PolySWAMは、複数の楽器を同時に扱う複雑なフィジカルモデリングの計算をリアルタイムで行います。そのため、スムーズに演奏するには、オーディオバッファとCPU負荷の管理が重要です。
オーディオバッファサイズの重要性
バッファサイズによって、オーディオのレイテンシー(ノートを弾いてから音が聞こえるまでの遅れ)とCPUの安定性のバランスが決まります。
- 推奨範囲(128〜256サンプル): ほとんどの方にとっての「スイートスポット」です。指先の操作に即座に反応しながら、CPU負荷も安定させられる、優れたバランスの設定です。
- 小さい設定(32〜64サンプル): レイテンシーは最も低くなりますが、相当なCPUパワーが必要です。旧式や性能の低いプロセッサーでは、オーディオのドロップアウトやクリック、ポップノイズが発生しやすくなります。
- 大きい設定(512サンプル以上): CPUの安定性は高まりますが、演奏にはっきりとした遅れが生じ、演奏と音が切り離されたような、もたついた感覚になることがあります。
サンプルレートの最適化
PolySWAMは、44.1 kHzまたは48 kHzでの動作に特化して最適化しています。それより高いサンプルレートでも動作しますが、複数のフィジカルモデリング・インスタンスを同時に処理するためのCPU負荷が大幅に増えます。予期しないドロップアウトやクリック、システムの不安定さが発生した場合は、他の設定を変更する前に、プロジェクトが44.1 kHzまたは48 kHzに設定されていることを確認してください。
主な考慮事項
- ハードウェアの性能: コンピューターの処理能力が最も大きな要因です。高性能な最新のマシンは、旧式のシステムよりも小さいバッファ設定(低レイテンシー)を効率よく扱えます。
- 設定場所: バッファサイズは、DAW(デジタルオーディオワークステーション)の環境設定、またはスタンドアロン版アプリケーションの設定で直接変更できます。
- 段階的な調整: 多数の楽器を同時に使用していてパフォーマンスの問題が発生する場合は、オーディオの再生が安定するまで、バッファサイズを少しずつ大きくしてください。
参照元情報:Achieving Optimal Real-Time Performance
https://kb.audiomodeling.com/support/solutions/articles/206000082876