Oxford Drum Gate 2 - 8. Level

Oxford Drum Gate 2 - 8. Level

Levellerタブは、ゲート処理後、選択したEQやコンプレッサーなどのエフェクトに送る前に、ドラムヒットへ最後の仕上げとして一貫性を加えるためのビューです。Oxford Drum Gate 2のLevellerはダイナミクスを自然に変化させるため、後段のコンプレッサーで不揃いな演奏を無理に均そうとするのではなく、トーン作りに集中できます。

どのくらいが適切か?

  • Levelling:30~60%程度の低め~中程度の設定が、バランスの取れた結果になることが多いです。一貫性を高めつつ、人間らしい演奏のフィールも保てます。100%のLevellingでは現代的で完全に均一なドラムサウンドになりますが、これは好みによるスタイルの選択であり、体感的なダイナミクスは減少します。まずは控えめな値から始め、徐々に上げてください。
  • Hit Clipping:まずは1~3dBなど小さめの値から始めてください。スネアのクラック感が硬く薄っぺらくなったり耳障りになったりした場合、あるいはキックが潰れた音や歪んだ音になった場合は、値を下げてください。クリッピングは音の強さを加えますが、すぐにかけすぎになりがちです。

Split

Levellerには「Loud」と「Soft」という2つの「ターゲット」があります。ドラムの種類やジャンルによっては単一のターゲットで十分な場合もありますが、スネアのように大きなヒットとゴーストノートのような静かなヒットを区別することで、演奏のダイナミクスとリアルさを保ちながらヒット間の一貫性も高めることができます。

Splitフェーダーを使って、どのヒットを「Loud」(フェーダーより上)または「Soft」(フェーダーより下)として扱うかを決定します。Splitより上のヒットはLoud Targetに向けて処理され、下のヒットはSoft Targetに向けて処理されます。


Loud Target と Soft Target

2本の点線の水平ラインは、それぞれLoudヒットとSoftヒットのターゲットレベルを表します。それぞれのヒットで狙いたいピークレベル(dB)を設定してください。これがLevelling処理の目標となるレベルです。

Loud Target:Splitより上のヒットに対するターゲットレベルです。

Soft Target:Splitより下のヒットに対するターゲットレベルです。


Levelling

Levellingフェーダーは、各ヒットをどれだけ強くターゲットレベルへ近づけるかを制御します。

0%:Levellingは適用されません。すべてのヒットは元のレベルのまま通過します。

100%:最大のLevellingです。すべてのヒットがターゲットレベルでピークを迎えます。

LoudとSoftのLevellingフェーダーはそれぞれ独立して使用でき、ピークレベルの一貫性を自然に高めながら、各ヒットをターゲットレベルへ近づけます。


Hit Clipping

各ヒットをハードクリップすることで音の強さを加え、密度の高いミックスの中でもドラムが均一に前へ出るようにします。一般的なクリッパーではスレッショルドやシーリングを基準にするため大きいヒットほど強くクリップされますが、Oxford Drum Gate 2のHit Clippingでは、ピークレベルに関わらず各ヒットに常に同じdB量のクリッピングが適用されるため、より一貫したトーンが得られます。

Loud / Soft Hit Clipフェーダー:各ヒットに適用するクリッピング量(dB)を設定します。

Auto Gain:クリッピングによって各ヒットのラウドネスが大きく変化しないよう、出力を自動的に調整します。Auto Gainを有効にすると、LoudおよびSoft Targetラインの下に表示される白いグラデーションが、ピークの位置する範囲を示します。Auto Gainは、100% Levelling時にピークをターゲットラインよりわずかに低い位置に保つことで、クリップされたヒットが過度に大きく聞こえるのを防ぎます。


Auto-Set Leveller

Auto-Set Levellerボタンを使うと、Splitのしきい値、Loud/Soft Target、Levellingパラメータを自動的に設定できます。

最良の結果を得るには、Auto-Set Levellerに演奏の中で最もダイナミクスの大きい部分を解析させ、最適なSplitのしきい値とターゲットレベルを判断させてください。


こんな時は

  • 演奏が機械的、あるいは生気がないように聴こえる → Levellingのパーセンテージを下げてください。100%ではなく30~60%程度にすると、一貫性を保ちながら人間らしいフィールも残せます。
  • ゴーストノートがまだ小さすぎる → Splitのしきい値を下げてより多くのヒットを「Soft」として扱うか、Soft Targetのレベルを上げてください。
  • 大きいヒットが強すぎる → Loud Targetを下げるか、Loud Levellingのパーセンテージを下げてください。
  • ドラムにもっとパンチと一貫性が欲しい → Auto Gainを有効にしてHit Clippingを追加してください。クリッピングは強さを加えますが、すぐにかけすぎになりやすいので、まずは1~2dB程度の軽めの設定から試してください。
  • Auto-Setがうまく機能しない → まずSplitを手動で調整し、大きいヒットと静かなヒットを正しく分離してください。

参照元情報:Oxford Drum Gate 2 User Guide
https://dload.sonnoxplugins.com/pub/plugins/UserGuides/Oxford_Drum_Gate_2_User_Guide.html#level