Massive XLマニュアル 6 - サイドペイン(Side pane)

Massive XLマニュアル 6 - サイドペイン(Side pane)

Massive XLのサイドペインでは、プリセットを変化させたり生成したりするためのMutateビューとGenerateビューにアクセスできます。

サイドペインでは、プリセットを変化させたり生成したりするためのMutateビューとGenerateビューにアクセスできます。既存のプリセットから始める場合でも、オーディオファイルから始める場合でも、MutateとGenerateを使えば、すばやく直感的なワークフローで刺激的な新しいサウンドやアイデアが得られます。

  • Headerのサイドペインボタンをクリックすると、サイドペインが開きます。

サイドペインには2つのタブがあり、MutateビューとGenerateビューを切り替えることができます。

  1. Mutate:サイドペインをMutateビューに切り替えます。Mutateビューでは、新しいモジュールや設定でプリセットを部分的または全体的に変化させたり、ランダム化を適用したりできます。詳しくはMutateを参照してください。

  2. Generate:サイドペインをGenerateビューに切り替えます。Generateビューでは、オーディオファイルから新しいプリセットを作成できます。詳しくはGenerateを参照してください。

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サイドペインはMassive XL Playerでは使用できません。


Mutate

Mutateビューは、Native InstrumentsのAbsynth 6に搭載されているプリセットのミューテーション機能へのオマージュです。アルゴリズムで生成したミューテーションやランダム化を加えることで、ロードしているプリセットをもとに新しいサウンドやパッチをすばやく作り出せます。

Mutate Presetsを行うと、Oscillator、Noise、Filter、Insert、Effect、Ampエンベロープに、ライブラリ内の他のプリセットの設定が取り込まれます。すべてのモジュールを同時にミューテートすることも、個別にミューテートすることもできます。モジュールをロックすると、Mutate Allをクリックしても、そのモジュールはミューテーションの対象から外れます。

Divergenceを使うと、ミューテーションが出発点からどこまで離れるかをコントロールできるので、わずかな変化を加えるか、プリセットを根本から作り変えるかを決められます。すべてのミューテーションはアンドゥ/リドゥの履歴に記録されるので、いつでもHeaderのコントロールを使って前の状態に戻り、気に入ったものを見つけられます。

Randomize Controlsを行うと、すべてのパラメーターに新しいランダムな値が設定され、さらに幅広い、予測できない可能性が開けます。特定のモジュールに対してランダム化を実行したり、モジュールをロックしてRandomize Allを使ったときにその設定を保持したり、Divergenceでランダム化の範囲を設定したりできます。

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Mutate AllとRandomize Allは、Headerにもショートカットとして直接用意されています。

Mutateビューには、次のオプションとコントロールがあります。

  1. Mutate / Randomize:すべてのモジュールにわたって実行する変更について、MutateモードとRandomizeモードを切り替えます。Mutateモードでは、関連するプリセットの設定を現在のプリセットに融合します。Randomizeモードでは、コントロールの値をランダムに変更します。

  2. Divergence:各変更が現在のサウンドからどこまで離れるかを設定します。値を大きくするほど、予測しにくい結果になります。Randomizeモードでは、ランダム化の最大範囲を設定します。

  3. Mutate/Randomize All:ロックされているモジュールを除き、すべてのモジュールを一度にミューテートまたはランダム化します。

  4. Oscs:両方のウェーブテーブルオシレーターをミューテートまたはランダム化します。

    • Oscs Lock:Mutate/Randomize Allを使ったときに変化しないよう、ウェーブテーブルオシレーターをロックします。

    • Oscillator 1:ウェーブテーブルオシレーター1のみをミューテートまたはランダム化します。

    • Oscillator 2:ウェーブテーブルオシレーター2のみをミューテートまたはランダム化します。

  5. Filter:Filterをミューテートまたはランダム化します。

    • Filter Lock:Mutate/Randomize Allを使ったときに変化しないよう、Filterをロックします。

  6. Noise:両方のNoiseモジュールをミューテートまたはランダム化します。

    • Noise Lock:Mutate/Randomize Allを使ったときに変化しないよう、両方のNoiseモジュールをロックします。

    • Noise 1:Noiseモジュール1のみをミューテートまたはランダム化します。

    • Noise 2:Noiseモジュール2のみをミューテートまたはランダム化します。

  7. Inserts:3つのInsertすべてをミューテートまたはランダム化します。

    • Inserts Lock:Mutate/Randomize Allを使ったときに変化しないよう、3つのInsertすべてをロックします。

    • Insert A:Insert Aのみをミューテートまたはランダム化します。

    • Insert B:Insert Bのみをミューテートまたはランダム化します。

    • Insert C:Insert Cのみをミューテートまたはランダム化します。

  8. Effects:3つのEffectすべてをまとめてミューテートまたはランダム化します。

    • Effects Lock:Mutate/Randomize Allを使ったときに変化しないよう、3つのEffectすべてをロックします。

    • Effect X:Effect Xのみをミューテートまたはランダム化します。

    • Effect Y:Effect Yのみをミューテートまたはランダム化します。

    • Effect Z:Effect Zのみをミューテートまたはランダム化します。

  9. Amp:Ampエンベロープをミューテートまたはランダム化します。

    • Amp Lock:Mutate/Randomize Allを使ったときに変化しないよう、Ampエンベロープをロックします。


Generate

Generateを使うと、オーディオファイルから新しいプリセットを作成できます。GenerateはNIが開発したAIモデルを使用しており、サンプルを解析して、自由に調整できるパッチをゼロから組み立てることでサウンドを再現します。元のオーディオファイルからプリセットを生成することも、機械学習によるステム分離を使って、オーディオの個々のステムに対してプリセット生成を実行することもできます。

プリセット生成は、元のサウンドに忠実に合わせるMatch寄りにすることも、自由な発想で新しいサウンドを生み出すImagine寄りにすることもできます。1回のプリセット生成で4つのバリアントが作成され、その中から選べます。Variant Diversityは、バリアント間にどれだけの多様性を持たせるかを決めます。さらにAdjust Characterを使うと、選択したバリアントのサウンドをリアルタイムで微調整できます。各バリアントには、サウンドに意味のある変化を与えるよう自動的に選ばれたコントロールが用意されています。


オーディオファイルのロード

サイドペインでGenerateを開くと、最初の画面で、ドラッグ&ドロップまたはファイルダイアログを使ってオーディオファイルをロードできます。

  1. Drop your audio file here:プリセット生成に使うオーディオファイルを、ハードドライブやDAWからドラッグ&ドロップできます。WAV、AIFF、MP3、FLACファイルを使用できます。

  2. Browse Files:ファイルダイアログを表示し、プリセット生成に使うオーディオファイルを開くことができます。WAV、AIFF、MP3、FLACファイルを使用できます。


プリセットの生成

オーディオファイルをロードしたら、Generateで、生成を開始する前にプリセット生成のパラメーターを設定できます。

  1. Remove File:ロードしたオーディオファイルをクリアし、別のオーディオファイルをドラッグ&ドロップまたは参照するためのオプションを表示します。

  2. Waveform:ロードしたオーディオファイルを表示します。波形上で開始ハンドルと終了ハンドルを動かして、プリセット生成に使う区間を選択できます。または、波形の下にあるStartとEndの値を上下にドラッグすることもできます。

  3. Preview:ロードしたオーディオファイルの選択した区間を再生します。

  4. Separate Stems:オーディオを個別のステムに分割し、それぞれをプリセット生成に使えるようにします。

  5. Stem:プリセット生成に個別に使うステムを、Vocal、Bass、Drums、Otherなどから選択します。

  6. Match / Imagine:プリセット生成がオーディオファイルのサウンドをどれだけ忠実に再現するかを調整します。スライダーを左に動かすほど厳密に一致し、右に動かすほど想像力に富んだプリセットバリアントが作成されます。

  7. Variant Diversity:プリセットバリアントどうしの違いの大きさを調整します。値を大きくするほど、多様なサウンドになります。

  8. Generate Presets:選択したオーディオファイルからプリセットバリアントを生成します。実行中は、Cancelでプリセット生成を中止できます。完了後は、Regenerate Presetsで同じオーディオファイルを使ってプリセット生成をもう一度開始できます。


生成したプリセットの調整

プリセット生成のたびに4つのプリセットバリアントから選択でき、Characterコントロールを使ってサウンドを微調整できます。

  1. Variant:プリセット生成で作成された4つのプリセットバリアントから1つを選択します。選択したバリアントは、通常のプリセットと同じように演奏できます。

  2. Adjust Character:自動的に生成されたコントロールを使って、選択したバリアントのサウンドを調整できます。詳しくはCharacterコントロールを参照してください。


Characterコントロール

  • Air:フィルターを開き、高域をブーストし、ノイズをわずかに混ぜることで、きらめきと息づかいを加えます。

  • Bite:Insertオシレーターと歯切れのよいフィルター設定を組み合わせて、アタックを鋭くします。

  • Bloom:ノートが大きなリバーブの中へゆっくりと広がるようにします。

  • Breath:穏やかなアタックでノイズを混ぜ、高域をブーストすることで、サウンドを柔らかく開放的にします。

  • Brightness:フィルターとEQのコントロールを調整して、全体の音色を暗い方向から華やかな方向へ傾けます。

  • Choke:リリースタイムとディレイのフィードバックを減らして、ノートを短く切ります。

  • Clarity:ノイズ、ドライブ、ディレイのフィードバックを抑えて、芯となる音色を引き出します。

  • Complexity:モジュレーションの深さを調整します。左に回すとモジュレーションが減り、右に回すと既存のモジュレーションがより強調されます。

  • Crush:ドライブ段に入るレベルを上げて、圧縮されたサチュレーションのかかったサウンドを作ります。

  • Drift:カットオフ周波数とエンベロープタイムに揺らぎを加えて、アナログ的な不安定さを与えます。

  • Echoes:ミックス、フィードバック、ディレイタイムを増やして、ディレイエフェクトを加えます。

  • Evolve:LFOのレートを変え、そのモジュレーションの深さを増やして、パッチに動きを与えます。

  • Fat:低域をブーストし、ユニゾンボイスを重ね、穏やかなドライブを加えて、サウンドを広く厚くします。

  • Glass:フェーズモジュレーションを使い、高域をブーストし、ノイズフロアを整えて、サウンドに透き通った質感を加えます。

  • Gloom:カットオフを下げ、中域をカットし、リバーブのテールを強調して、より暗く遠いサウンドを作ります。

  • Gravel:中低域をオーバードライブさせて、サウンドをより荒々しく唸るようにします。

  • Grit:ディストーション段を押し込んで、サチュレーションのかかった攻撃的なトーンにし、汚れと荒々しさを加えます。

  • Haze:高域を抑えた長いリバーブを加えて、サウンドを霧で包みます。

  • Hold:エンベロープのサステインとリリースを増やして、サウンドのボディを強調します。

  • Hollow:フィルターの帯域を狭め、2つ目のフィルターをブレンドして、サウンドをくり抜いたような響きにします。

  • Linger:エンベロープのリリースを増やし、リバーブを少し加えて、すべてのノートが余韻を残して消えていくようにします。

  • Liquid:レゾナンスを上げ、LFOを遅くして流れるようなスイープを作り、レゾナンスの強いフィルターの動きを生み出します。

  • Metal:フェーズモジュレーションの深さを増やし、Insertオシレーターをブレンドしてベルのようなトーンにし、非整数倍音の鋭さを加えます。

  • Pluck:フィルターのエンベロープのディケイを短くし、そのモジュレーションの深さを増やして、ノートを歯切れよくします。

  • Punch:エンベロープのサステインとディケイを減らしてアタックを強調し、すべてのノートをドラムのように響かせます。

  • Resonance:フィルターのレゾナンスとEQのピークを上げて、サウンドをより共鳴させます。

  • Rubber:オシレーターのウェーブテーブルを曲げて、サウンドに弾力のある質感を加えます。

  • Shimmer:ウェーブテーブルをより明るいサウンドの方向へ動かし、上のオクターブを強調します。

  • Slam:アンプのエンベロープのアタックをゼロまで縮め、トランジェントをサチュレーションに押し込んで、サウンドのインパクトを最大にします。

  • Space:ディレイとリバーブのミックスを調整して、サウンドを親密な距離感から広大な空間まで動かします。

  • Sub Weight:低域をブーストし、穏やかなドライブをかけて、ローエンドをしっかり支えます。

  • Swell:エンベロープのアタックを長くして、ゆっくりと立ち上がる、呼吸するようなサウンドを作ります。

  • Tension:エンベロープのサステインとリリースを減らし、フィルターのレゾナンスを上げて、サウンドを引き締めます。

  • Thin:低域をカットし、ノイズフロアを下げながらフィルターを開いて、サウンドをスリムにします。

  • Vocalic:フィルターの帯域をフォルマントに向けて狭め、EQのピークを上げて、母音のようなサウンドを作ります。

  • Stereo Width:ユニゾンボイスを増やしてデチューンし、サウンドをステレオイメージ全体に広げます。

  • Wobble:LFOを遅くし、そのモジュレーションの深さを増やして、強いモジュレーションを作ります。


参照元情報:Side pane
https://docs.native-instruments.com/online-guides/massive-xl-user-guide/en/side-pane