TRAKTOR PRO 3タイムコードセットアップガイド

TRAKTOR PRO 3タイムコードセットアップガイド

この記事では、外部ターンテーブルまたはCDプレーヤーからのタイムコード経由で再生をコントロールするためにTRAKTOR PRO 3を設定する方法について解説します。

TRAKTOR PRO 3ではScratch for All機能が導入されました - 必要なインプット(タイムコードバイナルの場合はPHONO/タイムコードCDの場合はLINE)を備えていれば、タイムコードコントロール用にどのようなオーディオデバイスでもご使用いただけます。

注意:これにはTRAKTOR SCRATCH Timecodeメディアを使用する必要があります。サードパーティ製のタイムコードでは動作しません。

この記事では、2つのタイムコードコントロールデッキの基本設定について解説します。この例では、Rane SL 4オーディオインターフェイスを使用しています。

  1. ご使用コンピュータにTRAKTOR PRO 3がインストールされ、アクティベート済みであることをご確認ください
  2. ご使用オーディオインターフェイスの適切なドライバが正しくインストールされ、コンピュータがデバイスを認識していることご確認ください。
  3. オーディオインターフェイスがコンピュータに接続され、十分な電力が供給されていることをご確認ください。(必要に応じてAC電源をご使用ください)
  4. ターンテーブルもしくはCDプレーヤーをオーディオインターフェースのIN端子に接続します。
    Rane_Inputs.JPG
  5. TRAKTOR Preferencesの左下隅にあるSetup WizardボタンをクリックしてSetup Wizardを実行します。
  6. DECK LAYOUTセレクションで、2 Track Decks (Scratch)を選択します。
    Setup_Wizard_Layout_2DScr.png
  7. Setup Wizardが終了したら、TRAKTOR PreferencesのAudio Setupを開き、Audio Deviceメニューでご使用のオーディオインターフェイスが選択されていることをご確認ください
    Audio_Setup.png

Input設定

次のステップとして、TRAKTORのInput Routingを設定する必要があります。下図のように外部ハードウェアが接続されているInputをDeck AとBに割り当てる必要があります:
Input_Routing.png

Deck Aは、Channel Aの左/右(SL 4 In 0-1)から入力されるタイムコード信号でコントロールされ、Deck BはChannel Bの左/右(SL 4 In 2-3)からのタイムコード信号によりコントロールされます。

注意:ターンテーブル、CDのどちらを使用するかに関わらず、ご使用のオーディオデバイスに応じて適切なインプットモードを選択してください。詳細な情報はご使用オーディオデバイスのマニュアルをご参照ください。

Output設定

External Mixingモード

外部ミキサーをご使用の場合は、オーディオインターフェースの出力を外部ミキサーのLINE入力(PHONOではなく)に接続します。
Rane_Outputs.JPG

  1. TRAKTOR PreferencesのOutput Routingを開きます。
  2. Mixing ModeExternalに設定します。Outputは下図のように自動的に正しい順序で設定されます:
    Output_Routing.png

    Deck Aからの出力信号は、オーディオインターフェースのOutput Channel A (SL4 Out 0-1)に送られ、Deck Bは、Output Channel B (SL4 Out 2-3)に送られます。

Internal Mixingモード

ご使用のセットアップに外部ミキサーが含まれない場合は、Internal Mixingモードを使用することもできます。

注意:この設定では、ヘッドフォン端子を備えたオーディオインターフェースが必要です。

  1. TRAKTOR PreferencesのOutput Routingを開きます。
  2. Mixing ModeInternalに設定します。
    Output_Routing_Internal_MM.png

この設定を行うには、オーディオインターフェースの1つの出力チャンネルをスピーカーシステムのライン入力に接続してこのチャンネルをOutput Masterに割り当て、ヘッドフォンをオーディオインターフェースの専用端子に接続し、対応するチャンネルをOutput Monitorに割り当てます。

Deck構成

入力されているタイムコード信号を視認するには両方のデッキのScopeパネルを有効にします。Scopeパネルはタイムコード信号を視覚化したもので、タイムコード信号のキャリブレーションをトリガーすることができます。

    1. TRAKTOR PreferenceのDecks Layoutを開きます。
    2. Platter / Scopeセクションから、タイムコードコントロールを使用するデッキでScopeを選択します。
      Platter_Scope.png

      TR_Scope_platter.png

Preferencesを閉じ、タイムコードバイナルもしくはCDプレーヤーの再生を開始してください。再生中は、RelativeまたはAbsoluteモードのいずれかのボタンが点灯します。いずれかのモードボタンをクリックしてモードを変更することができます。

TR_RelativeAbsoluteButtons_A.png 
再生中、タイムコード信号は下図のように安定した表示となっている必要があります。
TR_VinylMk2Scope_B.png TR_CDMk2Scope_C.png
RelativeモードとAbsoluteモードの詳細については、TRAKTOR 3ユーザーマニュアルの「トラッキングモード」の章をご参照ください。

    • Related Articles

    • Traktor Pro 4 システム要件

      システム要件 サポート対象となる最低限のオペレーティングシステム macOS 12、13、14(最新のアップデート)、iTunes 12(最新のアップデート)、Intel Core i5またはApple M1/M2、4 GB RAM Windows 10、11 (最新のService Pack)、Intel Core i5 または同等のCPU、4 GB RAM 概要 解像度1280 x ...
    • Traktor Pro 3.9にアップデート後、S4MK3、D2、S5、S8の液晶表示がちらつく(Windows)

      Traktor Pro 3.9にアップデート後、S4MK3、D2、S5、S8の液晶表示がちらつく(Windows) 症状 Windows 10および11でTraktor Pro 3.9にアップデートした後、S4MK3、D2、S5、またはS8などの Traktorコントローラの液晶で激しいちらつきが発生し、PC画面の波形表示もかなり乱れます。 この問題は、AMD Radeon ProシリーズなどのAMDグラフィックプロセッサを搭載したWindowsマシンに影響し、 ...
    • Traktor Pro 3:macOS 14 (Sonoma) における機器セットデバイスの問題

      症状 macOS 14 (Sonoma) では、デバイスの種類によって、集約された機器セットデバイスデバイスが Traktorの「Audio Devices」に表示されません。 同様にPioneerの「CDJ Aggregator Tool for Mac」で生成された集約オーディオデバイスもTraktorには表示されません。 原因 このバグは、TraktorがmacOS ...
    • Traktor Pro 3:Windows 11上のiTunesからのM4Aファイルに関する問題

      症状 iTunes Storeから購入したM4Aファイルを、Windows 11 (22H2) 上のTraktor Pro 3にロードすると、トラックの波形と音響的な音量の不一致が発生します。この問題は他のオーディオソフトウェアでも発生します。 解決策 WindowsはこちらのMicrosoftコミュニティの投稿で問題を確認しており、影響を受けるユーザーを対象に修正版をテストしています。問題が解決されれば、今後のWindows ...
    • Traktor DJ 2販売終了のお知らせ

      この度、Traktor DJ 2のサポートを終了させていただくことになりました。 アプリは引き続きご利用いただけますが、今後のメンテナンスは行われませんので、 OSのアップデートやSoundCloud連携などの外部サービスのアップデートの影響を受ける可能性があります。 Traktor DJ 2 - FAQ 最新バージョンのソフトウェアにはどのような意味がありますか? 現在Traktor DJ 2を使用しているユーザーは、引き続きソフトウェアを使用し、別のデバイスにインストールすることもできます。 ...