この記事では、外部ターンテーブルまたはCDプレーヤーからのタイムコード経由で再生をコントロールするためにTRAKTOR PRO 3を設定する方法について解説します。
TRAKTOR PRO 3ではScratch for All機能が導入されました - 必要なインプット(タイムコードバイナルの場合はPHONO/タイムコードCDの場合はLINE)を備えていれば、タイムコードコントロール用にどのようなオーディオデバイスでもご使用いただけます。
注意:これにはTRAKTOR SCRATCH Timecodeメディアを使用する必要があります。サードパーティ製のタイムコードでは動作しません。
この記事では、2つのタイムコードコントロールデッキの基本設定について解説します。この例では、Rane SL 4オーディオインターフェイスを使用しています。
次のステップとして、TRAKTORのInput Routingを設定する必要があります。下図のように外部ハードウェアが接続されているInputをDeck AとBに割り当てる必要があります:
Deck Aは、Channel Aの左/右(SL 4 In 0-1)から入力されるタイムコード信号でコントロールされ、Deck BはChannel Bの左/右(SL 4 In 2-3)からのタイムコード信号によりコントロールされます。
注意:ターンテーブル、CDのどちらを使用するかに関わらず、ご使用のオーディオデバイスに応じて適切なインプットモードを選択してください。詳細な情報はご使用オーディオデバイスのマニュアルをご参照ください。
外部ミキサーをご使用の場合は、オーディオインターフェースの出力を外部ミキサーのLINE入力(PHONOではなく)に接続します。
ご使用のセットアップに外部ミキサーが含まれない場合は、Internal Mixingモードを使用することもできます。
注意:この設定では、ヘッドフォン端子を備えたオーディオインターフェースが必要です。
この設定を行うには、オーディオインターフェースの1つの出力チャンネルをスピーカーシステムのライン入力に接続してこのチャンネルをOutput Masterに割り当て、ヘッドフォンをオーディオインターフェースの専用端子に接続し、対応するチャンネルをOutput Monitorに割り当てます。
入力されているタイムコード信号を視認するには両方のデッキのScopeパネルを有効にします。Scopeパネルはタイムコード信号を視覚化したもので、タイムコード信号のキャリブレーションをトリガーすることができます。
Preferencesを閉じ、タイムコードバイナルもしくはCDプレーヤーの再生を開始してください。再生中は、RelativeまたはAbsoluteモードのいずれかのボタンが点灯します。いずれかのモードボタンをクリックしてモードを変更することができます。
再生中、タイムコード信号は下図のように安定した表示となっている必要があります。
RelativeモードとAbsoluteモードの詳細については、TRAKTOR 3ユーザーマニュアルの「トラッキングモード」の章をご参照ください。