ICONはPCへUSB接続を行う製品であり、オーディオ出力をもつ機器のためオーディオインターフェースの代わりとしてご利用いただくことが可能です。
ただし本製品は専用のASIOドライバを持たない製品となるため、Windows PCでご利用いただくには別途ASIOドライバが必要となります。
本ページでは、汎用のASIOドライバとして広く用いられている"ASIO4ALL"を用いた設定方法を記載します。
1. ICONをPCに接続する
まずUSBケーブルを用いてPCへ本製品を認識させる必要があります。
手順等については下記ページも記載いたしましたので、こちらも合わせてご確認ください。
合わせて、ASIO4ALLのインストーラを入手し、インストールを進めてください。
様々な言語のインストーラが用意されていますが、基本的には英語の最新版インストーラを用いていただければ問題ありません。
インストール完了後、PCの再起動を行なってください。
2. DAWを起動する
PCがICONを認識したこととASIO4ALLのインストールが完了したら、DAWを起動します。
こちらのページでは代表的ないくつかのDAWの設定画面を使用して設定方法を解説しますが、詳細な設定等についてはそれぞれの開発元メーカーや代理店までお問い合わせください。
- Studio One の設定方法
(本ページではStudio One 5 Prefossionalを使用しています)
Studio Oneを起動し、スタートメニュー中央下部の設定メニューにある"オーディオデバイスを設定"をクリックします。
するとStudio Oneで使用するオーディオデバイスを選択する画面が表示されます。
デバイス名をクリックすると使用できるオーディオドライバが一覧で表示されるので、こちらからASIO4ALLを選択してください。
すると、ディスプレイ右下のスピーカーアイコン等が表示されている箇所に緑色の▶️マークが表示されます。こちらが、ASIO4ALLが起動してる状態です。
▶️をクリックすると、下記画像のようなASIO4ALLの設定画面が表示されます。
画像の状態では"Realtek Audio"(PCの内蔵出力装置)とICONの両方が音声ドライバとして認識されています。
この状態ではメインの出力先が"Realtek Audio"になってしまうので、"USB Audio CODEC"(ICON)のみが選択されている状態にしてください。
設定が完了したらASIO4ALLのウィンドウ右上にある×をクリックしてウィンドウを終了してください。Studio One のオプションウィンドウの"OK"をクリックすると設定が終了します。
この状態で新規ソングを作成すると、出力がICONのイヤフォン
端子からとなり、マイク入力がICONから行うことが可能です。こちらで、設定は完了です。
- Live での設定方法
(本ページではLive 10を使用しています)
アプリケーションを起動し、左上の"オプション"をクリックし"環境設定"を選択します。
環境設定のウィンドウが開いたら"Audio"を選択、ドライバタイプを"ASIO"に変更してからオーディオデバイスで"ASIO4ALL"を選択してください。
すると、ディスプレイ右下のスピーカーアイコン等が表示されている箇所に緑色の▶️マークが表示されます。こちらが、ASIO4ALLが起動してる状態です。▶️マークをクリックしてASIO4ALLの設定画面を開き、"USB Audio CODEC"(ICON)のみが選択されている状態にしてください。
なお、Live 10ではデフォルトで入出力先の名称が設定されていません。チャンネル設定欄にある"入力設定"や"出力設定"からそれぞれ自分でデバイス名を入力すると接続されている機器がわかりやすくなります。入力完了後、"OK"をクリックすることで設定が反映されます。
ASIO4ALLやオーディオデバイスの設定が完了したら、環境設定ウィンドウを終了してください。ウィンドウを終了すると自動的に設定が反映されます。
オーディオトラックの入力にICONを割り当てることで、マイクから入力した音声をLive上で録音することができます。
(本ページではProtools 2018.03を使用しています)
アプリケーションを起動、スタートメニューを閉じてウィンドウ上部にある"設定"から"プレイバックエンジン"を選択します。
こちらがProtoolsで使用するオーディオエンジンを選択する画面なので、プレイバックエンジンにASIO4ALLを選択します。
設定完了後、"OK"をクリックしてください。
すると、ディスプレイ右下のスピーカーアイコン等が表示されている箇所に緑色の▶️マークが表示されます。こちらが、ASIO4ALLが起動してる状態です。▶️マークをクリックしてASIO4ALLの設定画面を開き、"USB Audio CODEC"(ICON)のみが選択されている状態にしてください。
こちらで、Protoolsでの設定は完了です。新規セッションを開き、オーディオトラックのインプットチャンネルにASIO4ALLのインプットを割り当てることでICONで入力した音声を収録することが可能となります。
もしインプットチャンネルを割り当てる際に"使用不可"と表示されるチャンネルがある場合は、Protoolsに設定されているオーディオデバイスの設定に以前の設定が残っていることが考えられます。"設定"から"I/O"をクリックし、インプットやアウトプット、バスを削除しデフォルトで作成し直してください。
OBS StudioにてICONを使用する方法につきましては、こちらのページを参考にしてください