SoundID Reference - 出力デバイスの選択ロジックとデフォルト出力デバイス

SoundID Reference - 出力デバイスの選択ロジックとデフォルト出力デバイス

スタンドアロンアプリをシステム全体のキャリブレーションに使用する際の、SoundID Reference の出力デバイス機能とその選択ロジックについて解説します。


この記事の内容

  • デフォルト出力デバイス機能
  • 裏では何が起こっているのか?
  • オーディオ出力の乗っ取り(Audio output take-over)
  • 物理出力デバイスの自動管理

デフォルト出力デバイス機能

信号経路に追加の仮想オーディオデバイス(SoundID Reference スタンドアロンアプリの仮想ドライバなど)が入ると、異なる物理出力デバイスを切り替える際に、余分なルーティング設定の手間が発生しがちです。

この機能には二つの重要な要素があります。一つはシステム出力の自動的な乗っ取り、もう一つは SoundID Reference アプリ内の高度な出力デバイス管理(信号経路を完成させるために SoundID Reference アプリで割り当てる出力設定、すなわち実際の物理出力)です。


裏では何が起こっているのか?

上記のとおり、SoundID Reference アプリが乗っ取ってメインの出力デバイスとなります。仮想出力デバイスが音源からの音声信号を受け取り、信号を処理し、物理出力デバイスへ出力するというしくみです。高度な出力デバイス管理は、出力デバイス(オーディオインターフェース)とそれに割り当てられたプリセットを保存します。

複数のオーディオインターフェースを使用する場合は、両方のデバイスを SoundID Reference アプリの出力先として追加し、それぞれにキャリブレーションプロファイルを割り当てたプリセットを必ず設定してください。

注意! Windows では、一部の SoundID Reference ドライバの種類のみがこの機能に対応しています。利用可能なドライバの種類のいくつかは、システム出力のキャリブレーションに対応していません。


オーディオ出力の乗っ取り(Audio output take-over)

この設定を ON にすると、SoundID Reference アプリの仮想ドライバが乗っ取り、OS の既定のオーディオ出力/再生デバイスとして自動的に割り当てられます。SoundID Reference アプリが起動している間は別の出力デバイスへの切り替えができなくなり、別のデバイスを選択しようとしても常に自分自身を既定の出力デバイスに戻します。

自動的な乗っ取りは既定で ON になっていますが、ワークフロー上手動で出力デバイスを切り替える必要がある場合は、いつでも OFF にできます。

注意! OS レベルで別の出力デバイスに切り替えると、SoundID Reference アプリの仮想ドライバをバイパスし、キャリブレーションが無効になります。


物理出力デバイスの自動管理

自動的な乗っ取りに加え、SoundID Reference はユーザーが別の出力デバイスを使用しようとした際に、信号経路を自動的に完成させようとします。動作は以下のとおりです。

  • 新しい出力デバイスを初めてワークステーションに接続した場合:SoundID Reference アプリは既定の出力デバイスとしての状態を保ち、さらに新しく接続されたデバイスにキャリブレーションを適用することをアプリ内のツールチップで提案します。そこから、このデバイス用の出力プリセットを作成できます。
  • 以前使用した出力デバイスを接続し、そのデバイス用の出力プリセットがすでに作成されている場合:SoundID Reference アプリは既定の出力デバイスとしての状態を保ち、左側の Output パネルから新しい出力デバイスとそのプリセットに切り替えられます。そこから、以前作成した出力プリセットを即座に適用することも、新しいプリセットを追加・作成することもできます。
  • 現在使用中の出力デバイスがワークステーションから切り離された場合:SoundID Reference アプリはフォールバックとしてキャリブレーションを適用し、以前に作成された出力プリセットに基づいて、利用可能な別の出力デバイスに切り替えます。フォールバック先の出力プリセットは、内蔵のデバイス優先順位に基づいて選択されます。

参考:Mac で音が出ない場合の確認ポイント

macOS の「システム設定 → サウンド → 出力」で「SoundID Reference」を選択していても、SoundID Reference アプリ内の Output パネルで実際のオーディオインターフェース(例:Universal Audio Apollo Twin)が出力先として追加・選択され、キャリブレーションプロファイルを含むプリセットが割り当てられていなければ、その先の物理デバイスには音が届きません。

OS のサウンド設定でオーディオインターフェースを直接選択すれば音が出るのに、「SoundID Reference」を選択すると無音になり、インターフェース側のメーターもアプリ側のメーターも反応しない場合は、まずアプリ内の Output パネルの設定をご確認ください。


参照元情報:Default output device: output device selection logic in the standalone app
https://support.sonarworks.com/hc/en-us/articles/360020086000-Default-output-device-output-device-selection-logic-in-the-standalone-app