String Studio VSで使用するオーディオデバイスとMIDIデバイスの選択・設定方法についてまとめた章です。
この章では、String Studio VSで使用するオーディオデバイスとMIDIデバイスの選択と設定の方法を説明します。オーディオとMIDIの設定ツールには、String Studio VSのインターフェース右上にあるSettingsボタンをクリックし、続いてHardwareタブをクリックしてアクセスします。
プラグインモードでは、オーディオ / MIDIの入力、サンプリングレート、バッファーサイズはホストシーケンサー側で設定される点に注意してください。
SettingsウィンドウのHardwareタブでは、まずコンピュータで利用可能なオーディオ出力デバイスの中から使用するものを選択できます。マルチチャンネルのインターフェースでは、出力がステレオペアとして一覧表示されます。
Windowsでは、オーディオ出力の一覧はドライバーの種類ごとに整理されています。まずAudio Device Typeドロップダウンリストからデバイスの種類を選択します。ASIOドライバーが利用可能な場合は、最適なパフォーマンスを得るためにASIOを選択してください。Configure Audio Deviceボタンを押すと、メーカー製のセットアッププログラムが用意されている場合に、オーディオインターフェースのセットアッププログラムを開くことができます。
オーディオデバイスを選択したら、オーディオインターフェースが提供する選択肢の中からサンプリングレートとバッファーサイズを選択できます。
レイテンシーとは、コンピュータにコントロール信号を送った瞬間(たとえばMIDIキーボードの鍵盤を弾いたとき)から、その結果が聞こえるまでの時間的な遅れのことです。おおまかに言えば、レイテンシーは、アプリケーションとサウンドカードがオーディオとMIDIを再生するために使用するバッファーの長さに等しくなります。1つのバッファーの再生に必要な時間は、バッファーあたりのサンプル数をサンプリング周波数で割ることで計算できます。たとえば、48 kHzで再生される256サンプルは5.3 msに相当します。サンプリング周波数を変えずにサンプル数を2倍にするとこの時間も2倍になり、バッファーサイズを変えずにサンプリング周波数を96 kHzに変更するとレイテンシーは2.7 msに短縮されます。
当然ながら、レイテンシーはできるだけ小さいほうが望ましいです。しかし、String Studio VSがサウンドのサンプルを途切れなく計算するには、一定の時間が必要です。この時間は、使用するコンピュータの性能、演奏するプリセット、サンプリングレート、使用するポリフォニーのボイス数によって変わります。96 kHzのサンプリングレートでオーディオを処理するには、48 kHzで同じデータを処理する場合の文字どおり2倍のCPUパワーが必要になる点に注意してください。同じ時間内に2倍のサンプルを計算する必要があるためです。
お使いのコンピュータに応じて、特定のサンプリング周波数において、適度な数のポリフォニーのボイスでリアルタイム処理を維持できる最小のバッファーサイズを選択してください。
利用可能なMIDI入力の一覧は、Audio Setupダイアログの下部に表示されます。String Studio VSのインターフェース左下にあるAudio Setupボタンをクリックし、使用したい入力に対応するチェックボックスをクリックしてください。
(訳注:この節の「Audio Setupダイアログ / 左下のAudio Setupボタン」は旧バージョンの記述と思われます。本バージョンでは、7.1節および6.4節のとおり、インターフェース右上のSettingsボタン → Hardwareタブの下部にMIDI入力デバイスの一覧が表示されます。)
String Studio VSが受信するMIDIチャンネルボリュームとエクスプレッションコントローラー(それぞれMIDI CC番号7と11)のメッセージは、各レイヤーのマルチエフェクトプロセッサーの直前と、グローバルのマルチエフェクトプロセッサーの直後にあるゲインパラメーター、つまり出力音量のコントロールに使用できます。これらのコントローラーは、Settingsウィンドウ(インターフェース最上部のユーティリティセクション右側にあるSettingsボタンをクリックして開きます)のMIDI Controlセクションで有効にします。
初期設定では、エクスプレッションコントローラーは各レイヤーのマルチエフェクトプロセッサーの前段にあるゲインパラメーターをコントロールするように設定されています。たとえば、リバーブの残響(テール)を途切れさせずに、シンセサイザーの出力音量をコントロールするといった使い方ができます。このコントローラーを有効にするには、Pre-Effects Output Gainオプションをクリックします。
初期設定では、チャンネルボリュームコントローラーはグローバルのマルチエフェクトプロセッサーの後段にあるゲインパラメーターをコントロールするように設定されています。このコントローラーを有効にするには、Post-Effects Output Gainオプションをクリックします。
Pre-effectsゲインとPost-effectsゲインは、どちらも他のコントローラーに割り当てることができます。割り当てを変更するには、各ゲインに対応するドロップダウンメニューで別のMIDIコンティニュアスコントローラーを選択します。または、いずれかのLearnボタンをクリックすると、String Studio VSが次に受信したMIDI CCメッセージを送信したコントローラーに、対応するゲインパラメーターがリンクされます。
String Studio VSのインターフェース上のすべてのコントロールは、MIDIコントロールチェンジのアサイン(MIDIリンク)によって、外部のMIDIコントローラーから操作できます。
MIDIコントロールアサインを作成するには、次の手順で操作します。
MIDIアサインを解除するには、String Studio VSのインターフェース上の対応するコントロールを右クリック(Controlキー+クリック)し、Forget MIDI Assignmentコマンドを選択します。
MIDIアサインはサウンドのプリセットには保存されない点に注意してください。MIDIアサインはすべてのサウンドに適用されるグローバルパラメーターです。String Studio VSをプラグインモードで使用している場合、これらのアサインはDAWプロジェクトとともに保存され、プロジェクトを開いたときに読み込まれます。そのため、プロジェクトごとに異なるアサインを使用することができます。
現在のアサイン構成をデフォルトのマップとして保存するには、インターフェース右上のSettingsボタンをクリックしてSettingsウィンドウを開き、MIDI Control AssignmentセクションのSave Current as Defaultコマンドを使用します。このデフォルトマップは、次回プログラムをプラグインとして起動したときに読み込まれます。変更を加えた後などにデフォルトマップに戻すには、SettingsウィンドウのLoad Defaultコマンドを使用します。Clearコマンドを使うと、すべてのMIDIコントロールアサインを一度に無効にできます。
String Studio VSはMIDIプログラムチェンジメッセージに対応しています。MIDIプログラムチェンジを有効にするには、インターフェース右上のSettingsボタンをクリックしてSettingsウィンドウを開き、MIDI ProgramセクションのEnable Program Changesオプションにチェックを入れます。有効にすると、String Studio VSは、現在選択されているサウンドパックの中から、受信したプログラムチェンジメッセージの番号に対応するインデックス番号のサウンドを読み込みます。String Studio VSをMIDIプログラムチェンジに反応させたくない場合は、Enable Program Changesオプションの選択を解除してください。
String Studio VSは、受信したMIDIピッチベンド信号に反応します。Playパネル上のClockモジュールのすぐ下にあるインターフェース上のピッチベンドホイールを使って、サウンドのピッチを変化させることもできます。ピッチベンドの範囲は、初期設定では上下2半音ですが、変更することができます。ピッチベンドの範囲を調整するには、インターフェース右上のSettingsボタンをクリックしてSettingsウィンドウを開き、Pitch Bend Rangeドロップダウンメニューを使用します。選択肢は半音単位で表示されます。0半音を選択すると、String Studio VSはMIDIピッチベンド信号に反応しなくなる点に注意してください。
ピッチベンドは、Layer Settingsウィンドウからレイヤーごとにすばやく無効にできます。Layer Settingsウィンドウは、Playパネル左下のSplitボタンの横にある歯車アイコンをクリックして開きます。特定のレイヤーのピッチベンドを無効にするには、Layer AまたはBの下にあるPitch Bendボタンをクリックします。もう一度ボタンをクリックすると、ピッチベンドが再び有効になります。
String Studio VSは、MIDIキーボードのモジュレーションホイールの信号(コンティニュアスコントローラー番号1)に反応します。初期設定では、ファクトリーライブラリのサウンドのModulator 1モジュールがこのコントローラーに割り当てられているため、モジュレーションホイールに反応します。
Modulatorモジュールの詳細については、4.2.5節を参照してください。
初期設定では、String Studio VSはMIDIサスティンペダルのメッセージ(MIDI CC番号64)に反応します。ただし、サスティンペダルは、Layer Settingsウィンドウの対応するボタンを使って、レイヤーごとに個別にオン / オフできます。Layer Settingsウィンドウは、Playビューのリボンキーボードの右側にある小さな歯車アイコンをクリックして表示します。
参照元情報:AAS String Studio VS-3 user manual
https://www.applied-acoustics.com/string-studio-vs-3/manual/