Apogeeインターフェイス ハードウェア仕様比較: Symphony Desktop、Duet 3、Boom
下記は、Duet 3と他のApogeeデバイスのハードウェアの仕様比較表です。
| Symphony Desktop | Duet 2 | Duet 3 | Boom | Element 88 | Ensemble TB |
Mic Pre Gain | 75dB | 75dB | 65dB | 62dB | 75dB | 75dB |
AD THD + Noise | -114dB | -106dB | -103dB | -100dB | -110dB | -110dB |
AD Dyn range | 123dB | 114dB | 119dB | 122dB | 119dB | 119dB |
Max input level | 20dB | 20dB | 18dB | 18dB | 20dB | 20dB |
DA THD + Noise | -114dB | -113dB | -110dB | -107dB | -114dB | -114dB |
DA Dyn range | 129dB | 123dB | 124dB | 117dB | 123dB | 123dB |
Max output level | 20dB | 20dB | 18dB | 15dB | 20dB | 20dB |
HP THD + Noise | -111dB | -110dB | -109dB | -107dB | -107dB | -109dB |
HP Dyn range | 129dB | 123dB | 124dB | 117dB | 117dB | 120dB |
Dyn range = ダイナミックレンジ
HP = ヘッドフォン
Duet 3ハードウェア仕様について
1) マイクプリアンプ:65dBゲインは、ほとんどのマイクプリの要求を満たす仕様です。多くのクラシックなマイクプリの上限は60dBであり、現代の一般的なインターフェースでも多くが65dBマイクプリゲインを採用しています。
2) AD THD + Noise: ADステージにおける高周波歪みとノイズについては、可聴域におけるダイナミックレンジの向上と可聴域外にあるTHDのわずかな増加をトレードオフしています。参考までにDuet 3の-103dBのTHDは0.0007%、Duet 2の-106dBは0.0005%です。THDの差異を現実的に影響する可聴域に届かせるには約1000倍のエネルギーが必要になります。
3) ダイナミックレンジ:Duet 3のADダイナミックレンジはDuet 2より5dB向上しており、レコーディングのディテールをより鮮明に捉えることができます。この3のダイナミックレンジはプレミアム製品レンジとなるEnsembleインターフェースとほぼ同等の値となっています。さらに出力ダイナミックレンジもDuet 2およびEnsembleより広くなっています。
4) ヘッドフォンアンプ:Duet 2とDuet 3のヘッドフォンアンプのスペックは数値上はよく似ていますが、それだけですべてを語ることはできません。Duet 3はApogee独自のゼロオーム・ヘッドフォン出力設計を採用しており、最もパワーを必要とするヘッドフォンでも、優れた音質をより大きなレベルでドライブすることができます。
参照元記事
Related Articles
Apogeeインターフェイスが認識されない、Apogee Control やApogee Control 2に表示されない
macOS セキュリティポリシーの変更によるドライバの利用停止について Symphony Desktop、Symphony mk2、Duet 3、BOOMなどの現行製品やOne、Quartet、Duet USB、Ensemble Thunderbolt、Elementシリーズなどレガシー製品を含め、製品ソフトウェアをインストール後もApogee Control 2、Apogee Control などのソフトウェアでユニットが認識されない場合があります。 これはmacOS 10.13 High ...
ゼロオーム・ヘッドフォン出力について: Apogee Symphony Desktop、 Duet 3、Boom
Symphony Desktop、 Duet 3、Boomは、ゼロオーム・ヘッドフォン・デザインを採用しています。ここでは、ゼロオーム・ヘッドフォン出力の利点と、Symphony Desktopのフロント/リアパネルのヘッドフォン出力の違いについて解説します。 ゼロオーム・ヘッドフォン出力とは 「ゼロオーム」とは、ヘッドフォン出力回路のインピーダンスを指し、厳密に言えば完全な0オームではありませんが、これに極めて近い数値(0.5オーム)を示しています。なぜこれが重要な機能なのでしょうか。 ...
Duet 3、Symphony Desktopでのループバック設定方法
Duet 3おおよびSymphony Desktopではループバック機能を搭載しております。 DAWなどアプリケーションからのオーディオ出力と、マイクなどの入力信号をミックスし、再度アプリケーションにミックスした信号を送ることが可能です。 コンソールソフトウェアであるApogee Control2を起動し、下記図のAssign to SW Inputsの設定から、Software Inputsに設定してください。 ...
Apogee Control 2 アップデート情報(Symphony Desktop、Duet 3、レガシーUSBインターフェイス)
最新アップデート 2024/07 Apogee Control 2 1.21.15ソフトウェアアップデートがリリースされました。 Symphony Desktop、Duet 3、レガシーUSBインターフェイスが対象となります。 ・トークバック機能を搭載 ・トークバックにMacの内蔵マイクまたはUSB接続マイクを選択可能 ・Apogee Control Remoteハードウェアによるコントロールに対応 ご注意: ・インストール先PCに"Apogee Control"もしくは"Symphony ...
Apogee Symphony Desktopをリセットする
Apogee Symphony Desktopは下記手順にてファクトリーリセット=工場出荷時の設定に初期化することが可能です。全ての設定を工場出荷時の状態に戻したい場合や、動作・認識に問題が発生する場合に実行してください。 ファクトリーリセット手順 本体画面左上、歯車アイコンをタップ>設定画面をページ3までスワイプします。 Resetをタップすると本体が再起動し工場出荷時の設定にリセットされます。