Objeq Delay 2 - 5. モジュレーター1/2(Modulator 1/2)

Objeq Delay 2 - 5. モジュレーター1/2(Modulator 1/2)

2基のモジュレーター(Modulator 1 / 2)のソース(LFO、RMS、エンベロープフォロワー、ピッチ)と、モジュレーション先(デスティネーション)について説明します。

Modulator source destination

操作子説明
Source menu:ソースメニューコントロール信号のソースを選択します。LFO(低周波オシレーター)のほか、オーディオ入力信号から算出されるRMS(二乗平均平方根)、エンベロープフォロワー、ピッチ検出を選べます。
Destination menu:デスティネーションメニューモジュレーションするパラメーターを選択します。
Polarity switch:極性スイッチコントロール信号を正のみ、負のみ、またはバイポーラー(両極性)に設定します。
Amount knob:アマウントノブデスティネーションに送るモジュレーションの量を設定します。

5.1 概要

Modulator 1とModulator 2は、さまざまなデスティネーションに適用できる、幅広いコントロールボルテージ・ソースを備えています。デスティネーションのほとんどはObjeq Delay 2の画面上のパラメーターに対応しており、それ以外はパッチ内部の要素に割り当てられています。


5.2 モジュレーションのソース

ソースには、矩形波・三角波・サイン波のLFOに加え、RMS、エンベロープフォロワー、モノフォニックのピッチ検出があります。以下でそれぞれの詳細を説明します。


5.2.1 LFOの設定:矩形波(Rectangular) / 三角波(Triangular) / サイン波(正弦波 / Sine)

Modulator Rectangular LFO

操作子説明
Rate knob:レートノブLFOの周波数を設定します。Syncが有効な場合、レートはホストのテンポに比例して追従します。詳しくは第4章 Synchronisationを参照してください。
Reset switch:リセットスイッチLFOを位相(Phase)の位置から再スタートさせます。
PW knob:PWノブ矩形波出力のデューティサイクルを設定し、サイン波および三角波出力の波形を歪ませます。
Phase knob:フェイズノブResetをクリックしたときの波形の開始点を、1サイクルに対するパーセンテージで設定します。
Chaos knob:カオスノブ波形の振幅の範囲をランダム化し、モジュレーションに予測不能な要素を加えます。

矩形波・三角波・サイン波(正弦波)のLFOは、リズミカルなモジュレーション効果のための定番の周期波形を生成します。

Rateノブはホストのテンポに同期できるため、トレモロ、フィルタースイープ、パンニングパターンなど、テンポに同期したエフェクトを簡単に作成できます。
Chaosノブは制御されたランダム性を加えます。右いっぱいに回すと、矩形波は典型的なサンプル&ホールド効果を生み出します。

名前に反して、PWノブは矩形パルスだけでない3種類すべての波形に影響し、三角波とサイン波(正弦波)の中点も偏らせます。0%または100%では、三角波はのこぎり波になります。


5.2.2 RMS

Modulator RMS

操作子説明
Time knob:タイムノブRMS計算の平均化ウィンドウを設定します。長くすると出力が安定し、短くするとレベル変化により素早く反応します。
Gain knob:ゲインノブRMS出力信号の振幅をスケーリングします。

RMS(二乗平均平方根)は、オーディオ入力の知覚的な音量に基づいてコントロール信号を生成します。個々のトランジェントではなく信号全体のエネルギーに反応する滑らかなエンベロープが得られるため、コンプレッサー的なダッキング効果や、入力素材のダイナミクスに追従する繊細で緩やかなモジュレーションに適しています。


5.2.3 エンベロープフォロワー

Modulator Envelope Follower

操作子説明
Attack knob:アタックノブエンベロープフォロワーのアタック時の反応時間を設定します。
Release knob:リリースノブエンベロープフォロワーのリリース時の反応時間を設定します。
Gain knob:ゲインノブエンベロープ出力信号の振幅をスケーリングします。

エンベロープフォロワーは、オーディオ入力のピーク振幅を追跡してコントロール信号を生成します。RMSと比べて、ソースの輪郭に密接に追従するダイナミックなエンベロープが得られるため、オートワウ、ダイナミックフィルタリング、振幅に応じたモジュレーションに最適です。良好な結果を得るには、出力に不要なノイズが乗らないよう、リリースタイムをアタックタイムより長く設定してください。


5.2.4 ピッチ

Modulator Pitch

操作子説明
Source switch:ソーススイッチピッチ検出に使用する入力チャンネルを、左、右、または両方のミックスから選択します。

Pitchソースは、オーディオ入力の基本周波数を検出してコントロール信号に変換します。これにより、モジュレーション先を入力オーディオのピッチに追従させることができます(たとえば、ObjeqのFrequencyをメロディーに合わせてチューニングさせるなど)。

最適な結果を得るには、入力はモノフォニックで比較的ドライなものが望ましく、リバーブ、コーラス、ポリフォニックな内容が含まれると正確な検出が妨げられることがあります。

5.3 信号送出先の設定(Destination)

Destinationメニューでは、モジュレーション信号の送り先を下記のパラメーターから選択します。Delayのデスティネーションはトポロジーによって異なります(OT = One-Tap、TT = Two-Tap、FT = Four-Tap、SP = Split)。

セクションデスティネーション
InputInput Trim VCA
DelayDelay Time(OT, TT, FT)
Delay First Time(SP)
Delay Echoes Time(SP)
Delay Spacing(FT)
Delay Width(TT)
Delay Feedback(OT, TT, FT, SP)
Delay Low-Cut(OT, TT, FT, SP)
Delay High-Cut(OT, TT, FT, SP)
ObjeqObjeq Type
Objeq Frequency
Objeq Decay
Objeq Material
Objeq Formant
FilterFilter High-Cut Cutoff
Filter High-Cut Q
Filter Low-Cut Cutoff
Filter Low-Cut Q
Mixer and outputMixer Wet VCA
Mixer Balance
Output Trim VCA

参照元情報:AAS Objeq Delay 2 Manual § Modulator 1/2
https://www.applied-acoustics.com/objeq-delay-2/manual/a-modulators/