Electric Neon Essentialsの使い方を説明します。Patternの読み込みやメロディーの演奏といった基本的な機能から、表情豊かなアーティキュレーションの演奏といった高度なテクニックまでを扱います。
Electric Neon Essentialsには、PatternインストゥルメントとMelodyインストゥルメントという2種類のInstrumentが含まれています。PatternインストゥルメントであるElectric Neon Essentials.nkiはPatternを手軽に再生するために設計されており、MelodyインストゥルメントであるElectric Neon Essentials (Melody).nkiでは、自分でメロディーを演奏し、1つのInstrumentの中で付属のPatternと組み合わせることができます。
Electric Neon EssentialsのInstrumentはMIDIキーボードで演奏するように設計されています。PatternはMIDIキースイッチでトリガー・選択できるため、すばやくアレンジを組み立てられます。
PatternはDAWのテンポに自動的に同期し、可能な限り高い音質を保ったまま60〜160 bpmの任意のテンポで再生できます。Patternはプロのスタジオミュージシャンによる実際の録音に基づいているため、それぞれの音楽スタイルで典型的なテンポの範囲で最もよく響きます。

現在のキーボードレイアウトを表示しているKontaktのオンスクリーンキーボード。
Kontaktのオンスクリーンキーボードでは、関連するすべてのキーとキーレンジが色分けされています。メロディーのアーティキュレーション用キースイッチ(黄)、Pattern(赤)、エンディング(紫)、スライド(緑)です。メロディーやコードは青のキーレンジで演奏できます。
| ℹ️ | 各キーの詳しい説明を表示するには、Instrumentの右下にある小さなキーボードアイコンをクリックしてMappingパネルを開きます。 |

キーボードレイアウトをより詳しく図示するMappingパネル。
Melodyインストゥルメントを読み込むと、左側にメロディーセクション、右側にPatternセクションが表示されます。メロディーセクションが選択されている場合、InstrumentはPatternをシーケンスするのではなく、押したノートをそのまま演奏します。これにより、Electric Neon Essentialsで自分のメロディーを演奏できます。

Melodyインストゥルメントのメロディーセクションと Patternセクション。
| 💡 | MIDI CC#112でビブラートの速さを切り替え、MIDI CC#113でピッチベンドモードを選択できます。MIDIコントローラーについて詳しくは、その他のMIDIコントローラーの章を参照してください。 |
| 💡 | 隣り合うオープンのノートを演奏すると、後のノートのベロシティが直前のノートより大幅に弱い場合、ハンマリングオンとプリングオフのサンプルが自動的に追加されます。これは短3度までの音程で、重なった(レガート)ノートにのみ機能します。この機能を使うにはモノフォニックモードを推奨しますが、必須ではありません。 |
Melodyインストゥルメントには、MelodyモードとPatternモードという2つのモードがあります。初期設定ではMelodyモードになっています。
| 💡 | 音楽的に説得力のある結果を得るには、シーケンサー内でInstrumentを使用し、そのメトロノームに合わせて演奏することをお勧めします。 |
| ℹ️ | 付属のPatternライブラリはPatternインストゥルメントとMelodyインストゥルメントで同一で、Patternの読み込み、変更、再生の手順も同様です。ただし、Melodyインストゥルメントではメロディーのアーティキュレーションを収めるため、Patternスロットの数が8つから4つに減らされています。 |
以下のセクションではPatternインストゥルメントについて説明します。ほとんどの情報はMelodyインストゥルメントにも当てはまりますが、Melodyインストゥルメント固有の機能について詳しくは、メロディーの演奏とメロディーとPatternの組み合わせを参照してください。
| ℹ️ | 拍の少し前にノートやPatternの切り替えを演奏し、ノートを重ねないようにすることをお勧めします。そうすることで、再生エンジンが切り替えを先読みする時間ができます。これにより、エンジンがフレットノイズを加える時間が十分に確保され、切り替えがより自然に聞こえます。演奏はシーケンサーのメトロノームに同期しているため、受信したMIDIイベントのタイミングは演奏のタイミングに影響しません。詳しくはヒントとテクニックをお読みください。 |
| 💡 | DAWの設定にChase Eventsがあれば、有効にしてください。これにより、シーケンサーのスタート時やサイクルのジャンプ時に、エンジンが正しいノート情報を受け取れるようになります。 |
再生エンジンはさまざまな方法でPatternを生成します。録音された演奏に基づくPatternもあれば、シーケンスされたシングルノートのサンプルに基づくPatternもあります(以下ではシングルノートPattern、またはアルペジオPatternと呼びます)。
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異なるアイコンで区別されるPatternの種類。
| ℹ️ | ノートが重なるということは、技術的には2つの異なるコードが同時に存在することを意味するため、コード検出エンジンは重なったノートを正しく処理できません。重なりを避けるため、新しいノートを弾く少し前にコード、またはその一部のノートを離してください。 |
| 💡 | アルペジオPatternを演奏しているときは、新たに加えるキーを非常に高いベロシティで弾くことで、異なるコードやボイシングの間でスライドをトリガーできます。ベロシティ110を超えて演奏すると、次の適切なノートがスライドで始まります。メロディーの演奏でスライドを使うには、B1のキースイッチを押さえたままメロディーのノートを演奏します。 |
ストロークPatternとアルペジオPatternでは、多種多様なコードやボイシングを演奏できます。ピアノやキーボードで典型的なギターのボイシングを弾くことにあまり慣れていない場合は、自分でボイシングを弾く代わりに、内蔵のボイシングプリセットを使用できます。
ボイシングジェネレーターを有効にするには、Patternを選択し、Voicingドロップダウンメニューで目的のボイシング1〜5を選択します。このメニューはストロークとアルペジオのPatternで使用できます。
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Electric Neon Essentialsでは、ボイシング、リフ、コード進行全体をシーケンサーやDAWにドラッグ&ドロップできます。ボイシングとリフは、ユーザーインターフェースの右側にあるMIDIドラッグアイコンを使ってドラッグできます。コード進行は、ユーザーインターフェースの左側にあるProgressionボタンの横のMIDIドラッグアイコンを使ってドラッグできます。
Patternに含まれるコード進行を再生するには、Patternを選択してProgression Playbackボタンを押します。
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Patternに含まれるコード進行をDAWにエクスポートするには、Progressionボタンの横にある矢印アイコンをDAWにドラッグ&ドロップします。
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選択したPatternのボイシングまたはリフをDAWにエクスポートするには、Voicing/Riffメニューの横にある矢印アイコンをDAWにドラッグ&ドロップします。ボイシングが選択されていない場合、MIDIドラッグは無効になります。
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ボイシング、リフ、コード進行は、ドラッグする前にプレリッスンキーフィールドでキーを設定できます。
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コード進行、リフ、ボイシングをDAWにドラッグすると、そのコード進行、リフ、ボイシングに含まれるノートを持つMIDIパートが作成されます。このMIDIパートは、切り替えが自然に聞こえるよう、拍よりわずかに前に配置されます(ヒントとテクニックを参照)。さらにMIDIパートには、正しいPatternが選択されるようにするキースイッチも含まれます。Patternの各MIDIノートはDAWによってシーケンスされるようになるため、PatternはAs Playedモードに自動的に切り替わります。これでMIDIノートを移調して、コードやリフのラインを変更できます。ただし、キースイッチのノートは移調しないようにしてください。元のリズム構造は引き続きPatternによって提供されるため、DAWのMIDIエディターで変更することはできません。
| ℹ️ | Electric Neon Essentialsは2小節のPatternに基づいているため、MIDIループは必ず奇数番目の小節(1小節目、3小節目、5小節目、17小節目など)にドラッグしてください。なお、別のPatternを読み込んだり、Patternのテンポを変更したり(ハーフタイム、ダブルタイム)、Pattern Inspectorで長さやスタートシフトを調整したりすると、対応するMIDIパートは互換性がなくなります。その場合は古いMIDIパートを削除し、MIDIループをもう一度DAWにドラッグしてください。 |
Electric Neon Essentialsには、実際のPatternに加えて、さまざまなエンディング、スライド、パーカッシブなサウンドが用意されています。対応するキーのセットは、Kontaktのオンスクリーンキーボード上で紫と緑で示されています。次の表は、PatternインストゥルメントとMelodyインストゥルメントそれぞれにおける各キースイッチの機能を示しています。
| Patternインストゥルメント | Melodyインストゥルメント | |
|---|---|---|
| G#1 | ロングエンディング | スライドアップ:鳴っているノートを上向きのスライドで終わらせます。鳴っているノートがない場合は、通常のスライドが聞こえます。スライドの速さは入力されたベロシティによって変わります。 |
| A1 | スライドダウン:鳴っているノートを下向きのスライドで終わらせます。鳴っているノートがない場合はロングエンディングが演奏され、キーを離したときにだけスライドが鳴ります。 | スライドダウン:鳴っているノートを下向きのスライドで終わらせます。鳴っているノートがない場合は、通常のスライドが聞こえます。スライドの速さは入力されたベロシティによって変わります。 |
| Bb1 | 弦をミュート → 指の関節でギターのボディを叩く → 親指で弦をスラップ | 弦をミュート → 指の関節でギターのボディを叩く → 親指で弦をスラップ |
| B1 | ピックアップスライドダウン | スライドモディファイア:このキーを押さえている間、メロディーのノートがスライドで始まります。スライドの音程と方向は直前のノートによって決まります。 |
Electric Neon Essentialsに含まれるPatternは、MIDIキーボードやDAWから送られるベロシティ情報を無視します。その代わり、Impactスライダーで演奏のダイナミクスを連続的にコントロールできます。MelodyインストゥルメントはMelodyモードではベロシティに反応するため、メロディーを演奏するときはピッチベンドホイールがピッチベンドコントローラーを兼ねます。
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Impact機能
MIDIキーボードのピッチホイールを使って、Impact/ピッチベンドをコントロールします。これはバイポーラーのコントロールとして機能し、ミュージシャンの演奏の強さを上げたり下げたりします。ニュートラルな初期位置は中央で、[Cmd] + クリックで呼び出すこともできます。
| 💡 | Impact機能は、全体のダイナミクスが異なるPattern間の切り替えを滑らかにするのに使用できます。 |
| 💡 | キーボードから送られるベロシティは演奏のダイナミクスには影響しませんが、Patternの演奏時にスライドによる切り替えをトリガーするのに使用できます。ベロシティ110を超えてノートを演奏してみてください。次の適切な位置にスライドによる切り替えが加わります。 |
Electric Neon Essentialsでは、サウンドを簡単にカスタマイズできます。各サウンドプリセットには、Amps & FXページのすべてのパラメーターと、Guitar Settingsページの一部のパラメーターが含まれます(Amps & FXページとGuitar Settingsページを参照)。サウンドプリセットは、Instrumentの右上にあるSound Presetドロップダウンメニューから読み込めます。
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Instrumentの右上にあるSound Presetボックス
通常、InstrumentのSnapshotやSong(Song Browserを参照)を読み込むと、すべてのパラメーターがそれに応じて設定されます。つまり、SnapshotとSongはグローバルに保存・呼び出しされます。SnapshotやSongの読み込みによってPlaybackのパラメーターが変更されないようにするには、Playbackタブのロックアイコンをクリックします。
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Playbackのパラメーターがロックされている場合、SnapshotやSongによって変更されることはありません。
Electric Neon Essentialsのリアリティを高めるため、すべてのサンプルコンテンツには「Round Robin」と呼ばれる手法が採用されています。各サンプルは複数回録音されており、同じピッチを同じベロシティで連続して何度も演奏すると、Electric Neon Essentialsはそのピッチとベロシティで録音された異なるサンプルを自動的に切り替えて使います。こうしたバリエーションは「Round Robin」と呼ばれます。その結果、音色がごくわずかに変化するため、繰り返しが機械的に聞こえにくくなり、本物のミュージシャンによる演奏のように聞こえます。Instrumentが異なるRound Robinを自動的に順番に切り替えるため、シーケンサーで再生するたびに演奏がわずかに異なります。
これは全体のリアリティには有益ですが、あるRound Robinのサンプルのほうが、演奏するセクションに別のサンプルよりよく合うと感じることもあるでしょう。曲のセクションの頭でコンティニュアスコントローラー3(CC#3)をInstrumentに送信すると、Round Robinカウンターをリセットできます。こうすれば、そのセクションを再生するたびにまったく同じサンプルが聞こえます。
| 💡 | 曲をエクスポート/バウンスする際、アレンジの冒頭にCC#3の値を置いておくと、結果が確定的になります。どのバウンスでも、Round Robinのランダムな組み合わせではなく、まったく同じサンプルが使用されます。 |
Instrumentには、DAWのセッション内にある拍子の変更や半小節の挿入などを認識する方法がないため、そうした場合にはPatternの再生が同期しなくなります。この問題を解決するには、グローバルトランスポートオフセット機能を使って、再生中の拍子や小節の長さの変化を補正できます。
→ ティック単位でグローバルトランスポートオフセットを指定するには、MIDI CC#111を送信します。
送信した値(0〜127の範囲)に80ティックが掛けられ、オフセットとしてホストのトランスポートに加算されます。80ティックは32分3連符の長さで、これはInstrumentで使用できるすべての音価の最大公約数です。32分3連符12個が4分音符1つに相当します。したがって、4/4拍子の半小節を挿入する(つまり、再生を4分音符2つ分、すなわち2 × 12個の32分3連符分ずらす)には、MIDI CC#111を値24で送信する必要があります。
次の表は、一般的なオフセットに必要な代表的な値を示しています。
| オフセット | CC#111の値 |
|---|---|
| オフセットなし | 0 |
| 4分音符1つ | 12 |
| 4分音符2つ | 24 |
| 4分音符3つ | 36 |
| 4分音符4つ(= 4/4拍子1小節) | 48 |
| 4分音符5つ | 60 |
| 4分音符6つ | 72 |
| 4分音符7つ | 84 |
| 4/4拍子2小節(= オフセットなし) | 96 |
| マイナス4分音符1つ | 84 |
| マイナス4分音符2つ | 72 |
| マイナス4分音符3つ | 60 |
| 8分音符1つ | 6 |
| 8分3連符1つ | 4 |
CC#112:Vibratoの速さを設定します。Electric Neon EssentialsにMIDIコンティニュアスコントローラーイベントを送信することで、Vibratoの速さの設定を変更できます。
| オフセット | CC#112の値 |
|---|---|
| Slow | 0–42 |
| Medium | 43-84 |
| Fast | 85–127 |
CC#113:ピッチベンドモードを設定します(「Melody」nkiでのみ使用可能)。Melodyインストゥルメントでは、Electric Neon EssentialsにMIDIコンティニュアスコントローラーイベントを送信することで、ピッチベンドモードを変更できます。
| ピッチベンドモード | CC#113の値 |
|---|---|
| All:すべてのノートをベンド | 0–21 |
| Low:最低音のみをベンド | 22–42 |
| High:最高音のみをベンド | 43–63 |
| Soft:最も弱いノートのみをベンド | 64–84 |
| Loud:最も強いノートのみをベンド | 85–105 |
| Last:最後のノートのみをベンド | 106–127 |
CC#114:すべてのメロディーアーティキュレーションのフレットポジションを設定します(「Melody」nkiでのみ使用可能)。Melodyインストゥルメントでは、Electric Neon EssentialsにMIDIコンティニュアスコントローラーイベントを送信することで、すべてのメロディーアーティキュレーションのフレットポジションを変更できます。
| フレットポジション | CC#114の値 |
|---|---|
| 0(= 開放弦を含む) | 0–9 |
| 1 | 10–19 |
| 2 | 20–29 |
| 3 | 30–39 |
| 4 | 40–49 |
| 5 | 50–59 |
| 6 | 60–69 |
| 7 | 70–79 |
| 8 | 80–89 |
| 9 | 90–99 |
| 10 | 100–109 |
| 11 | 110–119 |
| 12 | 120–127 |
参照元情報:Using Electric Neon Essentials
https://docs.native-instruments.com/online-guides/electric-neon-essentials-user-guide/en/using-electric-neon-essentials