダに保存されるプロセスされたオーディオファイルを使用して復元する必要があります。
macOS:
Macintosh HD/ユーザ/[ホーム]/Library/Application Support/Sonarworks/SoundIDVoiceAI/cache
Windows:
C:\ユーザー\[ユーザー名]\AppData\Roaming\Sonarworks\SoundIDVoiceAI\cache
プリセットの選択とAIプロセッシングの適用
1. VoicesまたはCreativeをクリックして、対象のボイスまたはインストゥルメント・プリセットを選択します。
2. '▶'("再生")をクリックし、プリセットの最適なボーカル音域でのサウンドをプレビューします。
3. 音源のピッチがプリセットのプレビューと同じであれば、プロセッシングのStartに進みます。
4. サウンドが高すぎたり低すぎたりする場合は、Transposeを使用して出力ピッチを半音単位で調整し、再度プロセッシングを行います。
5. AI voice Enabledボタンでトラックの変換をオン/オフします。
トラック全体をプロセッシングする前に、最初にトラックの一部をハイライトしてプロセッシングし、サウンドが良好であるかを確認することをお勧めします。プロセッシングには、キャプチャしたオーディオ時間の約2.5倍の時間がかかります。過剰なアーティファクト(副作用的なノイズ)が発生する場合、これを最小限に抑えるためにReprocess(1時間につき10回まで無料)をご利用ください。
1分間のオーディオプロセッシングには600トークンが必要です。プロセッシングに必要なトークン量は、常に「プロセッシングスタート」ボタンに表示されます。残高はプラグイン内、または Sonarworks アカウントで確認できます。
プロセッシング時の注意事項
- プロセッシングには、最低70トークン(7秒)が必要隣、その後10トークンずつ加算されます。
- プロセッシングが進行中にキャンセルされた場合でも、トークンは消費されます。
- 同じオーディオソースを繰り返しAIプロセッシングしても、同じ結果が得られるわけではありません。SoundID VoiceAIのAIモデルは独自の性質を持っているため、その結果は毎回わずかに異なります。
Reprocess - 再プロセッシング
過剰なアーティファクト(副作用的なノイズ)が発生する場合、AIプロセッシングの結果は1時間に10回まで、無料で再プロセッシングすることが可能です(さらなる再プロセッシングはトークンを消費します) 無料の再プロセッシングは、同じ Preset と Transpose 設定でのみ利用できます。キャプチャしたオーディオが処理された後、Reprocessボタンをクリックすると、同じソース、プリセット、トランスポーズの組み合わせでプロセッシングが再度スタートします。前回のプロセッシング結果は上書き保存されます。
注意:再プロセッシングの上限に達した場合、無料の再プロセッシングが利用できないことを示すメッセージが表示されます。Use tokens(トークンを使用する)を選択すると、プロセッシングのためにトークン残高からトークンが差し引かれます。
音声変換に最適なプリセットの選択とTransposeの使用
Transpose
SoundID VoiceAIの主な使用ケースは、ある人の歌声を他の人間のリアルな歌声に変換することです。オリジナルの入力が適用されるプリセットのピッチと一致することが理想的です。最適な結果を生成するために、プリセットの説明とプレビューを参照してください。入力音声と適用されるプリセット間で声域の差が大きい場合、トランスポーズ機能を使ってピッチを調整することが可能です。
トランスポーズセクションでは、生成されたオーディオのピッチを半音単位(ハーフステップ)で調整できます。Transposeパラメータ値の12ステップが1オクターブに相当します。Transposeは±4オクターブ(48ステップアップまたはダウン)まで調整できます。Transposeの値を変更しない場合、ピッチは変わりません。
特にプロジェクトが特定のキーに固定されている場合、特定のパラメータを意識することで、最適な結果をより分かりやすく、効率的に得ることができます。ボーカルトラックをプロセッシングする前に、以下のステップを実施することをお勧めします:
- "▶"(再生)をクリックしてプリセットをプレビューします。
- 最適な入力ピッチを見極め、出力ピッチをトランスポーズせずに適切なプリセットを探します。
- プリセットモデルの声域に合わせてトランスポーズを使用します: