PolySWAMのインターフェイスは、スピードと明快さを重視しており、メニューの中で迷子になることなくアンサンブル全体を管理できます。メイン画面は、上から順に4つのエリアで構成されています。
- ヘッダー: プリセット、シーン、ページ切り替え、グローバル機能。
- 中央ワークスペース: ヘッダーで選択したページ(STAGE、RANGES、MIX、MORE)。
- Conductor: リアルタイムのパフォーマンスコントロール。
- Actionボタン: プリセットの奏法を切り替える8つのスイッチ。
ヒント: 各コントロールにマウスポインターを重ねると、説明のツールチップが表示されます。ツールチップはMENU → Options → Show Tooltipsでオフにできます。
1. ヘッダー
- プリセットとシーン: ヘッダー中央に、ロード中のプリセットと、その下に現在のシーン(旧称: バリエーション)を表示します。クリックするとプリセットブラウザーが開きます。
- シーンの矢印(◀ ▶): プリセットの前後のシーンをロードします。左右の矢印キーも使えます。
- Save Scene: 保存アイコンで、変更内容を新しいシーンとして保存(Save As...)するか、現在のシーンがユーザーシーンの場合は上書き(Overwrite Current)します。
- ページセレクター: STAGE、RANGES、MIX、MOREで中央ワークスペースを切り替えます(下記参照)。
- MIDI MAPPING: MIDI Controller Mappingモードに入り、ハードウェアコントローラーをPolySWAMのコントロールに割り当てます。
- PANIC: 鳴りっぱなしのノートなど、すべてのノートを止めます。MIDIからも実行できます(初期設定はCC 120)。
- MENU(…): メインメニューを開きます。オーディオとMIDIの設定(スタンドアロン版)、Options、Keyboard Shortcuts、Window Size、Account & License、About、Tutorialがあります。
2. 中央ワークスペース
- STAGE: バーチャルルーム内のアンサンブルを表示します。各楽器はバブルで表示され、ドラッグして位置と距離を変えられます。左上のルームボタンで、ルーム、吸音(LOW、MEDIUM、HIGH)、サイズを選択したり、Room Catalogueを開いたりできます。ルームはAudio Modeling独自のルームシミュレーターで生成しています。
- RANGES: 楽器が鍵盤上にどう配置されているかを、プリセットのアルゴリズム(MULTI POLY、COMPLETE VOICES、MULTI MONO)とともに表示します。演奏中は楽器が点灯し、演奏しているノートを表示します。キーレンジと移調もここで変更できます。
- MIX: アンサンブルのミキサーです。各セクションや楽器のレベル、ルーム(Ambience AmountとMic Distance)、8バンドのMaster EQ、Master Volumeを調整します。
- MORE: 2つのページがあります。TUNINGではMaster Tuneとマイクロチューニング、ADVANCEDではプリセットのアルゴリズムに応じたボイス割り当ての設定を行います。
3. Conductor
画面下部のConductorは、表現コントロールの心臓部です。演奏中は常に表示されています。
- VelocityとMODE: ベロシティカーブとDynamic Behaviorモード(SWAM CLASSIC、HYBRID、VELOCITY)です。どちらかをクリックするとVelocityページが開きます。
- Expression: メインのノブで、アンサンブル全体のダイナミクスをドライブします。エクスプレッションペダル、モジュレーションホイール、ブレスコントローラーに割り当ててください(初期設定はCC 11)。
- マクロ: プリセットの表現のニュアンスを操作するノブです。例えばビブラート、ボウの圧力、キャラクターなどで、名前と機能はプリセットによって異なります。各マクロの上にあるLinkボタンで、そのマクロをExpressionに追従させます。
- HUMAN TOUCH: アンサンブルの人間らしさを決める2つのノブです。Pitchは奏者間の音程のばらつき、Timeはアタックタイミングのばらつきを設定します。
- POLY ENGINE: Poly & Legato Analysisでエンジンの解析ウィンドウを設定します(結果として加わるレイテンシーが、ノブの下にAdded Latencyとして表示されます)。Polyphony Lockは、ボイス割り当てを発音中の楽器に固定します(初期設定はCC 66、ソステヌートペダル)。
折りたたみ表示と展開表示: 矢印(またはCONDUCTORのタイトル)をクリックすると、2つのレイアウトを切り替えられます。折りたたみ表示ではMacro 1と2、HUMAN TOUCH、POLY ENGINEを、展開表示では8つのマクロすべてを表示します。選択したレイアウトはPolySWAMが記憶します。
4. Actionボタン
Conductorの下にある8つのActionボタン(I〜VIII)で、弱音器やアンサンブルの切り替えなど、プリセットの奏法をオン/オフします。名前と機能はプリセットによって異なり、使われていないボタンには「---」と表示されます。クリックで切り替えるほか、コントローラーのパッドやスイッチに割り当てることもできます(初期設定はCC 81〜88)。
まとめ
| エリア | 主な機能 |
|---|
| ヘッダー | プリセットとシーンの選択、Save Scene、ページ切り替え、MIDI Controller Mapping、Panic、メインメニュー。 |
| 中央ワークスペース | STAGE(ルームと配置)、RANGES(鍵盤上の配置)、MIX(レベル、ルーム、EQ)、MORE(チューニングとボイス割り当て)。 |
| Conductor | リアルタイムのパフォーマンス操作: VelocityとDynamic Behavior、Expression、マクロ、Human Touch、Poly Engine。 |
| Actionボタン | プリセットの奏法を切り替える8つのスイッチ。 |
参照元情報:Understanding the PolySWAM GUI
https://kb.audiomodeling.com/support/solutions/articles/206000082864