BATTERYマニュアル 9 - Mainページ(Main Page)

BATTERYマニュアル 9 - Mainページ(Main Page)

BATTERYのMainページには、Kit内の個々のCellのサウンドを調整するための基本的なツールがすべて用意されています。

Mainページには、Kit内の個々のCellのサウンドを調整するための基本的なツールが用意されています。ピッチとボリュームのエンベロープモジュール、基本的なフィルター、サンプルエンジンの選択、ワンノブのコンプレッサー、ディレイとリバーブのエフェクトへのセンドコントロールがここにあります。

Edit area内のMainページ。


Volume Envelope

ここから、現在アクティブなCellにボリュームエンベロープを適用します。このモジュールにマウスを重ねると、波形コントロール内の波形に重ねてエンベロープの形状を確認できます(「Quick Access Area」を参照)。

Volume Envelopeモジュールには次のパラメーターとコントロールがあります。

Volume Envelopeモジュール。

  • Power:エンベロープを有効/無効にします。
  • エンベロープモード:セクションヘッダーの右側にある2つのエンベロープ記号で、2種類の基本的なボリュームエンベロープを選択できます。左のエンベロープ記号がAHDSR(Attack、Hold、Decay、Sustain、Release)、右のエンベロープ記号がAHD(Attack、Hold、Decay)です。一般にAHDSRエンベロープはサスティンのあるSample向けで、AHDエンベロープはどちらかというと「ワンショット」のSample再生向けです。AHDモードでは、下にあるSustainとReleaseのコントロールが無効になります。
  • Attack:エンベロープが最大レベルに達するまでの時間を調整します。
  • Hold:エンベロープが最大レベルを保持する長さを調整します。10〜30msに設定すると、信号にパンチを加えられます。
  • Decay:エンベロープがホールドレベルからサスティンレベルまで下がるのにかかる時間を調整します。
  • Sustain:入力されたMIDIノートが保持されている間、サスティンフェーズで維持されるレベルを調整します。AHDモードではSustainコントロールを使用できません(上のエンベロープモードセレクターの説明を参照)。
  • Release:MIDIノートオフコマンドを受信してから(たとえばMIDIトリガーが終了してから)レベルがゼロに戻るまでの時間を調整します。AHDモードではReleaseコントロールを使用できません(上のエンベロープモードセレクターの説明を参照)。
ℹ️

エンベロープを有効にする前に複数のCellを選択していた場合、波形コントロールに表示されるのは最後に選択したCell(色付きの枠のCell)です。ただし、エンベロープの設定は選択したすべてのCell(グレーの枠のCell)に適用されます。


Pitch Envelope

ここから、現在アクティブなCellにピッチエンベロープを適用します。このモジュールにマウスを重ねると、波形コントロール内の波形に重ねてエンベロープの形状を確認できます。

Pitch Envelopeモジュールには次のパラメーターとコントロールがあります。

Pitch Envelopeモジュール。

  • Power:エンベロープを有効/無効にします。
  • エンベロープモード:セクションヘッダーの右側にある2つのエンベロープ記号で、2種類のピッチエンベロープを選択できます。左のエンベロープ記号がスタンダードモード(Amount、Decay 1、Break、Decay 2のコントロールあり)、右のエンベロープ記号がイージーモード(AmountとDecayのコントロールのみ)です。
  • Amount:エンベロープがピッチに影響する度合いを設定します。
  • Decay 1:エンベロープが初期レベル(Amountコントロールで設定したレベル)からBreakノブで設定したレベルまで変化する時間を調整します。
  • Break:エンベロープが折り返す位置、つまりゼロに向かって戻り始める最小/最大値を調整します(ピッチはCellの通常のピッチより高くも低くもなります)。
  • Decay 2:Breakノブで設定したレベルが再びゼロまで減衰するのにかかる時間を調整します。
ℹ️

エンベロープを有効にする前に複数のCellを選択していた場合、波形コントロールに表示されるのは最後に選択したCell(赤い枠のCell)です。ただし、エンベロープの設定は選択したすべてのCell(グレーの枠のCell)に適用されます。


Velocity

入力ベロシティが、トリガーされるCellのボリュームとピッチにどれだけ影響するかを調整できます。

Velocityモジュールには次のパラメーターとコントロールがあります。

Velocityモジュール。

  • To Volume:入力ベロシティが、トリガーされるCellのボリュームにどれだけ影響するかを調整します。0 %に設定すると、ベロシティはトリガーされるCellのボリュームに影響しません。たとえば、キーやパッドをどれだけ強く叩いても、出力ボリュームは常にCellのボリューム設定の100%になります。ノブを右いっぱいまで回すと、入力ベロシティがCellのボリュームレベルに対する割合に変換されます(内部的な最小値は-inf dBです)。
  • To Pitch:入力ベロシティが、トリガーされるCellのピッチにどれだけ影響するかを調整します。0 st.に設定すると、ベロシティはトリガーされるCellのピッチに影響しません。たとえば、キーやパッドをどれだけ強く叩いても、Cellは常に元のピッチで再生されます。ノブを右に回すと、入力ベロシティが半音単位に変換されます(内部的な最小値は0 st.、最大値は+12 st.です)。

Engine

Engineモジュールでは、2つの基本的なサンプラーエンジンモード、SamplerモードとStretchモードを選択できます。前者には、伝説的な2機種のハードウェアサンプラーのサウンドをエミュレートするサブモードが追加で用意されています。さらに、REXファイル、ACID wavファイル、Apple Loopファイルのようにタイミング情報を含むSample向けに、Beatモードも利用できます。

Engineモジュールには次のパラメーターとコントロールがあります。

Engineモジュール。

  • Sampler:Samplerモードでは、BATTERYはサンプルデータをシステムメモリーに保存し、そこから読み出して、必要なピッチシフトをオーディオデータのリサンプリングによって適用します。
    • Standard:BATTERYの標準のサンプラーエンジンを有効にします。
    • Vintage:ヒップホップやエレクトロニックミュージックでよく使われた伝説的な2機種のサンプラーの音響特性をエミュレートする、ビンテージ補間モードを有効にします。Vintageモードが有効なときは、下のドロップダウンメニューからサンプラーエミュレーションを1つ選択できます。
    • DFD:SampleをRAMではなく、ディスクから直接ストリーミングします。大きなSampleを扱うのにRAMが限られている場合に重要です。
  • Stretch:Stretchモードでは、BATTERYはグラニュラーシンセシスを使用して、元のピッチ情報を保ったままサンプルの速度を変更します。
    • Standard:BATTERYの標準のストレッチエンジンを有効にします。次のパラメーターがあります。
      • Grain:リシンセシスに使用される音の粒子のサイズを調整します。
      • Speed:ピッチとは独立して再生レートを変更します。長さの値は元の長さに対する割合で表され、たとえば100%では元の速度で再生され、200%では速度が2倍に、50%では速度が半分になります。
      • Smooth:不要なアーティファクトを減らすためにグラニュラーのマイクロエンベロープの数を調整し、リシンセシス処理の音響的な性格を変化させます。値を小さくすると、一般にブザーがかった音になる点に注意してください。
    • Pro:BATTERYのProストレッチエンジンを有効にします。
      • Speed:ピッチとは独立して再生レートを変更します。長さの値は元の長さに対する割合で表され、たとえば100%では元の速度で再生され、200%では速度が2倍に、50%では速度が半分になります。
  • Beat:Beatモードのオプションを設定します。タイミング情報を含むSample(REXファイル、ACID wavファイル、Apple Loopファイルなど)をBATTERYのCellにロードすると、EngineモジュールはBeatモードに自動的に設定されます。Sampleの個々のスライスは、このモジュールのSyncメニューの設定に応じて、モジュールのコントロールで決まる速度で再生されるか、BATTERYの内部クロック(またはホストアプリケーションのクロック)に同期して再生されます。次のパラメーターがあります。
    • Expand:Sampleの個々のスライスを、次の空のCellから順にBATTERYの個々のCellに展開します。BATTERYのPreferences(「Loading」を参照)には、これをデフォルトの動作にする設定もあります。
    • Sync:BATTERYとDAWの同期モードを調整します。Sync Offを選択すると、SampleはBATTERYの内部テンポやホストソフトウェアのテンポから切り離されます。音価のいずれかを選択すると、SampleのスライスがBATTERYの内部クロック(またはホストソフトウェアのクロック)のビートに同期します。
    • Speed:ピッチを変えずにSampleの再生速度を変更します。
    • Smooth:クリックノイズを防ぐために、個々のスライスのアタックとリリースを調整します。

Filter

選択したCellに適用する、シンプルなハイパス/ローパスフィルターです。

Filterモジュールには次のパラメーターとコントロールがあります。

Filterモジュール。

  • Power:フィルターを有効/無効にします。
  • High Cut:この周波数より上の信号が減衰する周波数を設定します。
  • Low Cut:この周波数より下の信号が減衰する周波数を設定します。

Compressor

オーディオ信号をなめらかにする、ワンノブ操作のフィードバックコンプレッサーです。

Compressorモジュールには次のパラメーターとコントロールがあります。

Compressorモジュール。

  • Power:モジュールを有効/無効にします。
  • VUメーター:ゲインリダクションの量をリアルタイムで表示します。
  • Amount:コンプレッションの量を調整します。

Sends

Masterページのディレイユニットとリバーブユニットに送る信号の量を調整する、2つのノブがあります(「Masterページ」を参照)。

Sendsモジュールには次のパラメーターとコントロールがあります。

Sendsモジュール。

  • Delay:MasterページのDelayモジュールに送る信号の量を決定します。
  • Reverb:MasterページのReverbモジュールに送る信号の量を決定します。
ℹ️

ディレイモジュールとリバーブモジュールの調整方法については「Masterページ」を参照してください。


参照元情報:Main Page
https://docs.native-instruments.com/online-guides/battery-manual/en/main-page