Universal Audio Native - Woodrow '55 Instrument Amp マニュアル

Universal Audio Native - Woodrow '55 Instrument Amp マニュアル

Native UAD Woodrow '55 Instrument Ampは、The EaglesからChuck Berry、Neil Youngに至るまで、アーティストやプロデューサーが何十年にもわたって愛用し続けてきた伝説的なアメリカン・ツイード真空管アンプのサウンドを、プラグインに再現します。*

受賞歴を誇るUAFXペダルをベースとしたWoodrow '55プラグインには、甘いクリーントーン、豊かなオーバードライブ、そしてグランジーなディストーションまでが詰め込まれています。


記事の内容


UADギターアンプ・プラグインを使い始める

解説ビデオ: https://www.youtube.com/watch?v=Bh4mNUu2Yiw



入力レベルの設定

Woodrow '55は、ApolloおよびVoltインターフェースと組み合わせて使用したときに、オリジナルのアンプとまったく同じトーンとレスポンスが得られるようキャリブレーションされています。楽器をHi-Z入力に接続し、そのチャンネルのプリアンプ・ゲインを最小に設定して、プラグインのINコントロールをデフォルトのHi-Z(センター)位置のままにしてください。

他社製オーディオインターフェースで最適なパフォーマンスを得る場合も、同じガイドラインに従ってください。


最適なトーンとレスポンスを得るための入力レベル・ガイドライン

  • オーディオインターフェースのHi-Z楽器入力に接続する
  • オーディオインターフェース・チャンネルのハードウェア・プリアンプ・ゲインコントロールを最小に設定する
  • プラグインのINノブをHi-Z(センター)位置に設定する

Woodrow '55 トーンのショートカット

クラシックなトーンの組み合わせとして、以下のブーストとスピーカーキャビネットの設定をお試しください。

  • JP12 + Stock - 工場出荷時の標準的な組み合わせ。トーンを半分まで上げた状態から始めてください
  • V30 + EP-III - 太いリード向けの設定。ブーストとゲインを上げるとファズのような質感になります
  • B-Man + KP-3K - ゲインを低めに設定したクリーンでハイファイなサウンド

ファクトリー・プリセットとアーティスト・プリセットには、さらに多くの優れたサウンドのスピーカーキャビネットとチャンネルの組み合わせが用意されています。


Woodrow '55のコントロール

ヒント: Option+クリック(macOS)またはAlt+クリック(Windows)で、ほとんどのコントロールをデフォルト値に設定できます。


In

プラグインへの入力レベルを調整します。ノブにマウスカーソルを合わせると、HI-ZとLINEのラベルが表示されます。

プラグインの入力レベルは、プリアンプ・ゲインを加えていないHi-Z入力に対して、INをデフォルトのセンター位置(HI-Z)に設定したときに適切な動作レベルとなるようキャリブレーションされています。すでにプリアンプで増幅されたトラックなど、レベルの高い信号にプラグインを使用する場合は、INノブを最小(LINE)方向に下げてください。

このノブを下げることで、ハムバッカーやアクティブ・ピックアップなど出力の大きな楽器信号を使用する際に、よりクリーンなトーンを得ることもできます。逆にノブを上げてゲインを増やせば、幅広いクリエイティブなトーンが得られます。

ヒント

  • ノブにカーソルを合わせてHI-ZまたはLINEのラベルをクリックすると、その値にコントロールを設定できます。
  • プリセットを読み込んでもINの値は変わりません。一度レベルを設定しておけば、大きな音量変化なくプリセットを自由に切り替えられます。

Presets

Woodrow '55には、クラシックなサウンドを提供する幅広いプリセットが収録されています。プリセット・ブラウザーを備えており、プリセットを詳細かつ包括的にブラウズして扱えます。プラグイン上部中央のプリセットバーをクリックしてブラウザーからプリセットを選択するか、前/次(<または>)ボタンでプリセットを順に切り替えます。

ヒント: すべてのUADプラグインに共通するプリセット・ブラウザーの詳細はこちらをご覧ください。


Room

信号にミックスされるルームトーンの量を調整します。

Roomのヒント

  • Roomの量は、スピーカーキャビネットを使用しているときのみサウンドに影響します。スピーカーキャビネットをバイパスしている場合、Roomサウンドは得られません。
  • まずはRoomを12時位置に設定し、そこから好みに応じて増減させてください。Roomを完全にオフにすると、アイソレーション・ブースでアンプを録音したような状態になります。Roomノブを上げると、スタジオのトラッキングルームに立てたルームマイクのアンビエンスが加わります。
  • 完全なウェット状態のRoomサウンドにはなりません。

Out

プラグインからの出力レベルを調整します。Outputを12時位置に設定すると、バイパス時とほぼ同じレベルになります。


Boosts

Woodrow '55には、Stock、KP-3K、EP-IIIの3種類のブーストが搭載されています。うち2つはクラシックなブースト回路、1つはクリーンな「カーブ」ブーストを備えたストックアンプです。これらのブーストはアンプのキャラクターと利用できるゲイン量を変化させます。

ブーストをクリックして選択し、Boostノブでゲインを加えます。各回路の詳細はWoodrow '55のブーストをご覧ください。

  • STOCKはストックのアンプ回路で、Boostノブによりミッドレンジ中心のゲインをアンプの入力に加えます。
  • KP-3Kは、The Edgeの使用で名を馳せた80年代のデジタルディレイのプリアンプ・セクションによる、明るいゲインを加えます。
  • EP-IIIは、EP-IIIテープエコーのプリアンプ・セクションによるブーストを加えます。

Boost

ブーストを有効にするにはボタンをクリックします。ボタンが点灯している状態がブースト有効です。ゲイン量とブーストの効果を強めるには、Boostノブを時計回りに回します。


Speaker Cabinet

スピーカーキャビネットはWoodrow '55プラグインの右側に表示されます。キャビネット名をクリックしてメニューからキャブを選択するか、前/次の矢印(<と>)でキャブとマイクを順に切り替えます。

スピーカーの詳細はWoodrow '55のスピーカーキャビネットをご覧ください。


Tone

アンプのトレブル帯域を調整します。Toneコントロールはアンプのゲインと相互に作用し、Toneを上げるほどオーバードライブとディストーションが増します。クリーンなサウンドを狙うなら12時位置あたりから始め、ゲインと明るさを求める場合は上げていってください。


Instrument Volume (INST VOL) と Mic Volume (MIC VOL)

アンプのインストゥルメント・チャンネルとマイク・チャンネルのゲインを調整します。インストゥルメント・チャンネルは上げるほどわずかに明るくアグレッシブになり、マイク・チャンネルはよりダークでクリーン、そして低域が豊かになります。片方または両方のボリュームを上げていくと、アンプのキャラクターが変化し、よりオーバードライブしてコンプレッションのかかったサウンドになります。

ボリュームコントロールのクリーンな可変幅はわずかに拡張されており、Outputコントロールが追加のメイクアップゲインを提供します。オリジナルのツイードアンプが持つゲインはすべてそのままに、オリジナル機では難しかったクリーンサウンドの作り込みやすさが向上しています。

両方のボリュームコントロールを上げると、Woodrowのチャンネルは自動的に「ジャンプ」(連結)されます。インストゥルメントまたはマイク・チャンネル単体のサウンドを聴くには、もう一方のボリュームコントロールを最小まで下げてください。

注意: これらはオリジナル機の「Volume」コントロールに相当します。クリーンな「ポストアンプ」の音量調整にはOutputコントロールを使用してください。


Woodrow Inputs

Woodrowは、オリジナル機の入力を詳細にモデリングしています。

入力ペアをクリックすると、その入力に切り替わります。上側の入力はゲインとグリットが強く、下側の入力はゲインが少なく明るいサウンドです。

いずれかのボリュームが0のとき、Woodrowは音量を上げている側のチャンネルの入力にのみ接続したかのように動作します。

ヒント: Input設定はグローバルではなく、現在のサウンドにのみ適用されます。Input設定はプリセットとともに保存されます。

Input Routing 説明
High ゲインと太さが増します。片方のボリュームだけを上げている場合は、そのチャンネルのHigh入力のサウンドのみが得られます。両方のボリュームが0より上のときは、両方の入力を合わせたサウンドになります。
Low よりクリーンで、わずかに明るいサウンドになります。片方のボリュームだけを上げている場合は、そのチャンネルのLow入力のサウンドのみが得られます。両方のボリュームが0より上のときは、両方の入力を合わせたサウンドになります。

On / Off

On / Offスイッチはプラグインをバイパスし、プラグインの処理負荷を軽減します。


Woodrow '55のブースト

Woodrow '55のアンプブーストは、オリジナルのアンプと組み合わせて使われることの多いカスタマイズやハードウェアをモデリングしたものです。それぞれのブーストは独自のサウンドと効果を持ちます。ゲイン量とブーストの効果を強めるには、Boostノブを時計回りに回してください。ブーストの有効/無効はBoostノブの横のボタンで切り替えます。

Boost 説明 備考
Stock クリーンな「カーブ」ブースト。ディストーションを加えないクリーンなゲイン。 ブーストレベルを上げると、ミッドレンジとトレブルがわずかに増え、ベースがわずかに減ります。これにより、締まりのない濁ったディストーションを防ぎます。
KP-3K The Edgeの使用で名を馳せた80年代のデジタルディレイによる、名高いプリアンプ・ブースト。 明るくディテール豊か。クリーンできらびやかなディテールを得るには、このブーストをLow入力と組み合わせて使用してください。
EP-III EP-IIIテープエコーのプリアンプ・セクション。豊富な追加ゲインを備えた、厚みと温かみのあるサウンド。 Boostノブをゼロから少しでも上げた瞬間に、サウンドに厚みが加わります。

Woodrow '55のスピーカーキャビネット

スピーカー、キャビネット、マイクの設定はそれぞれ独自のサウンドを持ちます。ドロップダウンリストから、または前/次(<または>)ボタンを押してスピーカーを選択してください。

Speaker スピーカー/キャビネット/マイク* 備考
Blu15 1x12ツイードコンボに搭載した15W Celestion Blueを、67コンデンサーマイクで収録。 ストックスピーカーよりダークなサウンド。
JP12 Stock 1x12ツイードコンボに搭載したJensen P12Rを、57ダイナミックマイクで収録。 ストックスピーカー。細めでアグレッシブさは控えめ。
GB25 1x12ツイードコンボに搭載した25W Celestion Greenbackを、57ダイナミックマイクで収録。 よりモダンで厚みがあり、高域はクリア。ディストーションペダルやハイゲイン時により豊かに響きます。
V30 Celestion V30スピーカーを搭載したMarshall 4x12を、421ダイナミックマイクで収録。 低域のチャンク感と厚みが増します。大きなリードサウンドや太いリズムサウンドに最適。
B-Man Jensen P10Rスピーカーを搭載したFender 4x10 Bassmanキャビネットを、57ダイナミックマイクで収録。 クリーンで使用すると、ミッドがスクープされたハイファイなサウンドが得られます。KP-3Kブースト、Low入力、低めのゲインと組み合わせると、クリーンで澄んだサウンドになります。
JBF120 ヴィンテージのJBL D-120Fスピーカーを搭載したFender 1x12キャビネットを、414コンデンサーマイクで収録。 明るくハイファイで、ミッドレンジ寄り。
Direct キャビネット・エミュレーションなし 実機のギターキャビネットや外部のキャビネット・エミュレーションと組み合わせて使用します。

*本書で使用される製品名は各所有者の商標であり、Universal Audio Inc.とは一切関係ありません。これらの名称は、Woodrow '55 Instrument Amplifierのサウンドモデル作成にあたって研究した製品を特定する目的でのみ使用されています。アーティスト名の使用は、Universal Audioソフトウェアの公式な推奨を意味するものではありません。

v260427


参照元情報:Woodrow '55 Instrument Amp Manual
https://help.uaudio.com/hc/en-us/articles/34758701036308