SoundID Reference MutichannelのSafe Headroom機能について

SoundID Reference MutichannelのSafe Headroom機能について

Safe Headroom(セーフヘッドルーム)とは?

セーフヘッドルームは、キャリブレーションにより特定周波数の音量が増加することで 発生しうる歪みを低減・回避するための出力制限機能です。

セーフヘッドルームによる出力のリダクション量(マイナス値)は、測定中に計算されます。セーフヘッドルームは、ヘッドホンまたはスピーカーのキャリブレーションプロファイルを読み込む際にプラグイン側で設定されます。

セーフヘッドルーム機能を無効にすると、プラグインへの入力信号レベルと同じ、最大0.0dBまで出力を増加させることができます。セーフヘッドルームを無効にすればリミッターは解除され、ユーザーの操作なしに出力レベルが変化することはありません。しかし、セーフヘッドルームを有効にすると、セーフヘッドルームが無効のときに出力レベルが高く設定されていた場合、出力レベルはリミットの値まで減衰します。

マルチチャンネルキャリブレーション・プロファイルにおけるセーフ・ヘッドルーム設定

マルチチャンネルキャリブレーションのセーフヘッドルームは3つの設定ステータス、Specific、Unified、Disabledから選択することができます。

Specific: 各チャンネルグループのゲインを個別に設定します。各チャンネルグループのゲインは、チャンネルグループ中最大にブーストされたチャンネルと同じリミッティングが適用されます。このため、Specific設定時はセーフヘッドルーム値はチャンネルグループ間で異なります。メインのゲインスライダー(マスターゲイン)のセーフヘッドルーム値は、キャリブレーションプロファイルのチャンネルグループのヘッドルームのうち最も低い値と同じ値に設定されます。

Unified: すべてのチャンネルグループのゲインに同じリミッティングが適用されます(全チャンネル中の最大ブーストを基準)。ステレオ仕様における"Enabled "と同じ設定です。メインのゲインスライダー(マスターゲイン)のセーフヘッドルーム値は、キャリブレーションプロファイルの 全チャンネルグループのヘッドルーム値と同じ値に設定されます。

Disabled: いずれのチャンネルグループ、マスターゲインのゲインにもリミッティングは適用されません。

 
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