症状

Native Accessで製品またはアップデートをインストールしようとする際、以下のメッセージが表示されます:

Waiting for connection

NA2_Waiting.png

注意:このメッセージは、単にWaitingと表示される場合もあります(Native Accessで選択した表示によって異なります)

原因

この問題は通常、以下のコンポーネントのいずれかがNative Accessのサーバーへの接続を阻害していることが原因で発生します:

  • VPN/プロキシ
  • ネットワークセキュリティソフトウェア/設定
  • アンチウイルスソフトウェア

解決策

通常、上記のソフトウェアコンポーネントを無効にすると、問題が解決します。

問題が解決しない場合は、問題の要因を特定するために、一時的にパーソナルホットスポットに接続してみてください:Native Instruments製品をオフラインコンピュータでアクティベートするためにWi-Fiホットスポットを設定する方法

その上でダウンロードをお試しください。データを保存するために、正常に開始されたらキャンセルできます。

ホットスポットを使用してダウンロードが正常に開始された場合、問題はネットワーク/インターネット設定のコンポーネントが原因であることが確実です。

より詳細な情報は以下のとおりです:

1. サポート外のVPNネットワークが使用されている

VPNクライアントをご使用の場合は、VPNクライアントを無効にした上でNative Accessを実行してください。

2. アンチウイルスがNative Accessをブロックしている

Native Accessから製品をダウンロードする際に問題が発生した場合は、実行中のウイルス対策プログラムを無効にしてみてください。

3. 接続ソースを変更する

ルーター自体の特定の設定がNative Accessをブロックしている可能性があるため、可能であれば別のルーターへの接続を試みてください。無線から有線に切り替えるなど、その逆も有効です。

また、ホットスポットを設定すると、ルーターが問題の原因であるかどうかを判断するのにも役立ちます:
Native Instruments製品をオフラインコンピュータでアクティベートするためにWi-Fiホットスポットを設定する方法

4. 拡張子が「iso」または「aria」のファイルを削除する

  1. Native Accessを開いたまま、他のすべてのアプリケーションを閉じます。
  2. Native Accessの画面左にあるPreferencesをクリックします。
    NA2_PREFERENCES.png

    注意:オリジナルのNative Access(ライトバージョン)では、画面右上のユーザアイコンをクリックしてPreferencesを選択してください。

  3. File Managementの設定で、各ロケーションが異なるフォルダに設定されていることをご確認ください。 必要に応じて、各ロケーションの横にあるBrowseボタンをクリックして場所を変更できます。Native Accessのファイルロケーションの詳細については、こちらの記事をご参照ください。
    NA2_LOCATIONS_WIN.png

    注意:Application locationを他の場所に変更されてしまった場合、様々な問題の要因となることがあるため、デフォルトの設定を変更されないことを強くお勧めします。

  4. Native Accessを終了します。
  5. Download location設定しているフォルダを開き、拡張子が「iso」または「aria」のファイルをすべて削除します(下図参照):
    ISO_FILES.png
  6. コンピュータを再起動します。
  7. Native Accessを開き、再度インストールをお試しください。

5. ファイアウォールの設定で、ポート80と443を有効にする

ご使用ファイアウォールの設定で、ポート80443が開いており、外部からの接続が許可されているかご確認ください。


さらなるトラブルシューティング

ご使用のオペレーティングシステムを選択してください。

Mac

1. FileVaultが有効になっている

FileVaultをオフにして、問題解決するかご確認ください:

  1. Appleメニュー> システム環境設定を開き、セキュリティとプライバシーをクリックします。
  2. FileVaultタブを開きます。
  3. 左下にあるをクリックしてロックを解除し、管理者のユーザ名とパスワードを入力します。
  4. FileVaultをオフにするをクリックします。

暗号化が解除された後、Native Accessから製品のインストールをお試しください。

2. MacKeeper / Mac Tonic / Mac AutoFixerなどがインストールされている

MacKeeper、Mac Tonic、Mac Auto Fixerなどのプログラムは、バックグラウンドでNative Accessをブロックできるルーティンを使用します。Native Instruments製品を使用する場合、システムからこれらのツールをアンインストールすることをお勧めします。

3. ファイアウォールがNative Accessをブロックしている

Native Accessに製品をダウンロードするために必要な権限を与えるために、ファイアウォールを無効にしてみてください。

ファイアウォールを無効にするには、次の手順に従ってください:

  1. Appleメニュー> システム環境設定を開きます。
  2. セキュリティとプライバシーをクリックします。
  3. ファイアウォールタブをクリックします。
  4. 左下にあるをクリックしてロックを解除し、管理者のユーザ名とパスワードを入力します。
  5. ファイアウォールをオフにするをクリックします。

無効にした後、Native Accessから製品のインストールを再度お試しください。ファイアウォールを有効にする場合は、上記の手順を再度実行して、ファイアウォールをオンにするを選択してください。

サードパーティ製のファイアウォールアプリケーションも無効にする必要があります。

4. プロキシサーバーが使用されている

プロキシを無効にしてみてください。

  1. Appleメニュー> システム環境設定を開きます。
  2. ネットワークをクリックします。
  3. 左側からご使用のネットワークサービスを選択し、詳細...ボタンをクリックします。
  4. プロキシタブを開き、構成するプロトコルを選択ですべてのプロトコルのチェックを外します。
  5. OKをクリックします。

無効にした後、Native Accessから製品のインストールを再度お試しください。インストール完了後にプロキシサーバーを再有効するには、上記の手順を再度実行して、構成するプロトコルを選択でプロトコルを有効にしてください。

5. サポート外のドライブ/ファイルフォーマット

macOS 10.12以前ではHFS + / Mac OS拡張 (ジャーナリング)を使用することをお勧めします。macOS 10.13以降では、Apple File System(APFS)をお勧めします。これらは標準のドライブフォーマットです。

6. File locations

Native AccessのPreferencesでFile locationsを選択する際、NASやクラウドストレージはサポート外ですのでご注意ください。File locationsの詳細については、こちらの記事をご参照ください。

NA2_LOCATIONS_MAC.png

7. iCloudプライベートリレーを無効にする

macOS 12(Monterey)は、ネットワークへのより安全な接続を可能にする、いわゆるiCloudプライベートリレーサービス(ベータ版)を提供しています。NI製品をインストールする際は、このサービスを無効にすることをお勧めします:

  1. Macのシステム環境設定 > ネットワークを開きます。
  2. サイドバーでWi-FiまたはEthernet接続を選択します。
  3. iCloudプライベートリレーを無効にするには、IPアドレスのトラッキングを制限ボックスのチェックを外してください。
Windows

1. ファイアウォールがNative Accessをブロックしている

以下の手順に従って、Windows Defenderファイアウォールを無効にしてください:

  1. 画面左下にあるWindowsアイコンをクリックして「ファイアウォール」と入力し、Enterキーを押します。
  2. 検索結果からWindows Defenderファイアウォールをクリックします。
  3. 左側のメニューからWindows Defenderファイアウォールの有効化または無効化を選択します。
  4. 両方のネットワーク(プライベートとパブリック)で、Windows Defenderファイアウォールを無効にするを選択します。

無効にした後、Native Accessから製品のインストールを再度お試しください。インストール後、Windows Defenderファイアウォールを有効にすることをお勧めします。

サードパーティ製のファイアウォールアプリケーションも無効にする必要があります。

2. プロキシサーバーが使用されている

  1. 画面左下にあるWindowsアイコンをクリックして「プロキシ」と入力します。
  2. 検索結果からプロキシの設定を変更するをクリックします。
  3. 設定を自動的に検出するオンに設定します。
  4. プロキシサーバーを使うオフに設定します。

上記設定にした後、Native Accessから製品のインストールを再度お試しください。

3. WindowsのユーザーTempフォルダが破損している

以下の手順に注意深く従い、ユーザーTempフォルダーの中身を削除してください:

  1. 以下のフォルダを参照します:
    C: > ユーザー > *ユーザー名* > AppData > Local > Temp

    注意:「AppData」は隠しフォルダです。Windowsで隠しフォルダを表示する方法については、こちらの記事をご参照ください。

  2. キーボードのCtrl+Aを押して、このTempフォルダ内のフォルダを全選択します。
  3. 右クリックしてコンテキストメニューから削除を選択し、選択したすべてのファイルを削除します。一部のファイルやフォルダは削除できませんのでご注意ください。

上記作業を行った後、Native Accessから製品のインストールを再度お試しください。

4. "Download"もしくは"Content" Locationにサポート外のドライブ/ファイルフォーマットが使用されている

NTFSフォーマットの使用をお勧めします。これは、Windowsコンピュータの標準ドライブフォーマットです。

5. File locations

Native AccessのPreferencesでFile locationsを選択する際、NASやクラウドストレージはサポート外ですのでご注意ください。File locationsの詳細については、こちらの記事をご参照ください。

NA2_LOCATIONS_WIN.png