Vintage Tape モジュールは、マスタリングに最適なクリーンで正確なマシーンである、良好にメンテナンスされた Studer A810 2トラックテープデッキにインスパイアされています。マスターを台無しにしかねないクロストーク、ヒス、ワウ、フラッターを伴わずに、磁気テープの周波数特性(振幅と位相)とサチュレーション特性を加えられます。
Vintage Tape モジュールのインターフェースは、以下のセクションに分かれています。

モジュールヘッダーには、以下のコントロールがあります。

注:Vintage Tape の処理はオーディオ信号の位相をシフトさせます。この位相のシフトは Delta 信号で聴取できるため、Delta 信号が示すほどにはオーディオが変化していない点に注意してください。
周波数スペクトル全体にわたる信号の大きさ(振幅、デシベル単位)をリアルタイムで表示します。スペクトラムアナライザーは Ozone の出力信号を表示します。

Vintage Tape モジュールには、以下のコントロールがあります。

テープ速度を IPS(inches per second)単位で設定します。Vintage Tape では 7.5、15、30 IPS のテープ速度から選択できます。ハードウェアのテープマシンでは、この設定が再生または録音中に磁気テープがテープヘッドを物理的に通過する速度を決定します。速度が速いほど高域応答と全体的な品質が向上します。速度が遅いと、テープのリニア周波数応答が一様に低下し、バックグラウンドノイズが低域側にシフトし、バックグラウンドノイズが増加することがあります。
テープエミュレーション前の入力信号のゲインを調整します。Vintage Tape モジュールは、出力レベルの大きな・予期しない跳躍を避けるため、調整を行うときに内部でゲイン変化を補償します。
歪みカーブの形状を調整します。ネガティブな Bias 値は高域成分をブーストし、ポジティブな Bias 値よりも多くの高域歪みを生みます。ポジティブな Bias 値は信号のダイナミックレンジを制限し始め、出力に異なるタイプのサチュレーションを与えます。
出力信号に加える偶次高調歪みの量を調整します。偶次高調歪みを増やすと、AC バイアス設計の不正確さやマシンの電子回路による歪みのキャラクターをエミュレートしやすくなります。
テープの低域の「ヘッドバンプ」(共鳴ピーク)のゲインと形状を調整します。
高域の損失を補償し、耐えがたくなるほどハーシュにも明るすぎることもなく、オーディオにエネルギーを加えます。既定値の 4.0 では、フラットに近いリアルな高域応答が得られます。
参照元情報:Ozone 12 User Guide - Vintage Tape
https://docs.izotope.com/ozone12/en/vintage-tape.html