Opalのモジュレーションマトリクスでは、LFOやエンベロープなどの各種ソースを、オシレーターのピッチやフィルターカットオフ周波数といった目的のデスティネーションに接続できます。これにより、ハードワイヤード接続だけでは実現できない、より複雑なサウンドを作成できます。このページは、本体右上付近のMATRIXボタンをクリックすると表示されます。モジュレーションルーティングは、SourceおよびDestinationのドロップメニューから選択することで作成します。
下図は、Opalのハードワイヤードモジュレーションルーティングと、モジュレーションマトリクスで利用可能なルーティングを示しています。
フィルターエンベロープやアンプエンベロープなど、よく使われる一部のコントロールはデフォルトで「ハードワイヤード」接続されているため、モジュレーションマトリクスで設定する必要はありません。デフォルトで接続されているコントロールは一部ですが、サウンドをデザインする際にリンクさせたい、他にも数十のソースとデスティネーションが用意されています。
OpalのMod Via機能を使うと、モジュレーションリンク自体を別のモジュレーターでモジュレートすることもできます。たとえば、キーベロシティを使ってモジュレーションリンクにベロシティ感度を持たせることができます。
非常に複雑なサウンドのために、最大16のモジュレーションルーティングを設定できます。
これらのボタンは、モジュレーションルートの作成と削除を行います。左上の+ボタンは新しいルートを作成し、各ルートの右側にあるXボタンはそのルートを削除します。
このボタンは、対応するモジュレーションリンクのミュート/ミュート解除を行います。ミュート時にはボタンが点灯し、モジュレーションリンクは無効になります(ソースはデスティネーションに影響を与えません)。
Tip:モジュレーションのミュートは、自分でデザインした、あるいは他者がデザインした複雑なサウンドをトラブルシューティングする際に非常に役立ちます。
このドロップメニューは、モジュレーションルートのコントロールソースを選択します。以下のソースから選択できます。
このスライダーは、モジュレーションソースの量を±100の範囲で調整します。中央(0)位置に設定すると、モジュレーションソースはオフになります。スライダーを中央より右に動かすと、デスティネーションに対する「ポジティブ」なモジュレーションのスケーリングが増加します。スライダーを中央より左に動かすと、「ネガティブ」(反転)なモジュレーションのスケーリングが増加します。
Tip:Opalのモジュレーションレンジは、設定しやすいように意図的に制限されています。ただし、より広いモジュレーションレンジが必要な場合は、同じデスティネーションに対して2つのモジュレーションルートを作成することで、モジュレーションを「倍」にすることができます。
このスライダーは、モジュレーションソースにポジティブまたはネガティブなオフセットを導入します。たとえば、モジュレーションソースにLFOが選択されている場合、このスライダーはLFO波形全体を中央の「ゼロクロス」ラインより上または下にシフトします。デフォルトの中央位置(0)では、オフセットは適用されません。スライダーを中央より右に動かすとポジティブなオフセットが増加し、中央より左に動かすと「ネガティブ」なオフセットの量が増加します。
Tip:OpalのLFOは本来バイポーラですがMulti-Segはユニポーラです。Offsetを使うことで、ユニポーラなLFOやバイポーラなMulti-Segを作成できます。Offsetは、Macroコントロールをプリセット用に作成する際にも便利です。たとえば、Macroノブのデフォルト位置を、コントロール対象のコントロールのデフォルト位置とは異なる位置にしたい場合などです。
このドロップメニューでは、セカンダリモジュレーターを使ってモジュレーションルートの強さを調整できます。たとえば、ノートベロシティを使ってビブラートエフェクトの強さを調整できます。
このスライダーは、MOD VIAパラメーターのスケーリングを±100の範囲で調整します。中央(0)位置に設定すると、MOD VIAソースはオフになります。スライダーを中央より右に動かすと、デスティネーションに対する「ポジティブ」なモジュレーションのスケーリングが増加します。スライダーを中央より左に動かすと、「ネガティブ」(反転)なモジュレーションのスケーリングが増加します。
このドロップメニューは、モジュレーションリンクのデスティネーションを選択します。
モジュレーションマトリクスは、一見複雑に思えるかもしれませんが、いくつかモジュレーションルーティングを作成してみれば、実際にはシンプルかつすばやく設定できることがわかります。手順は以下のとおりです。
これでモジュレーションルートが作成されました。たとえば、ソースとして「LFO1」を、デスティネーションとして「FILT1 CUTOFF」を選択した場合、LFO1の出力が第1フィルターのカットオフ周波数をコントロールするようになります。フィルターのカットオフ周波数は引き続き手動で調整できますが、LFOの出力もカットオフに影響を与えます。
他のコントロールがデフォルト位置のままだと、効果が弱すぎたり強すぎたりすることに気づくかもしれません。これは正常な状態です。多くの場合、デフォルト設定では、モジュレーションリンクが非常に弱い、または非常に強調されたものになることがあります。AMOUNTスライダーを使ってモジュレーションルーティングを微調整できます。
OFFSETスライダーは、AMOUNTスライダーの右側にあります。
ここまでで、さまざまなシンセサイザーのモジュレーションマトリクスに共通する基本操作はすべて説明しました。Opalのモジュレーションマトリクスには、サウンドデザインをより簡単で興味深いものにする、いくつかの特別な機能があります。
参照元情報:Opal Morphing Synthesizer Manual
https://help.uaudio.com/hc/en-us/articles/4421163605908