Z1 MK2 は Traktor Pro ソフトウェアと組み合わせて使用するよう設計されており、Traktor の主要機能を直接コントロールできます。
この章では、Traktor 使用時に Z1 の主要機能がどのように動作するかを説明します。
| ℹ️ | Traktor の特定の機能について不明な点がある場合は、Traktor Pro 4ユーザーマニュアル(Traktor Pro 4 Manual)をご参照ください。 |
| ℹ️ | Z1 は 2 チャンネルのミキサーコントローラーです。そのため、一部のコントロール操作はデッキ A および B のみに限定され、デッキ C および D では使用できません。 |
Traktor の操作に慣れていない場合は、この章を読み進めながら Traktor マニュアルも併せてご参照いただくことをおすすめします。
本マニュアルでは、デッキ、デッキフレーバーと各種設定、ルーピング、キューポイントといった Traktor の基本的な概念をご理解いただいていることを前提としています。また、Traktor のミキサーおよびエフェクト(FX)の動作についてもご理解いただいている必要があります。
もちろん、Traktor の豊富な機能を使用せずに Z1 を操作することも可能です。しかし、少し時間をかけて Traktor ソフトウェアについて学ぶことで、Z1 をより一層活用できるようになります。
すぐに Z1 でミックスを始めたいところですが、Traktor 使用時に Z1 の主要機能がどのように動作するかを、数分かけて把握しておくことをおすすめします。
Z1 は基本的に 2 チャンネルのミキサーコントローラーです。2 本のチャンネルフェーダーは TRAKTOR ソフトウェア内のデッキ A および B のボリュームをコントロールし、☰ ボタンを使用することでデッキ C および D へもアクセスできます。クロスフェーダーでは、左右のデッキの出力を切り替えられます。クロスフェーダーを左端まで動かすと(ボリュームフェーダーが上がっている場合)左のデッキのみが聞こえ、右端まで動かすと(そのボリュームが上がっている場合)右のデッキが聞こえます。
チャンネル GAIN ノブは、Z1 のチャンネルフィルターおよび EQ セクションの上部にあります。
チャンネル GAIN ノブは、User-Gain レベルと Auto-Gain レベルという 2 つの表示モードで操作できます。User-Gain レベル表示モードでは、コントローラー上の GAIN ノブを回すと、Traktor ソフトウェア上の GAIN ノブも同時に動きます。
2 つのモードの表示内容は以下の通りです。
User-Gain レベル:Traktor のデフォルトモードです。ノブの周囲に青いインジケーターリングが表示され、このモードであることを示します。Z1 の GAIN ノブを回すとミキサーチャンネルのゲインが変化し、その範囲は -inf から +12dB です。
| ℹ️ | User-Gain レベルはソングファイルには保存されません。 |
Auto-Gain レベル:ラベル横のボタンをクリックすると Auto-Gain レベル表示モードが有効になり、ラベルに AUTO と表示されます。有効時、ノブはトラック解析時(ライブラリへのトラック読み込み時)にソングファイルへ保存された Auto-Gain レベルを示します。ソフトウェア上で Auto-Gain レベルを変更すると、その新しい Auto-Gain 設定がソングファイルに書き込まれます。ただし、Z1 の GAIN ノブを回した場合は、Auto-Gain レベルではなく User-Gain レベルが変化します。
| ℹ️ | Auto-Gain は環境設定の Mixer > Level > Set Autogain When Loading Track で有効化できます。Auto-Gain の詳細については Traktor マニュアルをご参照ください。 |
チャンネルが EQ モード
に設定されている場合、Z1 MK2 では 3 バンドの EQ を直接コントロールできます。Stem トラックが読み込まれている場合は、専用ボタン
から Stems モードが使用可能になります。このモードでは、Gain と 3 バンドの EQ が Traktor 内の 4 つの Stem をコントロールする役割になります。
各チャンネルのデフォルトモードです。いずれかのノブを反時計回りに回すと該当する周波数帯(High、Mid、Low)が減衰し、時計回りに回すと該当する周波数帯がブーストされます。ノブを 12 時の位置に保つと、該当する周波数帯はニュートラルなままになります。
このモードでは、Gain ノブが Drums Stem、Hi ノブが Bass Stem、Mid ノブが Other Stem、Low ノブが Vocal Stem をコントロールします。いずれかのノブを反時計回りに回し切ると該当する Stem のボリュームが 0% になり、時計回りに回し切ると該当する Stem が 100% になります。
Z1 のトップパネルにある
VOL ノブは、ヘッドホン出力の音量レベルを調整します。
MIX ノブは、ヘッドホンでメインミックスのみを聞くか、キューチャンネルのみを聞くか、あるいは両方の信号を聞くかを決定します。
ヘッドホンでのトラックのキューイングは、以下の手順で行います。
MIX ノブを中央の位置に合わせます。
VOL ノブを調整し、ヘッドホンの音量を快適なレベルに設定します。
MIX ノブの下にあるチャンネル B のキューボタン
を押します。ボタンが点灯し、デッキ B がキューチャンネルへ送られていることを示します。この状態では、ヘッドホンでデッキ B の音が聞こえます。キューがオンになっているため、クロスフェーダーをどの位置に動かしてもデッキ B が聞こえ続けることにご注意ください。
これにより、クロスフェーダーの位置に関係なくデッキ A で再生中のトラックが聞こえます。これはデッキ A のキューボタンがオンになっており、
MIX ノブが中央の位置にあるためです。
MIX ノブを左端まで回します。
MIX ノブを右端まで回します。チャンネルフェーダーが上がっていれば、ヘッドホンからメインミックスが聞こえます。
| ℹ️ | 両方のチャンネルフェーダーが下がっている場合は、ヘッドホンから信号がまったく出力されないことにご注意ください。 |
| ℹ️ | ヘッドホンでどのミックスを聞いていても、メインミックスは常にクロスフェーダーとチャンネルフェーダーでコントロールされることを覚えておいてください。 |
Z1 には各チャンネルフェーダーの上に FX ノブと、対応する ON ボタンがあります。これらのコントロールに加えて、Z1 には 4 つの Mixer FX ショートカットボタンと、FX ノブの間に Filter 専用ボタンが用意されています。
| ℹ️ | ON ボタンをもう一度押すと、エフェクト機能がオフになります。オフの状態ではボタンが暗くなります。 |
ON ボタンが点灯し、Reverb エフェクトが有効であることを示します。
| 💡 | 1 〜 4 のボタンに割り当てられるエフェクトは、Traktor の環境設定の Mixer ページ、Mixer FX 項目でカスタマイズできます。 |
デフォルトでは Z1 MK2 のチャンネルは Traktor のチャンネル A および B を操作しますが、チャンネル C および D を操作するように切り替えることもできます。
Z1 は、サードパーティ製ソフトウェアと組み合わせて MIDI コントローラーとしても活用できます。Z1 を MIDI モードに切り替えるには、以下の手順で操作します。
この使用方法の詳細については、Native Instruments のナレッジベース(Knowledge Base)をご参照ください。
Z1 は、ポータブルかつプロフェッショナルなミキサーソリューションとして設計されています。Z1 をコンピューターと組み合わせて使用する場合、Traktor X1 MK3 などの追加コントローラーを簡単に接続でき、Traktor ソフトウェアをさらに直感的に操作できます。
参照元情報:Using the Z1 with Traktor
https://www.native-instruments.com/ni-tech-manuals/traktor-z1-mk2-manual/en/using-the-z1-with-traktor