Oxford Drum Gate 2 - 6. Decay

Oxford Drum Gate 2 - 6. Decay

ここではゲートのリリース、つまりドラムヒットのテール(余韻)の動作を制御します。ゲートを通過したすべてのヒットは、Decayタブのウォーターフォールグラフ上に表示されます。各ヒットは、周波数(横軸)と時間(縦軸)でウォーターフォールグラフ上に描かれます。


Decay Fader

すべての周波数に対するデフォルトのリリースタイムを設定します。値を上げるとドラムを自然に響かせられ、値を下げると音がタイトになりスピルが減ります。


Resonant Decay

ドラムをゲートする際、周波数帯域全体を常に同じように扱いたいとは限りません。例えばフロアタムをゲートする場合、低域のリリースタイムは長めにしつつ、シンバルのスピルを抑えるために高域のリリースタイムは非常に短くしておく方が有利なことがあります。このような場合にResonant Decayを使うと、ドラム本来の響きは自然に残しながら、それ以外の周波数帯域にはより速い減衰をかけることができます。

Resonant Decayは、ウォーターフォールグラフ上の黄色いハンドルで操作します。

Resonant Decay]:上下にドラッグして、LowとHigh Cutoffの間の周波数に対する最大ディケイタイムを設定します。Option/Altを押しながら上下にドラッグすると、LowとHigh Cutoffを調整できます。

Resonant Decay Low Cutoff]:左右にドラッグして、Resonant Decay範囲の最小周波数カットオフを設定します。

Resonant Decay High Cutoff]:左右にドラッグして、Resonant Decay範囲の最大周波数カットオフを設定します。


Standard と Adaptive モード

どちらのモードを使うべきか?

  • Standard:従来の、より滑らかな「Oxford Drum Gate 1スタイル」の挙動を求める場合、またレゾナンスと一緒にスピルが自然に減衰していっても構わない場合に使用します。
  • Adaptive:ドラムのレゾナンスは保ちつつ、同じ周波数帯域のスピルは抑えたい場合に使用します。シンバルのブリードがドラム本体と同じ周波数帯に存在するタムや、よく鳴るスネアに最適です。

HF Damping(Adaptiveモードのみ):この値を上げると、メインのDecayフェーダーやResonant Decayタイムとは独立して、高域の全体的なディケイタイムを段階的に速めることができます。


Shorten Decay(ソフトヒット時の短縮)

多くの場合、ソフトなヒットはラウドなヒットよりも「短く」聴こえます。すべてのヒットに同じディケイタイムを適用すると、静かなヒットのスピルを避けるために大きなヒットを短く切ってしまうか、逆に大きなヒットを活かすために静かなヒットのスピルを通過させてしまうか、どちらかを選ぶことになります。

Shorten Decayを上げると、ヒットのレベルに応じてディケイタイムが自動的に調整されるため、どちらかに妥協する必要がなくなります。これは、大きなバックビートと静かなゴーストノートが混在するスネアなど、ダイナミクスの幅が大きいヒットで特に効果的です。


Gain Reduction

ゲートされた信号に適用される減衰量です。例えば-80dBに設定すると、最大限の「ハード」なゲーティングになります。ゲートされた信号を完全に無音にするのではなく、多少のスピルを残してより生き生きとした雰囲気を保ちたい場合は、Gain Reductionを少なめに適用してください。


こんな時は

  • テールが不自然に途切れて聴こえる → Decayフェーダーを上げる、Resonant Decayを広げる/上げる、またはAdaptiveモードを試してください。
  • テールにシンバルが被って聴こえる → HF Dampingを上げるか、Resonant Decayの範囲を狭めてドラム本来の基音だけに絞ってください。
  • ソフトなヒットの終わりにスピルが残る → Shorten Decayを上げて、静かなヒットがより速く閉じるようにしてください。
  • ハードなゲーティングが強すぎる → Gain Reductionを弱め、-80dBで完全に無音にするのではなく、多少のブリードを残してリアルさを保ってください。

参照元情報:Oxford Drum Gate 2 User Guide
https://dload.sonnoxplugins.com/pub/plugins/UserGuides/Oxford_Drum_Gate_2_User_Guide.html#decay