REAKTORにアンサンブルをロードした後、出力信号が聴こえない場合があるかもしれません。この記事では最も一般的な要因と問題の解決策をリストにしてご説明します:
- アンサンブルが特定のMIDIチャンネルのみに反応している
- インストゥルメントがアウトプットに接続されていない
- アンサンブルを動作させるためにクロックが必要
- アンサンブルが音声入力を必要とするエフェクターである
- オーディオエンジンが無効化されている
アンサンブルが特定のMIDIチャンネルのみに反応している
注意:このソリューションは、REAKTORのフルバージョンのみに適用できます。
殆どのファクトリーライブラリアンサンブルは、どのインプットチャンネルからのMIDI信号も受信するため、OMNIに設定されていますが、いくつかの特定のアンサンブルにおいてはMIDIチャンネルが1に設定されています。下記の手順でアンサンブルのMIDIインプットチャンネルがOMNIに設定されているかご確認ください。
注意:アンサンブルに手動でインストゥルメントをインサートする場合、デフォルトのMIDIインプットチャンネルは1となりますが、ご使用のMIDIキーボードが異なるチャンネルに設定されていたり、シーケンサー内のMIDIトラックが異なるMIDIチャンネルに設定されている場合は、インサートしたインストゥルメントはMIDIノートに反応しません。下記の説明と同じ手順で、アンサンブルのストラクチャー内でインストゥルメントを選択し、インストゥルメントのMIDIインプットチャンネルを変更して下さい。
- REAKTORにアンサンブルをロードします。この例では、ブラウザのPlayerセクションでMonark.ensファイルをダブルクリックしMonarkをロードしています。
- EDITボタンを押し、Editモードにします。
- チェックボックスのアイコンをクリックし、アンサンブルのプロパティを開きます。左のサイドバーが表示されていない場合は、コンピュータのキーボードでF5を押して開くか、REAKTORのViewメニューからShow Propertiesを選択します。
- Connectタブに進みます。
- MIDI INセクション内のChannelフィールドがOmniと表示されているかご確認ください。ここが別のMIDIチャンネルに設定されている場合は、フィールドを左クリックしたまま、Omniと表示されるまで下にドラッグしてください。
インストゥルメントがアウトプットに接続されていない
注意:このソリューションは、REAKTORのフルバージョンのみに適用できます。
一つあるいは複数のインストゥルメントをインサートしてREAKTORアンサンブルを作成した場合、インストゥルメントの出力をREAKTORのアウトプットに接続しなければなりません。これを行なうには下記の手順に従ってください:
- EDITボタンを押しEditモードにして下さい:
- ブレッドクラムでアンサンブルの名前を選択します-下記の例ではNewを選択します。
- インストゥルメントのOutポートからケーブルをOutputモジュールのInポートにドラッグして、インストゥルメントのアウトプットをアンサンブルのOutモジュールに接続してください:
注意:ブラウザのPlayerセクションからREAKTORファクトリーライブラリや、KOMPLETEインストゥルメント(例:RAZOR、SKANNER XTなど)のアンサンブルをロードした場合、Outモジュールは既に正常に接続されています。REAKTORインストゥルメント、REAKTORアンサンブル、KOMPLETEインストゥルメントの違いについてはこちらの記事をご参照下さい。
インストゥルメントを動作させるためにクロックが必要
いくつかのREAKTORアンサンブル(ファクトリーライブラリのアンサンブルの Aerobic、Newschoolなど)は、MIDIキーボードで再生させる事が出来ません。音声を出力させるためには、REAKTORのマスタークロックを動作させるか、REAKTORをプラグインとして使用している場合は、シーケンサーを再生する必要があります。さらにいくつかのアンサンブルにおいては、クロック信号とMIDIインプットの両方を同時に必要とするものもあります。 REAKTORクロックを動作させるには、REAKTORヘッダーバーのPlayボタンを押して下さい。
アンサンブルが音声入力を必要とするエフェクターである
音声を生成するアンサンブルとは別に、単なるオーディオエフェクトとして動作するアンサンブルに関しては音声入力が必要です。ボコーダーエフェクトのように、オーディオとMIDI入力の両方が必要なものもあります。 下記の例では、ブラウザのREAKTORファクトリーライブラリセクションのEffectsフォルダにあるREAKTORアンサンブル、Animaを使用しています。これらはオーディオインターフェースから入力された音声信号を処理するものであり、単独では音声を生成しません。
一般に、エフェクトアンサンブルのデフォルト音声入力は、Reaktor 1 / Reaktor 2の項目と一致しています。これは、Reaktorがスタンドアロンの場合、Audio and MIDI SettingsのInput Routingセクションで設定することが出来ます。(下図参照)Reaktorをプラグインとして使用する場合は、ホストシーケンサー上の他のトラック音声をReaktorにルーティングする必要があります。
オーディオエンジンが無効化されている
オーディオ信号を処理するためには、REAKTORのオーディオエンジンが有効になっている必要があります。メインツールバーの右端では、現在のエンジンの状態を確認出来ます:
オーディオエンジンが無効
オーディオエンジンが有効
ON/OFFスイッチをクリックしてもオーディオエンジンを有効に出来ない場合は、ご使用オーディオインターフェースのオーディオ設定をご確認ください。スタンドアロンでのREAKTORのオーディオ設定は、File > Audio and MIDI Settingsからアクセスする事が出来ます。REAKTORでオーディオインターフェースのドライバが正しく初期化されていれば、オーディオエンジンは有効化出来るはずです。REAKTORをプラグインとして使用時に同様の問題が発生した場合は、ご使用シーケンサーのオーディオ設定で、ドライバの設定をご確認ください。