Note: LA-2A Tube Compressorは、Teletronix LA-2A Leveler Collectionに収録されているTeletronix LA-2A Silverプラグインのシンプル版です。
穏やかでプログラム依存型のオプティカル・コンプレッションと、精緻に設計された真空管アンプを備えたLA-2Aは、世界中のプロミキサーにとって定番のコンプレッサーです。
Teletronix LA-2A Tube Compressor
Teletronixの創業者Jim Lawrenceは、1960年代初頭に音声のゲインコントロールにフォトセルを使用した最初の人物です。彼の独創的なオプティカル・コンプレッション設計は技術的なブレークスルーであり、それまでの回路の安定性とトランスペアレンシーを大きく上回るものでした。Universal Audioの創業者M.T.「Bill」Putnamは後にこの特許技術を買収し、その後も長年にわたりLA-2Aの製造を続けました。
60年代から70年代にかけて、LA-2Aと1176は、当時なくてはならないダイナミクス処理ツールとして切っても切り離せない存在になりました。主な用途は、ボーカル、ベース、ストリングス、ホーンなど、目立たないトランスペアレントなゲインリダクションを必要とするソースへの個別インサートです。
Peak Reductionは最大-40 dBまでの範囲で入力信号にコンプレッションのしきい値を適用し、GainはPeak Reduction後のレベルマッチングのために信号を増幅します。
Teletronix LA-2A Tube Compressorには、プラグインのプリセットマネージャーからアクセスできる便利なプリセットが多数収録されています。
LA-2A Tube Compressorはシンプルなコントロール構成になっています。GainおよびPeak Reductionの値は0~100の範囲ですが、これらは任意の数値であり、特定のdB値を反映するものではない点に注意してください。
このコントロールは、トリガーしきい値を調整することで信号コンプレッションの量を設定します。値を大きくするとしきい値が下がり、コンプレッション量が増加します。設定可能な範囲は0 dB(完全に反時計回り)から-40 dB(完全に時計回り)です。
希望するコンプレッション量が得られるまで、このコントロールを時計回りに回してください。Peak Reductionの量をモニターするには、VU MeterノブをGain Reductionに設定します。Peak ReductionはGainコントロールとは独立して調整する必要があります。
Peak Reductionを最小値に設定すると、コンプレッション(またはリミティング)は発生しませんが、信号は依然として回路によって色付けされ、Gainコントロールで出力レベルを調整できます。
Gainノブは、コンプレッションによって低下したレベルを補うために、出力レベルを最大40 dBまで増加させます。Peak Reductionコントロールで希望するコンプレッション量を得た後に、Gainコントロールを調整してください。Gainコントロールはコンプレッション量には影響しません。
Note: フロントパネルノブの値は0~100の範囲ですが、これらは任意の数値であり、特定のdB値を反映するものではありません。
このロータリーノブは、VU Meterのモードを設定します。Gain Reductionに設定すると、VU Meterはコンプレッション量をdBで表示します。+10または+4に設定すると、VU Meterは出力レベルをdBで表示します(+4に設定した場合、メーター読み取り値 0 は出力レベル +4 dB に相当します)。
これは標準的なVUメーターで、Meter Functionスイッチの設定に応じて、ゲインリダクション量または出力レベルのいずれかを表示します。
このスイッチは、レベラーのコンプレッションレシオを設定します。Compressに設定すると、コンプレッションレシオは約3:1になります。Limitに設定すると、レシオは約無限大:1になります。ただし、コンプレッションレシオは非線形かつ周波数依存であるため、これらの数値は絶対的なものではありません。
プラグインを有効にするかどうかを決定します。PowerスイッチがOff位置にある場合、プラグインは無効になり、CPU使用率が低減されます。
1950年代、Parsons Electronicsに在籍していた電気技師のJim Lawrenceは、Cal Techジェット推進研究所(JPL)を拠点とするTitan Missile Programへの参加を打診され、同プログラム向けの光学センサーの開発を担当することになりました。この研究から生まれた技術は、後に彼が開発するLeveling Amplifierの検出器として応用されました。彼のT4設計における発光パネルとフォトレジスターの相互作用こそが、Teletronix Levelerの特徴的なサウンドを生み出す主な要因となっています。
その後 Lawrenceは独立し、故郷であるカリフォルニア州パサデナでTeletronixを設立しました(1958年)。JimがLeveling Amplifierに初めて取り組んだ結果生まれたのがTeletronix LA-1で、約100台が製造されました。その後Lawrenceは仕様と回路レイアウトを改良したLA-2へと設計を更新し、続いて業界標準となるLA-2Aへと迅速に移行しました。LA-2Aの誕生からわずか3年後の1965年、Jim LawrenceはBabcock Electronicsに会社を売却しました。ここでBill Putnamが登場します。PutnamはTeletronixを含むBabcockの放送部門を買収し、1967年に自身の親会社であるStudio Electronicsに組み込みました。これによりUniversal AudioはLA-2Aの製造を再開し、Putnamは新たな設計にもこのオプティカル検出器を使用し始めました。
Jim LawrenceのTeletronix LevelerとそのT4設計は、LA-2Aに今日まで続く音楽的・技術的な長寿をもたらす、ふさわしい音楽的レスポンスを備えていました。Universal AudioはハードウェアLA-2Aの再発売版とプラグインのためにT4を正しく再現するのに長い時間を費やしましたが、その特別な点が本当に理解されたのは、UAD-1向けにLA-2Aをモデリングする研究を始めてからのことでした。UAのDSP研究により、オリジナルのT4が量子物理学レベルでどのように機能しているかを理解することができ、ゲインリダクションの挙動を正確にDSPモデル化できただけでなく、ハードウェアT4の一貫性を高めることにも役立ちました。ハードウェアであれ DSPであれ、UAが再確立したこの特別な認定製造プロセスとレシピこそが、今日までLA-2Aに唯一無二の音楽的サウンドクオリティを与えています。
Teletronix LA-2A Compressor Hardware
参照元情報:LA-2A Tube Compressor Manual
https://help.uaudio.com/hc/en-us/articles/19378009641748