先ほど binaural エンコードされたファイルはステレオラウドスピーカーシステムと互換性がないと述べましたが、SPAT Revolution では必要に応じて binaural エンコードされた信号をラウドスピーカーで再生する方法があります。これは、Setup ページのグラフの Input Transcoder 段階または Master Transcoder 段階で、binaural ストリームを Transaural ストリームにトランスコードすることで行えます。
Transaural という用語は、binaural 信号をラウドスピーカー互換の信号にトランスコードすることだけを指します。この再生モードは、ラウドスピーカー互換の信号を確立するためにまさにこの処理を使用することから、「cross-talk cancellation(クロストークキャンセル)」とも呼ばれます。
警告: cross-talk cancellation を成功させるには、リスナーがラウドスピーカーペアに対して特定の位置に配置されることが前提となります。そうでなければ空間情報が正しく知覚されません。ラウドスピーカーペアは通常のステレオセットアップとして、Left を -30 度、Right を +30 度に配置する必要があります。
Transaural デコードに必要とされるような最適なリスニングポジションは、Sweet Spot としても知られています(Listener Position を参照)。これは、次のセクションである Channel Based ストリームとパンニングアルゴリズムに進むにあたって、把握しておくべき基本的な概念です。
参照元情報:Transaural – FLUX:: SPAT Revolution User Guide
https://doc.flux.audio/spat-revolution/Spatialisation_Technology_Transaural.html