Strum GSは、アコースティックおよびエレクトリックギターの音をエミュレートすることに特化したシンセサイザーです。このシンセサイザーは完全にAASの物理モデリング技術に基づいており、サンプリングやウェーブテーブル方式は一切使用していません。ギターを構成する各要素とその相互作用をモデル化した数式をリアルタイムに解くことで音を生成します。この精巧なシンセシスエンジンは、演奏中に受け取る制御信号に対して動的に応答し、実楽器が持つ豊かな表現力と反応性を再現します。
Strum GSは、弦の振動、ピックや指によるピッキング動作、ギターボディ、ピックアップ、2チャンネルアンプ、スピーカーキャビネット、スプリングリバーブ、各種エフェクトに至るまで精巧にモデル化しています。また、キーボード上でギタリストの演奏テクニックを再現しやすくする多くの機能も備えています。Strum GSにはコード検出モジュールが搭載されており、コードの自動ボイシングを行います。つまり、キーボード上で知っているコードを弾くだけで、Strum GSがさまざまな音楽スタイルに応じて、ギタリストが弾いたかのようなボイシングを自動的に付与します。ピッキングハンドの技術は、オートストラム機能、専用のストラミングキー、または標準的なMIDIループを使うことで再現されます。
対応OSおよびプロセッサの目安は次の通りです。
いずれのOSでも64bit対応のDAWが必要です。実際の動作パフォーマンス(CPU負荷)は、同時に鳴らすポリフォニー数やサンプリングレートの設定によって変動します。
プログラム本体とライセンス情報を1つにまとめた専用インストーラーでセットアップします。インターネットに接続された環境であれば、インストールと認証が1ステップでまとめて完了します。認証の方式は、ドングルやサードパーティ製コピープロテクションに依存しない、Applied Acoustics Systems独自のチャレンジ / レスポンス方式のキー交換によるもので、シリアル番号と登録メールアドレスを紐付けて管理します。
オフライン環境の場合は、画面上の「Authorize」ボタンから手順に沿ってオフライン認証を行うことができます。起動後、画面上のシェブロン(>)アイコンをクリックすると、現在のシリアル番号や登録メールアドレスなどのライセンス情報をいつでも確認できます。なお、認証を行う前でも15日間はトライアル版として全機能を試すことができます。
スタンドアロンモードでは、シーケンサーと連携せずに単体でサウンドを試すことができます。探索を始める前に、下記の要領でオーディオ / MIDIの設定を行ってください。
画面左下の「Audio Setup」ボタンをクリックすると、オーディオ / MIDI設定ツールが開きます。このAudio Setupダイアログでは、まずお使いのコンピューターで利用可能なオーディオ出力デバイスを選択します。マルチチャンネルインターフェースの場合、出力はステレオペアの一覧として表示されます。
Windowsでは、オーディオ出力の一覧がドライバータイプ別に整理されています。まずAudio Device Typeドロップダウンリストからデバイスタイプを選択してください。ASIOドライバーが利用可能な場合は、最適なパフォーマンスを得るためにそちらを選択することをお勧めします。Configure Audio Deviceボタンから、対応するオーディオインターフェースであればメーカー純正の設定プログラムを開くこともできます。
オーディオ出力を選択したら、続いてお使いのオーディオインターフェースが対応するサンプリングレートとバッファサイズを選択します。
利用可能なMIDI入力の一覧はダイアログの下部に表示されます。使用したい入力のチェックボックスをクリックしてください。
Strum GSにはスタンドアロン版が付属しており、シーケンサーを開かなくても単体で演奏できます。Strum GSとそのライブラリを探索したり、ライブ演奏したり、サウンドデザイン作業を行ったりする際に便利です。
Windowsではデスクトップ上のアイコンをダブルクリックするか、スタートメニューから起動します。Macでは「アプリケーション」フォルダ内のアイコンをダブルクリックして起動します。
Strum GSには工場出荷時点で幅広いファクトリープログラムが同梱されており、ノブを一つも動かさないうちから非常に多彩なサウンドを試すことができます。Strum GSの可能性を知る一番の近道は、プログラムを一つずつ確認していくことです。
サウンドは「Bank(バンク)」の中に複数の「Program(プログラム)」が収められる階層構造で管理されています。プログラム(プリセット)は、特定のサウンドに対応するパラメーターの集合であり、バンクにグループ化・整理されています。現在読み込まれているバンクとプログラムの名前は画面上部に表示されます。各表示欄内の矢印を使うか、表示欄をクリックして開くドロップダウンメニューから選択することで、バンクやプログラムを切り替えられます。バンクとプログラムは、Bank欄の右上に表示される「Manage」ボタンをクリックすると開くBank Managerで管理します。プログラムの再生や整理自体は直感的に行えますが、バンクおよびプログラム管理操作の詳細については第4章をご参照ください。
主要なDAW(マルチトラックのレコーディング / シーケンスソフト)にプラグインとして読み込んで使用できます。Strum GSは他のプラグインと同様に動作しますので、プラグインとして動作させる際に問題が生じた場合は、お使いのシーケンサーのマニュアルもあわせて確認してください。なお、プラグインモードでは、オーディオ / MIDIの入出力、サンプリングレート、バッファサイズはホスト側のシーケンサーの設定に依存します。
テクニカルサポートのお問い合わせ先は下記の通りです。
モジュール名やコマンド、メニュー名は太字、インターフェース上の操作子(コントロール)名はイタリック体で表記されています。また、キーボードショートカットはお使いのOSに応じて「Windows用ショートカット / Mac OS用ショートカット」の形式で併記されます。
参照元情報:AAS Strum GS-2 User Manual
https://www.applied-acoustics.com/strum-gs-2/manual/