Studio Drummerマニュアル 4 - パフォーマンスビュー(The Performance View)

Studio Drummerマニュアル 4 - パフォーマンスビュー(The Performance View)

STUDIO DRUMMERのインターフェースと、Kit、Mixer、Grooves、Optionsという4つのページのコントロールについて説明します。

この章では、STUDIO DRUMMERのパフォーマンスビューのインターフェースについて説明します。Kit、Mixer、Grooves、Optionsという4つのページの機能とコントロールの使い方を学びましょう。


Kitページ

Kitページにはドラムキットのビューがあり、それぞれのドラムを選択して、チューニング、ボリュームエンベロープ、各種マイクのミックスコントロールといったインストゥルメントのパラメーターを調整できます。

使用するスネアを選ぶことや、選択したドラムのロードとアンロードもできます。

Stadium KitのKitページのパフォーマンスビュー

編集するドラムやシンバルを選択するには、マウスでクリックします。パーカッションを選択するには、ドラムキット画像の右にあるアイコンをクリックします。Kitページでのインストゥルメントの設定の編集について詳しくは、個々のドラムとアーティキュレーションを細かく調整するのセクションを参照してください。

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インストゥルメントをクリックすると、そのインストゥルメントのサウンドも再生され、音をすばやく試聴できます。マウスクリックでのサウンド再生を無効(または有効)にする方法については、KIT VIEW設定のセクションを参照してください。

インストゥルメントを選択すると、その名前とコントロールがページ下部のパネルに表示されます。選択したインストゥルメントのサウンドを編集すると、そのインストゥルメントのすべてのアーティキュレーションが編集されます。

各キットには選択できるスネアドラムが2つあります。使用するスネアドラムは、スネアの画像の下にあるAボタンとBボタンをクリックして選択します。スネアを切り替えると、現在のスネアがメモリからアンロードされてもう一方がロードされ、スネアドラムの画像も変わります。

Kitページの右上にあるSELECT BY MIDIアイコンが有効になっていると、MIDI入力デバイスで演奏したノートに応じてドラムが選択されます。

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この機能は、ホストの再生中や、KONTAKTスタンドアロンアプリケーションのファイルプレーヤーが動作している間(例:MIDIグルーヴの再生中)は自動的にオフになります。

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下部のパネルの左にあるINSTRUMENTドロップダウンメニューを使ってキットピースを選択することもできます。

ドラムを追加・削除するのセクションで説明しているとおり、INSTRUMENTヘッダーの右にある小さなメモリチップのアイコンをクリックすると、選択したインストゥルメントをキットから取り除けます(そしてメモリからアンロードされます)。使わないキットピースを取り除くと、コンピューターのメモリを空けられるので便利です。キットピースはいつでも再びロードできます。キットピースがアンロードされると、その画像は暗くなります。

パネルの残りの部分には、Overhead(OH)とRoomのマイクミックスのコントロール、ドラムのTuningコントロール、そしてAttack、Hold、Decayのコントロールを備えたドラムのボリュームエンベロープ(AHDエンベロープ)が並びます。これらのコントロールについて詳しくは、OHとROOM MIXのノブ、TUNEノブ、ATTACK、HOLD、DECAYノブの各セクションを参照してください。


OHとROOM MIXのノブ

OH MIXノブとROOM MIXノブ

OH MIXノブとROOM MIXノブは、選択したドラム、シンバル、パーカッションのOverheadマイク(1本または複数)とRoomマイク(1本または複数)のボリュームレベルを調整します。これにより、個々のドラムごとにこれらのマイクの独自のミックスを作れます。これは従来のスタジオレコーディングでは不可能なことです。

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これはOHマイクとRoomマイクの全体レベルとは別のコントロールですのでご注意ください。これらのレベルはMixerページで調整できます。


TUNEノブ

TUNEノブ

TUNEノブは、選択したキットピースのピッチを変えます。ピッチは、そのピースのすべてのマイクとすべてのアーティキュレーションで変わります。TUNEノブの範囲は、比較的現実的な値に制限されています。


ATTACK、HOLD、DECAYノブ

ATTACK、HOLD、DECAYノブ

ATTACK、HOLD、DECAYノブは、選択した各ドラムの一般的なAHDボリュームエンベロープのコントロールです。

  • ATTACKの値を上げると、サウンドの先頭にフェードインが強くかかります。
  • HOLDノブは、サウンドが最大音量にとどまる長さを調整します。
  • DECAYノブは、HOLDの時間が過ぎたあとにサウンドがフェードアウトする速さを調整します。

もっとも自然なドラムサウンドを得るには、デフォルトの設定が最適です(ATTACKはオフ、HOLDは最大)。これらのコントロールを調整する必要があるのは、サウンドを「不自然」な形に整えたい場合だけです。


Mixerページ

Mixerページには、実際のミキシングコンソールと同じマイクのレベルとパンニングのコントロールに加えて、豊富なエフェクトとルーティングのコントロールがあります。ミキサーの設定は、ページ左上のMIXERパネルを使ってすべて保存および読み込みできます。このパネルはSTUDIO DRUMMERのすべてのページに表示され、インターフェースの他の部分を使っている間でも別のMixerページのプリセットを選べるようになっています。キットごとにサウンドが大きく異なるため、これらのミキサープリセットは、保存したときのキットでのみ使用できます。

Mixerページのパフォーマンスビュー


共通のミキサーコントロール

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OverheadマイクとRoomマイクの中での各インストゥルメントのレベルは個別に調整できますが、これはKitページで行います(上のKitページのセクションを参照)。

  • Mixerページのチャンネルフェーダーは、各種マイクのボリュームレベルをコントロールします。CLOSE MICSエリアのフェーダーは個々のダイレクトマイクのボリュームを、KIT MICSのフェーダーはOverheadマイクとRoomマイクのボリュームをコントロールします。
  • 各クローズマイクとモノラルのキットマイクには、ステレオフィールドでのそのマイクの左右の定位を変えるPANノブがあります。
  • 各ステレオのキットマイクにはWIDTHノブがあり、MONOからSTEREOまでの範囲で調整できます。STEREOが標準の設定で、左右のチャンネルが左右で独立します。ノブをMONOの方向へ回していくと左右のチャンネルが混ざっていき、いちばん左まで回すと中央にある単一の音源になります。
  • SボタンとMボタンで、個々のチャンネルをソロ(S)またはミュート(M)にできます。あるトラックでSoloボタンが押されていると、他のすべてのチャンネルは無音になり、ソロにしたチャンネルだけが聞こえます。さらに別のチャンネルをソロモードにすると、そのチャンネルもミックスに加わりますが、それ以外のチャンネルは無音のままです。Muteボタンが押されると、選択したトラックは聞こえなくなります。ミュートはソロよりも「優先度」が高いため、トラックで両方のボタンが押されている場合、そのトラックはミュートされます。
  • 各チャンネル上部のSENDノブは、そのチャンネルのミックスに含めるリバーブエフェクトの量をコントロールします。全体のリバーブレベルは、BUSESエリアのリバーブフェーダーで調整します。

CLOSE MICSエリア

CLOSE MICSエリアは、Mixerページの左側を占めています。名前のとおり、このエリアにはクローズマイクのチャンネルコントロールがあります。クローズマイク(「ダイレクト」マイクとも呼ばれます)は、ドラムのごく近くに立てられます。クローズマイクは、キック、スネア、ハイハット、タム、一部のパーカッションに用意されています。


KIT MICS/BUSESエリア

Mixerページの右側には、キットマイクまたはバスのいずれかのコントロールが表示されます。

キットマイクのビューには、OverheadマイクとRoomマイクのコントロールがあります。これらのマイクは、ステレオペアまたはモノラル1本で、キット全体のサウンドを録音できるように立てられています。

バスのビューのコントロールは、マスター出力のレベル、マスターのパンニング、リバーブのリターンレベルを調整するために使います。

  1. キットマイクのビューとバスのビューを切り替えるには、Mixerページの右上にあるBUSESボタンまたはKIT MICSボタンをそれぞれクリックします。
  2. MASTERチャンネルのL↔Rボタンで、マスターアウトの左右の位置を入れ替えることもできます。すべてのチャンネルには下部にラベルが付いており、チャンネルを編集しているときはそのラベルがハイライトされます。

エフェクト

STUDIO DRUMMERには、アコースティックドラムの制作に合わせて作られた、高品位で新しいエフェクトがいくつか収録されています。Convolution Reverb、Solid G-EQ、Solid Bus Comp、Tape Saturation、Transient Masterです。これらのエフェクトは、ページ下部の各エフェクト名の横にあるLEDをクリックすることで、どのチャンネルでもオンとオフを切り替えられます。

Convolution Reverb

Convolution Reverbエフェクト

Convolution Reverbには、アコースティックドラムの制作に最適な音響空間のインパルスサンプルが多数収録されています。

  1. 音響空間を選ぶには、BUSESタブをクリックしてから、Reverbチャンネルをクリックします。すると画面下部にさまざまな空間が表示されます。
  2. 選択をずらして他のルームタイプを表示するには、選択中の画像の右と左にあるルームの画像をクリックします。
  3. ルームタイプを選ぶには、選択中のルーム画像の上にあるドロップダウンメニューをクリックします。ルーム画像の下のドロップダウンメニューでは、そのルームタイプの中の個別のルームプリセットを選べます。
  4. リバーブの全体レベルを調整するには、Reverbチャンネルのフェーダーを動かします。各チャンネルのリバーブの量は、各マイクチャンネル上部のSENDノブで調整します。
Solid G-EQ

Solid G-EQエフェクト

SOLID G-EQは、独特の音楽的なEQです。最大4つの周波数帯域を高い精度で調整できます。

  • HZ/KHZノブは、EQで調整する中心周波数を設定します。
  • 2つの中域には、調整する周波数帯域のベルカーブの幅を調整するQノブがあります。
  • DBノブは、選択した周波数のゲインのブーストまたはカットを調整します。
  • 低域と高域は、BELLボタンをクリックしてベルカーブとシェルフのモードを切り替えられます。
  • 右側のOUTPUTノブは、全体の出力レベルを調整します。
Solid Bus Comp

Solid B-Compressionエフェクト

単体の本格的な製品としても提供されている、伝説的なコンプレッサーのバーチャルな再現です。ディテールをぼかすことなく、ドラムに存在感とドライブを加えます。

  • ATTACKノブは、入力信号がスレッショルドレベルを超えてから、コンプレッサーがレシオに達するまでの時間をミリ秒単位で調整します。
  • RELEASEノブは、入力信号がスレッショルドを下回ってから、コンプレッサーがサウンドへの影響を止めるまでの時間をミリ秒単位で調整します。
  • THRESHOLDノブは、コンプレッサーがサウンドに影響を与え始めるために入力信号が超える必要のあるレベルを、dB単位で調整します。
  • RATIOノブは、「入力レベル」と「出力レベルの変化」の比として表されるコンプレッションの量をコントロールします。RATIOノブを高く設定するほど、サウンドがスレッショルドを超えたときに出力レベルが大きく下がります。
  • MIXノブを使うと、ドライ信号もミックスに加えられ、パラレルコンプレッションのサウンドが得られます。
  • MAKEUPノブを使うと、コンプレッションされたサウンドの全体の出力レベルを上げられます。
  • 右側のOUTPUTノブは、全体の出力レベルを調整します。
 
Tape Saturator

Tape Saturatorエフェクト

Tape Saturatorは、アナログテープマシンから生まれるサウンドの温かみをシミュレートして加えます。

  • WARMTHノブは、オーディオの周波数を操作して、サウンドに「温かみ」のあるトーンを与えます。
  • GAINノブは、サチュレーションのかかったサウンドで入力信号をどれだけブーストするかを調整します。
  • HFノブは、アナログテープが高域を落とすのと同じように、いちばん高い周波数を削ります。
  • 右側のOUTPUTノブは、全体の出力レベルを調整します。
Transient Master

Transient Masterエフェクト

Transient Masterは、使い方しだいで、ドラムのサウンドを微妙にも大胆にも変えられます。

  • INPUTノブは、エフェクトに入る入力信号のレベルを調整します。
  • ATTACKノブは、信号のアタックのレベルを調整します。
  • SUSTAINノブは、サウンドが鳴り続ける長さを調整します。これは、各ドラムのミュートの度合いやサイズを変えたように、さらにはドラムが置かれた部屋の広さを変えたようにも聞こえます。
  • 右側のOUTPUTノブは、全体の出力レベルを調整します。

チャンネルの設定

各チャンネルには、エフェクトのルーティングとチャンネル出力のルーティングの設定があり、使っていないマイクチャンネルはメモリからアンロードすることもできます。

キックドラムのチャンネル設定のビュー

  • FX ROUTINGエリアには、選べるエフェクトルーティングのプリセットが4種類あります。これらは、ミックスでの好みに応じて、どのエフェクトを先に通すかの順序を変えます(たとえば、EQをコンプレッションの前に使うことを好むエンジニアもいれば、あとに使うことを好むエンジニアもいます)。エフェクトのシグナルチェインは画像のとおり左から右へ進み、右と左の矢印で順序のプリセットを順に切り替えられます。
  • CHANNELエリアにはOUTPUTドロップダウンメニューがあり、そのチャンネルをどの出力へルーティングするかを選べます。ここでルーティングするには、あらかじめKONTAKT側でチャンネル出力を設定しておく必要がありますのでご注意ください。現在使っていないチャンネルをコンピューターのメモリからアンロードするには、CHANNELエリアの右上にあるドロップダウンメニュー(メモリチップのアイコンで表されています)から選びます。そのチャンネルはいつでも再びロードできます。
キックとスネアの追加コントロール

キックとスネアのクローズマイクには、複数のダイレクトマイクのレベルを調整する追加のコントロールがあります。

  • キックのクローズマイクには左側に追加のエリアがあり、Direct Inマイク(キックドラムの内側でフロントヘッドに向けて設置)、Direct Outマイク(キックドラムの外側に少し離して設置)、Direct Subマイク(キックドラムのサブ帯域を拾うためにDirect Outマイクの隣に置かれた、特殊な逆向きスピーカーマイク)のレベルを個別に調整できます。
  • スネアのクローズマイクには左側に追加のエリアがあり、Direct Topマイク(スネアドラムの上から下向きに設置)、Direct Bottomマイク(スネアドラムの下から上向きに設置)、そしてSnare Bleedのレベルを個別に調整できます。Snare Bleedフェーダーは、キックやタムに共振してスネアの裏側が出す「ビビリ」音の量を調整します。

Groovesページ

Groovesページは、曲や制作のドラムパートをすばやく作るために使える、整理された膨大なMIDIグルーヴのライブラリを備えたブラウザです。いくつかのパラメーターを編集してビートを変えられるほか、すべてのグルーヴをホストへドラッグできます。

ページ右上のGROOVEパネルでは、再生ボタンでグルーヴを再生し、右と左の矢印ボタンでそのグルーヴのバリエーションを順に選べます。このパネルはSTUDIO DRUMMERのすべてのページで使えるので、他のどのページを使っているときでもグルーヴを再生できます。

  • ホストでグルーヴを使うには、グルーヴ名のエリアをクリックして、そのグルーヴをホストのトラックへドラッグします。トラックにそのグルーヴのMIDIファイルが作成されます。

Groovesページのパフォーマンスビュー

GROOVE BROWSERには全部で3つのカラムがあります。

  • いちばん左のカラムには、Genreフォルダーのリストが表示されます。各フォルダーには、専用に組まれたGroove、Fill、Variationのセットが入っています。
  • 真ん中のカラムには、そのGenreで使えるGrooveとFillのリストが表示されます。GrooveやFillの名前に別途示されていない限り、標準の拍子は4/4です。各Grooveの末尾には、使用する目安となるBPM(beats per minute)のテンポが示されていますが、グルーヴはどのテンポでも使えます。
  • いちばん右のカラムは、選択したGrooveまたはFillのすべてのVariationのリストです。Variationを選ぶには、バリエーション名をダブルクリックします。1つ選んだあとは、コンピューターのキーボードの上下の矢印キー、またはGROOVEパネルの右と左の矢印でバリエーションを選べます。

使用できるGroove

STUDIO DRUMMERに収録されている8つのGenreは、Pop、Rock、Funk、Jazz、Indie、Metal、Country、Bluesです。

あるGenreのGrooveは、そのジャンルで使われる典型的なビートです。同様に、あるGenreのFillは、そのジャンルの音楽で使われるドラムフィルです。Variationは、元のGrooveやFillとおおむね同じサウンドとフィールを持ちながら、ハイハットのレートの違いからゴーストノートの追加、使用するドラムの変更まで、細かな変更が加えられたものです。各Variationの名前には、そのバリエーションで加えられた変更を示すキーワードが含まれています。キーワードは次のとおりです。

  • 4th、8th、16thなど:グルーヴのテンポが演奏される、あるいは感じられる音符の分割を表します。通常は、ハイハットやライドシンバルなど、時間を刻んでいる楽器を基準にしています。
  • Hat/Ride/Other:グルーヴの時間を刻んでいる楽器で、通常はハイハットかライドシンバルです。
  • Closed/Open/Both:ハイハットが時間を刻んでいるときに使われる語で、ハイハットが常にクローズか、常にオープンか、クローズとオープンの両方のヒットを使うかを表します。ライドシンバルなど他の楽器が時間を刻んでいる場合、この語は使われません。
  • 「Extra」:グルーヴのサウンドを分類するために、末尾にもう1語が加えられることがあります。
    • Ghost:スネアやキックのゴーストヒットなど、グルーヴにゴーストノートが追加されている場合に使われます。
    • Side:センターヒットの代わりにスネアのサイドスティックが使われている場合に使われる語です。
    • Toms:グルーヴにタムが追加で含まれている場合に、この語が付きます。
    • Perc:カウベルやハンドクラップなどの追加のパーカッション、あるいは「リムのみ」のアーティキュレーションといった、追加のパーカッションサウンドが使われている場合にこの語が使われます。
    • Multi:上記のサウンドや技法が複数使われている場合は、複数の種類を表すために末尾の語がMultiになります。

Grooveのコントロール

  • TIGHTNESSノブは、ビートの「グルーヴ」の量を変えます。中央の値が、演奏されたままの元のビートです。いちばん右まで回すとビートは完全にクオンタイズされ、「マシンのよう」になります。左へ回していくほどビートはルーズになり、いちばん左まで回すと非常に「よれた」感じに聞こえます。音楽のタイプによっては、どのノブ位置もそれぞれのスタイルで役立ちます。
  • SWINGノブは、ビートのスウィングの量を調整します。スウィングは、連続する音符の1つ目が次の音符より長く鳴るようにグルーヴのリズムをずらすものです。ノブをいちばん右まで回すと、スウィングがもっとも強くなります。いちばん左まで回すと「ネガティブ」なスウィングがかかり、連続する音符の1つ目が次の音符より実際に短くなります。拍子によってスウィングのかかり方が異なるため、多くの場合はSWINGノブを実際に動かして、選んだグルーヴでどう聞こえるかを確かめるのがいちばんです。
  • GRIDセレクターでは、TIGHTNESSノブとSWINGノブのクオンタイズのタイミングを選べます。たとえば1/8を選ぶと、TIGHTNESSノブを使ったときに、グルーヴがビートの8分音符へ近づく方向、または離れる方向へ動きます。
  • VELOCITYノブは、グルーヴのベロシティの範囲を変えます。中央の位置では、グルーヴは録音されたときと同じベロシティで再生されます。ノブを右へ回していくと範囲が高い側へ「圧縮」され、すべてのベロシティ値が上がっていき、いちばん右まで回すとすべてが最大になります。同様に、ノブを左へ回していくとベロシティは低い側へ「圧縮」され、いちばん左まで回すとすべてのベロシティが最小になります。
  • TEMPOの選択ボタンを使うと、グルーヴやフィルのテンポを元の半分または倍の速さにすぐ変えられます。これは、曲が高いBPMテンポで録音されているのに、実際の曲のフィールがその半分の速さである場合(またはその逆の場合)に便利です。

Optionsページ

Optionsページは、MIDIノートのマッピングやベロシティの範囲など、キットの追加の「技術的な」パラメーターを調整する場所です。さまざまなサウンドパラメーターにランダムな値を適用するRANDOMIZEセクションもあります。

Optionsページのパフォーマンスビュー


VELOCITY設定

上部のVELOCITYエリアでは、STUDIO DRUMMERがMIDI入力に応答する方法を細かく調整できます。

  • CURVEセクションでは、入力されるMIDIノートのベロシティに対するカーブを選べます。デフォルトは直線のカーブですが、MIDI入力デバイスの多くは感度が異なるため、上に凸または下に凸のカーブのほうが適している場合があります。一定の「固定」ベロシティを選ぶオプション(水平線で表されます)もあります。
  • RANGEコントロールを使うと、ベロシティの最小値と最大値を変えられます。これは、もっとも小さい音やもっとも大きい音が鳴らないようにして、指定した最小値と最大値の範囲に収めたい場合に便利です。MIDIキーボードや電子ドラムキットなど、MIDI入力デバイスごとに、演奏スタイルに合わせたベロシティ設定の調整も必要になります。

MIDIマッピング

MIDI MAPPINGエリアには、キットのマッピングレイアウトを変更するためのコントロールがすべて揃っています。各アーティキュレーションは1つ以上のMIDIノートに割り当てられるので、独自のマッピングを作れます。これは、MIDIキーボードでドラムを演奏するときに自分に合った形へマッピングを調整したり、独自の電子ドラムのセットアップに合わせてマッピングを調整したりするのに非常に便利です。

NOTEセレクターでノートを入力または選択して、MIDIノートを手動で割り当てるには次のようにします。

  1. ドロップダウンメニューでINSTRUMENTとARTICULATIONを選択します。
  2. APPLY CHANGES?ラベルの横にあるチェックボックスをクリックします。

    変更が適用されます。

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SELECT BY MIDIアイコンをクリックして、MIDIノートを演奏することでNOTEの値を変え、そのうえで上の手順に従ってノートを割り当てることもできます。

カスタムしたMIDIマッピングはすべて、マッピングプリセットのメニューから保存および読み込みできます。

マッピングプリセット

STUDIO DRUMMERには、主要なソフトウェアや電子ドラムのセットアップで動作するように用意されたマッピングプリセットも付属しています。General MIDI、V-Drums(2種類)、DrumIt Five、EZDrummer、Superior Drummer、BFD、iMap、Addictive Drumsが含まれます。これらのマッピングは、MIDI MAPPINGエリアのPRESETドロップダウンメニューから選べます。これらのマッピングを変更したい場合は、いつでも変更して、別の名前でマッピングプリセットを保存できます。

ℹ️

電子ドラムのセットアップはそれぞれ異なり、ほとんどのドラムキットに何らかの固有の事情があることにご留意ください。そのため、マッピングプリセットは、調整なしではお使いの電子ドラムのセットアップに完全には一致しません。これらのマッピングプリセットは、できるかぎり良い出発点を提供するために収録されています。これらのマッピングにさらに変更を加えて、お使いの電子ドラムに合わせた新しいプリセットを保存できます。


KIT VIEW設定

KIT VIEWエリアには、Kitページのプロパティがあります。

  • TRIGGER ON MOUSE CLICK:Kitページのインストゥルメントの画像をマウスでクリックしたときに、そのインストゥルメントのサウンドを再生するかどうかを決めるオプションです。
  • SHOW TRIGGER STATES:曲やMIDIグルーヴの再生中にインストゥルメントがトリガー(演奏)されたときに、Kitページのドラムキットビューがリアルタイムのアニメーションを表示するかどうかを決めるオプションです。
ℹ️

トラック数の多いプロジェクトで作業する場合など、コンピューターの処理能力に余裕がないときは、SHOW TRIGGER STATESオプションを無効にすることをおすすめします。ユーザーインターフェースのアニメーションをオフにすると、CPU負荷を大きく下げられる場合があります。


RANDOMIZE設定

RANDOMIZEエリアのコントロールは、サウンド出力にヒューマナイズとばらつきを好みの度合いで加えます。ノブの値が高いほど、そのコントロールのランダム化の幅が広くなります。ランダム化されるパラメーターは次のとおりです。

  • VOLUME:演奏されたドラムのボリュームレベルが、1打ごとにランダムな量だけ上下します。
  • VELOCITY:演奏されたドラムのベロシティがわずかに上下し、元のベロシティのサンプルより上や下の別のサンプルがトリガーされることがあります。
  • TIME:1打ごとに、わずかでランダムな量のディレイを加えます。
  • PITCH:演奏されたドラムのピッチが、1打ごとにわずかに高くなったり低くなったりします。
  • TONE:1打ごとに周波数カーブをわずかに変えます。ドラムによって周波数の範囲は異なり、それぞれのドラムのサウンドに固有のものです。
💡

キットのサウンドにさらに繊細なばらつきを加えるには、ランダム化のパラメーター、とくにPITCH、TONE、VOLUMEのノブをほんの少しだけ動かすのが効果的です。どのノブも、上げるのは最大でも4分の1程度にとどめると、効果が控えめなままになります。これらのノブを高い値まで上げると、より実験的なサウンドに使えます。


参照元情報:The Performance View
https://docs.native-instruments.com/online-guides/studio-drummer-manual/en/the-performance-view